第117話:ヤマラ・アルジュナの木の救出(6):ものがたり『シュリーマド・バーガヴァタム』
2018.01.05 23:32
常にお腹を空かせて、
お腹が一杯になるように食べ物を求めて、
貧しく苦しむ者は
次第に弱く弱くなっていきます。
余計な力がなくなって、
彼の感覚は自然となだめられます。
ですから、貧しく苦しむ者は、
傷付けたり罪深い行動ができなくなります。
別の言葉で言うなら、
そのような者は、
聖者が自ら援助をすることで、
厳格さと懺悔の結果を自然と得るのです。
聖者はもしかしたら
このような、富める者ではなく、
貧しく苦しむ者との交際からは、
自由かもしれません。
しかし貧しく苦しむ者は、
そのような聖者との交際のおかげで、
非常にはやく、
物質的な願望に興味がなくなって、
心の核心にある汚いものが一掃されるのです。
聖者(サードゥ)は、
1日24時間クリシュナを思います。
他に何の興味もありません。
なぜ人々が
そのような素晴らしい精神的な人格者との交際を無視して、
物質主義者と交際して、
多くの場合富を奢っているような
主への献身者以外の人物に
保護を求めるべきなのでしょうか。
…つづく
(10巻10章16-18節)