授乳クッション不要論☆
病院で出産したあとに、授乳指導を受けると思いますが、
そのときに授乳クッションありきの指導しかされていないママたちが
最近とても多いと感じます。
授乳クッションを使う前に、
基本の赤ちゃんの抱き方を
教わりましたか?
赤ちゃんの育児の基本は、「抱っこ」です。
これが出来ていなくて、
赤ちゃんとの時間に苦労しているママが
意外にたくさんいるんです。
10ヶ月もの間、赤ちゃんはお母さんのお腹の中で、あたたかく包まれて過ごしてきました。
だから、子宮の中にいるときのように
真ん丸く抱っこされるのが大好きです♡
このようにして抱きますよ。
↓
【左側に抱く場合】
赤ちゃんの背中をまっすぐに伸ばさないように気を付けながら、
自然な姿勢のままで、
ママの肘の内側で赤ちゃんの首を支え、
そのまま足の付け根をしっかり握るようにつかみます。
ママのお腹に赤ちゃんの体を密着させて安定させます。
右手はおしりの下に添えるようにします。
生まれたての頃ならば、
まだまだ赤ちゃんが軽いので、
首、おしり、ママの腹部を密着させていれば
片手でも抱くことができます。
(実際には片手抱きは危ないので、必要最小限にしましょうね(^^;)
要は、片手で抱けるくらいに、
しっかり抱いてくださいということですよ(^^)
ママの腹部に密着させてしっかり抱くと、
腕の負担はそれほどありません。
赤ちゃんとの密着感も感じられ、
赤ちゃんのかわいさもより感じられます。
この赤ちゃん育児の醍醐味である
「抱っこの密着感・幸せ感」
を実感出来ないまま、
赤ちゃん時期を終えてしまうなんて
悲しすぎます‼️
ぜひ、しっかり抱っこすることを
体得されてくださいね❤️
「授乳クッション」は、
産後には必須アイテムのように扱われていますが、
あくまでも、
授乳中のママの負担を軽くするためのもの
に過ぎません。
頼りすぎないようにしましょう。
「乳房にしこりができて痛い」、
「乳首が切れて痛い」などの
授乳中のおっぱいトラブルで母乳相談室に来られるママの
普段の授乳をまず見せてもらうと、
もれなく皆さんが、
授乳クッションにまず赤ちゃんを乗せます。
それからおっぱいを出して、
片手で赤ちゃんの首を支えて乳首に近づけていきます。
この時の手は左右様々で・・・
とにかく、吸いつけるまでがとてもやりずらそう。
吸いついたらそのまま手を適当な場所に添えています。
私から見ると、
とてもやりずらそうな体勢です。
抱っこしないでクッションの上に
赤ちゃんを乗せているだけの状態だと…
赤ちゃんは安定しないため、モゾモゾ動いたりして、とても飲みにくそうです(T_T)
くわえ方も浅くなるので、乳房には乳汁がたまり、うつ乳状態(T_T)
何度もしこりや乳頭の傷を繰り返し、
なかなか改善しません。
おっぱいトラブルの原因は、
だいたいがこのクッション授乳のために
きちんと抱いていないことによるものです。
しこりや傷のケア・手当てをするのはもちろんですが、
抱っこの仕方と授乳姿勢を指導させていただくと、
かなり改善されていきます。
(でも、悲しいのは、生後3ヶ月過ぎまでの長い期間このやり方を続けてしまうと
赤ちゃんがその飲み方自体に慣れてしまい、
しっかり抱こうとすると嫌がったり、
おちょぼ口で飲むことに慣れてしまい、
なかなか改善するのが難しくなってしまうことです。
本当に、早めの相談が大事なのです!!)
覚えておいてほしいことは、
授乳クッションは、
高さ調節のためと、
ママの体の負担を軽減させるためのもの。
ずっと使っていくものではありません。
基本的には、クッションがなくても授乳できるようになりましょう!
