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マヤ

『HAPPY BABY⑤』(続•臣隆妄想劇場96)ショートバージョン

2018.01.07 23:00

陽翔は離乳食をほとんど平らげた。




隆二「残さず食べて…いい子だね!ひーたんは」




臣が抱っこしている陽翔の脇を、隆二が軽くこしょこしょした。




陽翔は可愛い歯を2本見せて笑った。




隆二「だからお手てもムチムチなんだぞ」




隆二が陽翔の手首をプニプニと触る。




すると陽翔は小さな手で隆二の人差し指をキュッと握った。




隆二「ひーたん…♡」




臣は陽翔の髪に鼻をくっつけてクンクンしている。




臣「ミルクのいい香りがするね」




隆二「あ!…そうだ、ミルクミルク…」




隆二が炬燵から出た。




臣「えっ?ミルクもあげんの?」




隆二「うん、ママが言ってた。離乳食の後はミルクを与えてねって…」




臣「そっか」




隆二「ひーたん、お手て離ちて♡」




陽翔が握った人差し指を隆二が軽く持ち上げると、フワッと開いた。




隆二「用意ちてくるから、ひーたん見ててね、臣たん」




隆二は、陽翔が食べ終えた後の食器を持って、キッチンへすっ飛んで行った。




臣(俺にまで赤ちゃん言葉使って…)




(あいつ、もう何が何だかわかってねぇよな…)




臣「おひげのママはオモチロイねー、陽翔」




陽翔をこしょこしょする。




陽翔「きゃっきゃ」




臣「ずっと笑顔で…ホントにいい子だね、陽翔は…」




陽翔は臣の整った鼻を手掴みして笑っている。




臣「んーっ!息ができなくなるよ…陽翔」




臣は目を瞑って、陽翔の好きにさせている。




数分後、カレーのいい香りがしてきて、隆二がまたトレイを持ってリビングに入ってきた。




臣は「足…」と言いかけたが、




隆二「大丈夫だよーん♫」




隆二は段差をヒラリと交わし、舌を出して臣にウィンクした。




臣「……」




隆二「俺ミルクやるから、臣先に食べて」




トレイに一人分のカツカレーと、

サラダ、ピクルス…




そして陽翔の哺乳瓶が乗っかっている。




臣「いいよ!お前ずっと動きっぱなしだから先に食べな。俺がミルクやっから」




隆二「…そう?そいじゃそうするか…」




隆二「はい、パパ!よろしくね」




隆二は臣に、哺乳瓶を託した。 




続く