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池の鯉 0085 認知障害としてのヒステリー(その1)

2010.04.10 15:00

これって、鮒(ふな)でなく、鯉(こい)と思います。

見えるかしら。

お髭を確認できないので、確実ではありませんけれど、

Carp(カープ)の感じ。

体型と色が。

鮒って、鱗が銀色に輝いてなかった?

錦鯉は、carpって言わずに、koi(コイ)って言うそうです。

 

愛知県の知立も、安藤広重の東海道五十三次では、

たしか、池鯉鮒でした。

昔の人も、鯉と鮒は親戚と思っていたのかしら。

五月になると、鯉のぼりになって、空を泳ぎます。

 

統合失調症や性同一性障害や拒食症などの、認知障害も、

これなんです。

ヒステリーが見えるんです、認知障害の奥に。

 

脳って、瞬間ごとに、どの部分が活動しているのか、

大きく変わりますので、

電流や、特定の化学物質などの、

様々な指標に着目して、

できるだけ、時間的にも空間的にも、

細かく捕捉できれば良いのですが。

 

電気は、すごく速いから、一瞬ごとに変わるって、

なんとなく、わかりますが、

神経細胞と神経細胞の間のシナプスの、

化学物質の放出や受容が、

0.001秒ぐらいの単位で、細かく変わるのは、凄い精度です。

 

自分の心の変化を思うと、

確かに0.1秒ぐらいで、完全に入れ替わります。

1秒あれば、その間に、何回もコロコロと、判断が変わります。

肝臓が化学工場と言われていますけれど、

こんなに瞬時に、

化学物質を出したり止めたりすることは、できません。

 

こんなに速い変化は、

微量の化学物質を放出しただけでも、

それに敏感に反応する能力がなければ、

不可能です。

微量というのは、分子単位で、1個2個の量を放出するだけで、

シナプスでの情報伝達が可能でないかと、推測します。

 

伝達してしまうと、すぐに余計な化学物質を回収して、

シナプスの空隙を、奇麗にお掃除します。

たくさんの神経細胞が束になり、

シナプスの準備の完了した所を使います。

 

ホテルでは、使用済みのお部屋を奇麗にするまで、

次のお客さんは、そのお部屋に入れません。

お部屋を、幾つも用意して、

次々に素早く清掃して、空き部屋を回転しなければいけません。

 

シナプスでの神経細胞の連絡も、

似たような目的のために、

何万という回線を束にしているのかも知れません。

そうでなければ、

一瞬の速さで、シナプスの化学物質による連絡は、

できない気がします。

 

この敏捷さや、感受性などの、てきぱきとした切れの良さが、

統合失調症やGID(性同一性障害)などの認知障害では、

明らかに、にぶくなります。

放出や回収の速度が遅くなるとともに、

受容の感受性が低下し、1個の分子では反応せずに、

たとえば何千個の分子を必要とするようになります。

 

伝達を終えると、シナプスの空隙に残っている余分な分子を、

すべて回収するまで、そのシナプスは使えません。

さっきの分子が残っていたのでは、誤動作になります。

一つの系統で、10万回線が束になっていたとしても、

1個の分子で済むところを、何千個もの分子を放出したのでは、

余分な分子を回収するために、凄い時間がかかってしまいます。

すぐに、空いているシナプスが、なくなってしまいます。

 

     糖尿病の血糖値の調節機能の低下に似ていますが、

     脳では、神経伝達物質の種類が多く、

     遙かに複雑と思います。

 

     遺伝的な素質のほかに、

     糖尿病では、過食や肥満や運動不足などの生活習慣が、

     血糖値を調節するシステムの、疲労の原因になりますが、

     統合失調症や性同一性障害や拒食症などでは、

     ヒステリーが、

     改善しなければいけない生活習慣かも知れません。

 

     ひょっとすると、記憶を封印することによって、

     ヒステリーは、脳の調節機能の疲労を、

     避けようとしているのかも知れません。

     いずれにしても、素質以外の原因は、

     使いすぎによるシステムの疲弊でないかと、

     疑われています。

 

     統合失調症でもアルツハイマーでも、

     海馬が、比較的最初に、機能不全に陥ります。

     海馬は、懸案事項を、

     七夕さまの短冊のように、ぶらさげて置きますが、

     短冊の数が多くなると、空きが少なくなり、

     記憶の差配ができなくなります。

 

     海馬は、一時的に記憶を展開する所ですので、

     ここが満室になっていると、動きがとれなくなります。

 

     電撃によって、記憶を失うと、

     気分がすっきりしますが、

     海馬の懸案事項の情報が、失われるのかも知れません。

     電撃は、かなり野蛮な、

     実力行使による治療法ですので、

     御本人自身のヒステリーによる記憶の封印のほうが、

     マシな気がします。

 

     ヒステリーは、脳の調節機能の疲弊を避けるために、

     記憶を失うのかも知れませんが、

     統合失調症では、かえって窮地に陥るようです。

     ヒステリーが下手かも知れません。

 

     GIDは、統合失調症よりも、

     遙かに重症のヒステリーですが、

     意図的な記憶の封印によって、

     どれぐらいの効果を期待できるのか、

     まだ確定的なことは言えません。

 

     子供のいない人の、生殖機能の阻害は、

     社会性の低下の意味で、致命的になりかねませんが、

     認知障害は、統合失調症よりも軽く済むようです。

                               (続く)