2022年5月15日 梅さん 天ぷら 棚づくり
古民家再生活性化プロジェクト! ~電動丸ノコに初挑戦!~
2022/5/15
元棟梁の梅さんは昨年12月以来5か月ぶりの登場、いつもの明るく元気な笑顔を見せてくれました。今回から棚づくりという新しいワークショップが始まるということで大変楽しみにしていました。
まだ少し肌寒い5月の曇り空の下、準備を進めるスタッフたちの談笑の声が弾ける古民家ワークショップに25組32人の親子が参加してくれました。
【5月15日(日)ワークショップ・スケジュール】
9:00~12:00頃
◎古民家で使う棚づくり
◎子どもワークショップ/子どもたちのやってみたいを形に
◆興味津々!子どもワークショップ
子どもワークショップ担当のめぐみさん、今回も周到な準備をしてきてくれました。
まずは今までの活動をまとめた2冊のアルバムを紹介、この一年間でいろいろやってきましたね、そのまま子どもの成長記録にもなっているようです。「もうすでに懐かしい~」の声も。
それから予告にはなかったのですが、今日は天ぷらの準備をしているとか!
庭の柿の葉が食べごろ!?だとか?...後で柿の葉狩りから始めるとかで、何だ?何だ?と“?”ばかりでみんな興味津々!
◆棚づくりに挑戦!!
古民家入ってすぐの和室に、みんなの荷物や常備品が置けるよう何かと便利な棚が欲しい…、カラーボックスなら安くて簡単だけど、この古民家にあったものを自分たちの手で作りたい!...とみんなで話し合った結果、プロジェクトリーダー天満さんの設計・監修によるちょっと贅沢な棚づくりになりました。
梅さんと天満さんからの丁寧なレクチャーの後、入念に梅さんからの実技指導、それもそのはず今回初めて挑戦する電動丸ノコは結構なじみはあるものの、プロの職人でさえ怪我することもある要注意工具!(「電動ノコギリ 注意」検索で山ほどヒット)
それから「治具(じぐ)」という言葉も教えてもらいました。
辞書では、加工や組み立ての際、部品や工具の位置を決め固定する補助具。英語では「jig」ということから。(WEB辞書コトバンクより)
重厚な治具もあるけど現場に合わせて職人さんがその場でちゃちゃっと作るものも。今回も梅さんが思いついてはすぐ作ってました。
数人の方がドキドキしながらも果敢に挑戦してくれました。
材料の切出しを開始、恰好もなかなか様になっています。
驚いたことに、志願してくれた内、3人の方が左利き!電動丸ノコなど器具を改めて見てみると全部右利き用。改めて世の右利き優位社会を痛感しました。
しかし難しい態勢になりながらも果敢にトライ!(大谷翔平も左打ちだ!関係ない)
仕上げはお見事!無事に作業を終えて材料の切出しが出来ました。
次に挑戦したのは、ビスの頭を隠す「ダボ埋め」。
この一手間が仕上がりを格段に上げてくれます。梅さんに手順を教えてもらい早速挑戦!
穴あけ、ビス止め、ダボ打ち、切断、ヤスリ掛け…手慣れた感じで、こちらも満足の出来栄えに。
◆柿の木ってすごい!
去年10月にたくさんの美味しい実を収穫した庭の柿の木、今では青々と若葉が茂っています。
なんと、この葉っぱを天ぷらにしていただこうと言うのです!大丈夫か?
めぐみさんの号令で葉っぱの収穫開始!半年前の柿狩りの経験を活かして子どもたちもスイスイと登っていきます。なんとも頼もしい光景。
庭の真ん中では天ぷら料理の準備完了。 誰も食べたことがない柿の葉天ぷら。葉っぱも集まってきていよいよ料理開始です。
最初はみんななかなか手がでなかったけど、一人目が「…ん!…いける…美味しいかも!」の声でだんだん子どもも大人も集まってきました。
「触感がもちもちしてる」
「これはポテトだ」
「塩味がきいてる」
「大きい葉っぱが好きだ」
みんな良いグルメレポーターになれそうです。
そして次は、葉っぱを布に載せ金槌でひたすら叩く、「柿の葉のたたき染め」。
模様も色も同じものがない世界に一つの染物です。
実の収穫から葉っぱの天ぷら、たたき染めまで、一年に三度も楽しませてくれた庭の柿の木よありがとう!
そして今回もふるまいコーヒーのDAY DRIPさんがお店を開いてくれました。
ポットから注いでくれるコーヒーは手間暇かけた愛情たっぷりの「水だしアイスコーヒー」。
こだわりの新鮮な豆と製法は深いコーヒー愛を感じます。
柿の葉天ぷらにもぴったりで、天ぷらのおかわりも出るほど。本当にごちそうさまでした。
この古民家はワークショップで毎月少しずつ成長し続けています。ガウディのサグラダファミリアのようにこれからもずっと。
次回は6月19日。二年目になり洗面所など水回りも充実してきて、来週にはWi-Fiが使えるようになります。
徐々にではありますが、心地いいみんなの居場所になってきたかなと思ってます。これからもみなさんの参加と私たちでは思いつかないようなアイデアを心からお待ちしています!