ブラックに染まるゴールデングローブ賞。
みなさま、2018年もよろしくお願いします~!
年明け恒例の華やかイベントとして注目しておりますのは、ゴールデングローブ賞なのですが・・・・、しか~し、今年は、ぜんぜん華やかではありませんでした。
GG賞の長い歴史の中でみても、おそらく、今回が初めてでしょうね。
全員といってもいいほど、黒を着ています・・・・。
ダレもカレも、黒装束~~!!
300人以上のセレブリティが、ブラックコーデだった模様。リース・ウィザースプーンも、アンジェリーナ・ジョリーも、ハル・ベリーも、全員ブラックドレスでした。
コトの発端は、去年秋に発覚した大物映画プロデューサーのハーベイ・ワインスタイン氏によるセクハラ行為。沢山の女優たちがセクハラ行為を受けたとカミングアウトし、訴えられるハリウッドの大物プロデューサーや俳優などが後を絶たず、ハリウッドにおけるパワハラやセクハラ抗議のキャンペーン「#TimesUp」(「もうおしまい」の意味)運動が、全米で盛り上がりを見せています。いまや映画業界だけではなく、政界、スポーツ業界などを含め、物凄い勢いになっており、人種差別や女性蔑視など、いろいろな人権運動を巻き込む市民運動に発展しているわけなのです~。
で、立ち上がったのが、この人、大御所メリル・ストリープ。今年のゴールデングローブ賞で、ブラックドレスを着ることが、異常な男性社会と女性蔑視に対する抗議のひとつということで、みんなが賛同したようです。そんなことを言っても、いつもは華やかなレッドカーペットが黒一色に染まるとは、本当にビックリしました!・・・誰もメリルに逆らえなかったんですねぇ・・・。
女優だけではなく、俳優の多くもブラックスーツに身を包み、スローガンである「#TimesUp」が象られたブローチを胸につけて出席。あの人も、この人も、黒装束なり~。ああもう、ここまでくると“踏み絵”的な強迫観念すら覚えます・・・。
確かに尊厳を踏みにじられたら、絶対に立ち上がるべきです。・・・ですが!ダレもカレも、この気運に上手くのっかりました感が強くて、なんだかちょっと興ざめ・・・なのは、私だけでしょうか!?
本当に被害に遭った人たちが追いやられてませんかねぇ。誰も声をあげられなかったときに、勇気をもって告発し、ハーベイ・ワインスタインによるパワハラとセクハラに立ち向かってきた当事者よりも、ぜんっぜん関係のない人たちが(あるいは知らないふりをしてきた人たちが)、このキャンペーンの先頭に立って目立とうとするのはいかがなものか、、、と思ったりなんかして。
アカデミー賞では、明るく華やかなムードが戻ってくるといいですね~!次に期待したいです。