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ハナショウブ 125 いずれが菖蒲(あやめ)か杜若(かきつばた)

2010.06.01 15:00

うちの近所の、名前も知らない川ですけれど、

ハナショウブが、ひとり生えで咲いています。

  

菖蒲(ショウブ)は、5月5日の、端午の節句の、

菖蒲湯のショウブだから、わかります。

あれは、サトイモ科ですけれど、香りがすごい。

あとは、みんなアヤメ科。

 

菖蒲(アヤメ)は、

花びらの元のほうが、綾目になっているから、わかります。

普通の陸上の、乾いた地面に育つので、

シャガや、ジャーマンアイリスも、この類かしら。

 

花菖蒲(ハナショウブ)は、花びらの元に、黄色の菱形が入っていて、

葉っぱの中脈が、浮き出ています。

東京では、6月が見頃。

あとはみんな5月で、ちょうど1ヶ月ぐらい、花菖蒲は遅れます。

いつも半分ぐらい、地下茎が水に濡れた陸上で育ちます。

 

杜若(カキツバタ)は、花びらの元に、白色の紡錘形が入ります。

完全に水性だから、地下茎が全部、水の中でも大丈夫。

睡蓮や蓮と、同じ扱いにします。

 

在原業平が、伊勢物語の九段その一に、

こんな歌を詠んでいます。

 

        からころも きつつなれにし つましあれば

 

                はるばるきぬる たびをしぞおもふ 

 

唐衣の、「か」、

着つつ馴れにしの、「き」、

妻しあればの、「つ」、

遙々来ぬるの、「は」、

旅をしぞ思ふの、「た」で、「かきつばた」となります。