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kojinkai

私立入試後記。

2018.01.07 13:11

今年も佐賀県の私立入試が終わりました。

まだ公立入試が残されていますが、

ひとまず総括をしておこうと思います。



まず、達成できたことについて。


まず、4教科とも偏りのない理解を

比較的高い水準で達成できた点。

偏差値は平均データを公表すると、

国語は53、算数は48、理科は47、社会は52と

至って標準的なスタートラインでした。

今だからこそ言えますが、この平均値は

過去のデータを照会しても、

過去5年間で下から2番手の

数値だったということなのでした。

本人たちに直接そんなことは言いませんが、

のんびりとしているので説教をしながら、

そして、できる限り興味の持てる内容を

授業で紹介していこうと努め始めたのも

ちょうどこのテストからだったと思います。


しかし、最終の平均偏差値は、

国語が66、算数が64、理科が64、社会が66と

この水準まで伸びました。

実はこの数値は過去最高の平均値であり、

過去最高の伸びでもありました。

特に算数は夏休みの付近でも55付近で、

10月あたりから急激にグンと伸びました。


ここまで成長したのは、この子たちが

ある瞬間からしっかり自分を見つめて

自分で考えて学習をできるようになったからです。

夏休みからたくさんの量をやってきたことによって、

目次を俯瞰してやるべきことを考えられるように

なったということがかなり大きく作用しています。


一般的な公立中学校に進学するにおいては

上位を獲得していくのに足る、いい理解度で

学んでいると思われます。

中学で習うことは中学で学んでも良く、

そういう意味では標準的なレベルの模試は

公立中学へ進学した後の学びを占うものです。



そして、達成できなかったことについて。


やはり最も学習でネックになったのは、

地理の学習でした。地理の学習は基本的に

学校でも受け身に回りやすい教科の一つで、

一斉形式で説明を聞いても、討論をしても、

本質的な地理の考え方が身に付かなければ

地理的な思考は出来ないのです。


そして、これはウィンパスやコアなどの標準教材を

独自に演習させるだけでも足りません。

穴埋めや一問一答、問題演習といった方法だけでは、

地理はいくらやっても忘れてしまうプロセスを

繰り返すだけなのです。

地理的な思考というのはそれくらいに

人から指導されないと掴み所がないものです。

説明も、何度も子どもの口からさせなければなりません。

考え方の切り口がとても大切なのです。


指導時間が足りず、6年生には5年生の授業を

一緒に受けてもらったこともありました。

が、5年生の得ている思考法とか知識の量は

すでに6年生が持っている知識をはるかに超えており、

点数では測りきれない実力差がそこにはっきりと

表れる結果となりました。

点数はそんなに変わらなかったんですけど、

この点は4月に中学校に入学する前に

入門講座の中で少しずつ触れていって、

思考法を確立していってほしいと思っています。


入試が終わってしまった後にも

実際はやるべきことが終わったわけではなく、

しっかりとこの子たちの頭の改造に

付き合っていきたいと思っています。



以上、簡単ですが、私立入試の総括です。

今週末は公立中学校の入試が控えています。

それに向けて、残された期間も気を抜かず

学習を進めてゆきましょう。