そのためには、しっかりと赤ちゃんを抱くことが大切です。
もし、授乳クッションを使うのであれば、
赤ちゃんをしっかり抱いて、
赤ちゃんが真正面から乳首を深く加えられるようにママのほうに身体ごとむかせて
お口に乳首を乳輪まで深く 入るようにします。
赤ちゃんが
飲み始めるのを確認してから、
隙間にクッションを挟み込みましょう。
↓
写真の白いおっぱい部分は、
乳房模型です(笑)
赤ちゃんの体重にもよりますが、
産後1ヶ月を過ぎてくると、
赤ちゃんが、だいぶ大きくなるので、
授乳クッションはだんだん邪魔になります。
真横に抱かなくても、
写真のように、ママの太ももに赤ちゃんのお尻おいて座らせるようにして抱いても飲ませられるようになります。
↓
新生児でも
授乳クッションを使わずに楽に授乳する技としては、
あぐらの姿勢もラクですよ~。
膝の下に枕など入れると、
頭側を支えている肘の重みを
膝で楽にサポートできます。
↓
また、
少々、お行儀が悪いかもしれませんが、
足を使ってラクをする技。
こんなのもアリですよ(о´∀`о)
↓
ちょっと話がずれるかもしれませんが、
産後すぐのママの身体には、
「座っていること」自体がかなりの負担になります。
そこで、究極の楽な授乳は、
添い乳!!
「抱いてないじゃないの!」と突っ込まれそうですね(^^;笑!
でも、産後すぐの身体がキツいうちは、
本当に身体を起こしている時間は極力短いほうがいいんですよ。
↑
授乳クッションは、少なくとも生後2~3ヶ月くらいに大きくなったら、不要です。
分厚すぎる授乳クッションは、本当に小さい時しか使えないですし、
上半身を高くして寝せたいときにも高すぎて使えない…など不便なので
買うのであれば、あまり厚くない物のほうが、授乳時以外にも使えておすすめです。
なければなくても、
全然大丈夫ですよ~(^O^)/
↑
これは、悪い例です。
↑
これも、一見問題ないように見えますが、
左手の使い方が怪しいですね!
なかなか赤ちゃんが乳首にたどり着けずに、ジタバタします。
↑
なかなか吸い付くのが難しい赤ちゃんは、
このようにしっかりと
赤ちゃんの身体と首をママの右手で
ホールドしてあげて、
おっぱいに真正面からかぶりつけるように
ママがコントロールしてあげましょう。
この姿勢のまま、最後まで飲ませ続けてる人もいますが、
この姿勢を20分間続けたら…
乳房を支えている側の肩や背中はバキバキに凝り固まって大変なことになってしまいます!
赤ちゃんがしっかり吸い付いたのを確認できたら…
赤ちゃんがママから離れないように注意さしながら、腕をすり替え、吸わせている側の腕に抱きかえます。
慣れるまで、皆さん、
この「抱きかえる」ところが難しいようです。
腕をすり替えようとすると、
赤ちゃんとおっぱいが離れてしまって
お口から乳首が外れちゃったりね。
でも、大丈夫!
何事も練習あるのみです!
早い時期であればあるほど、
ママも赤ちゃんも徐々に上手になっていきます。
時期がおそくなればそれだけ、
習慣になってしまうので、
改善はより大変になります。
●やりずらいまま授乳をしている方、
●クッションがないと授乳出来ない方、
●産後1ヶ月以上経過しても、
●乳房の張りがすっきりとれない方、
●乳首の傷が産後1ヶ月を経過しても治らない方、または乳首のトラブルを繰り返す方、
●赤ちゃんがおっぱいに吸い付くまで時間がかかる方etc…
ぜひ早めに母乳相談にいらしてくださいね!
ママの体がラクになり、
赤ちゃんの可愛さをたっぷり味わえる、
「幸せな母乳育児」ができるようサポートさせていただきます☆彡
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❤️助産師 石岡真理子❤️