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Misato's Love.

2ちゃんねる

2022.06.07 08:11

がん検診

雨ふり天狗

これからとととの話をする。僕にはととが二人居る。二人と言っても数え方次第だが、ととが幼い僕を抱きかかえた写真は今でも残っている。


ととは麦わら帽子を被ったひまわり畑の女の子の話をよくしてくれた。白いワンピースの女の子で…


「こんな綺麗な晴れ渡る青空なんだ。絶対に戦争なんかしちゃ行けないよ」


とととは言った。


ある日ととは倒れた。皮膚病でがんに変異して辛さの余り倒れてしまった。ととが60歳の頃だった。年金や退職金を貰おうとした矢先のことだった。


来る日も来る日も


「お父さん、お父さん」


と病床の父を見舞った。


あれは冬に差し掛かった頃だと思う。ととの好きな真っ赤な花を買ってあげた。そしたらととが


「お、ま、え、の、ま、ま、こど、も、の、顔を、見せてくれ」


と弱々しく口を開いた。ととはなぜか笑顔で嬉し涙を流していた。


そして僕に


「あ、あり、ありが、とう。い、いいい、いい孫に、恵まれ、るんだぞ」


嬉し涙で目が濡れていた。


「お父さん」


僕も一言手を握りしめた。


「あ、ありがとう…愛してる」


その日からしばらく経って病床は空になった。


晴れ渡る青空を見ると思い出す。


(ああ、そうか。僕は戦争を経験した…家族の言葉があって生きているんだ)


ととが汗水流して働いたこと


血と肉を切り分けて僕が生まれたこと


そして、最後に


「ありがとう」


とととが涙を流したこと。


そうやって愛は愛を紡いで僕たちは生まれて来たんだ。


愛を教えてくれた人


最後まで愛を語ってくれた人


忘れてはならない


あの心の中の晴れ渡った青空を。


歌うたいのバラッド

カゲロウデイズ

タイトル:『カゲロウデイズ』(匿名掲示板より)

1夢見る名無しさん2019/06/30(日) 20:18:25.550

スレが立てたら書く


2打上花火2019/06/30(日) 20:20:31.790

俺の母親に乳がんが発覚したのはいつか分からない。でも伯母から突然知らされた。

俺は会社も自己都合退職で辞め、学校も中学と高校の二度辞めている。

自分のことでイライラしている俺は今でも母親のことに頭が回らない。


3打上花火2019/06/30(日) 20:23:19.600

俺は23歳で現役のゆとり世代だ。一年遅れて大学を卒業した矢先に母親の乳がんを知らされた。

正直に言えば、こんな忙しい矢先に何なのかと思っている。

今では葬式でメンタルがやられないようにいつでも母親の死を気にしないように毎日を考えながら生きている。


4打上花火2019/06/30(日) 20:25:43.300

普段の日常だ。母親は中国がまだ発展途上国で田舎だった頃に日本へ出てきてパチンコのアルバイトをやった後に夜の商売で金を稼ぎ、生活費を家の中に入れていた。

遅い時には朝に帰ってくることもあった。来る日も来る日もお客さんとの電話や付き合いの食事へ出掛けていた。


5打上花火2019/06/30(日) 20:28:20.440

俺はずっと日中混血であることを周りには黙るように言われた。勿論、母親であることも外では言えない。

父親と母親が家で連れ子である兄貴のことで揉めたり、警察を読んだ時には家族同士ですったもんだしたり、地味に忙しかった。

俺も学校へ行かなくなったり…色々とあった。誰にも知られずに生きていた。


6打上花火2019/06/30(日) 20:30:27.970

普通であること、平凡であることが何よりも難しい俺には普段通りというものに慣れなくて、問題行動を起こしてメンタルクリニックへ行ったりしてその薬を使って遊んだりしていたこともある。

俺になんて同情の余地がない。でも、家には金もなく、母は人並みの生活を一生懸命に維持する為に夜の商売で働き続けた。


7打上花火2019/06/30(日) 20:34:45.860

何度も考えた。不運が続いた人生だった。だからこそ、今度は俺の番だと思っている。

母親のがんが全身に転移したなら、残った家族は老いた父親だけ。伯母が言っていた。「生きている人を大切にするしかない」…だから、俺は母親が死んでも普段通りに生きる。

薬漬けになって、高校も中退して、友達も彼女もロクに居ないのが俺にとっての普通だった。だから、俺は母親に何があろうとも笑顔で許す。

愛しているから、死んだって笑って許すんだよ。俺は俺のことを残してなんて言わない。

仮に早く逝ってしまっても、俺は自立出来るから、楽に逝っておくれ。


8打上花火2019/06/30(日) 20:36:40.660

何度でも愛してるとか、愛されているから何とでも言っておくれ。俺は無条件に母親のことはいつまでも忘れないよ。

祖母もがんで死んでしまって、こんなのはただの因果だと思っている。俺はいつまでも母親が側に生きていると思うから、寂しくないよ。


9打上花火2019/06/30(日) 20:38:30.540

最後に親孝行をさせてくれる時間をたくさん残してくれてありがとう。まだ時間はたくさん残っているから…俺も母親には何も言わない。

俺はどんな痛みも味わって来た。愛する人の死は好きにしておくれ。

どんなになっても俺はお母さんのことを愛しているから。


10打上花火2019/06/30(日) 20:41:39.400

俺は泣かないよ。何回も泣いてきて、何度でも見送れるようにと準備はしてきた。

葬式の日は普段通りに見送るよ。これが、ただ普通の日常である毎日。

信じなくてもいい、俺はただ誰の為でもない自分の為に生きて行くから。母親は今でも生きている。

これが俺の日常茶飯事。死んでも殺されても同じことさ。それくらいに俺は思っている。


11打上花火2019/06/30(日) 20:43:53.750

人の死なんて平気に思えるから。最後にFacebookだけには書き残したよ。

母親には最期の言葉なんてない。強く生きる為には泣くより笑うしかない。

それが俺の人生だから。普段通りの日常。


36打上花火2019/11/06(水) 05:36:05.180

何とか快方に向かっているよ。医者からストレスがなければ再発の可能性は低いそうだよ。

これでもうちの母親はまだ夜の商売で働いているけどな。身寄りや身内が居ても、病気を抱えていても周りには隠して働いてることもあるさ。

悪かったな。迷惑と心配を掛けた。

ありがとうございました。