Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

ワサビ 140 性と自我 

2010.06.16 15:00

5才の孫に、わさび茶漬けを食べさせると、「おいしい」って言うの。

わたしも美味しいと思っていましたけれど、けっこう、辛いの。

 

息子が、「変なものを食べさせないで」って言うけれど、

ちゃんとした食品です。

問題は、「本わさび茎入り、シャキシャキ」って書いてあるのに、

よく見ると、原材料のところに、野沢菜も入っています。

 

シャキシャキするのは、本わさびの茎なのか、野沢菜の茎なのか、

不明です。

太さ5mmぐらいのを、長さ5mmぐらいに切って、

確かに入っています。

ワサビも、野沢菜も、アブラナ科ですから、似たようなものですが、

お茶を掛けると、シャキシャキする歯ごたえは、悪くありません。

 

 

生態学のほうでは、本能って言い方をします。

生物は全部、個体が生きる本能と、種族が生きる本能に纏められると。

二つを、さらに纏めて、

遺伝子を保存する本能に纏められる、と言う人もいます。

もしかしたら、勇み足かも。

 

本能って、アリストテレス流の考え方によって、

目的論的に、生物の行動を理解する方法です。

アリストテレスは、生物を観察して、宇宙を理解しようとしました。

天体の運動と、生物の行動は、似ていると考えました。

 

彼は、物体の運動に、エネルギーと目的を、設定しました。

物体の運動は、時間が経つと、空間の位置とエネルギーが変わります。

 

生物に、個体が生きる本能と、種族が生きる本能がある、とするのは、

物体と物体の関係を、問題にしています。

 

物体を一つ、二つって、数える時に、

個体という単位で数えるのと、種族という単位で数えるのとでは、

運動が、異なって見えます。

種族では、空間的に距離が離れていても、

一つに纏めたほうが、規則的な動きに見えます。

類は友を呼ぶ、という動きかたです。

 

空間を超越して、一つに繋がっているように見えるのは、

目に見えない情報によって、お互いの運動を、共有しているからです。

宇宙の天体は、たった一つの情報を、一律に共有していますけれど、

生物の情報は、種や個体や細胞のように、

幾つかの階層構造を持っています。

 

生物でも、40億年前の、初期の生物は、

宇宙の天体のように、単純な動きかたに見えますけれど、

だんだんと複雑に進化して行くのは、

物体と物体の関係を規定する方法が、幾つも出来たからです。

生物では、物体の運動がコピーされて、伝えられます。

宇宙に一律の情報があるように、

生物では、それぞれの類に、それぞれに共通の情報があります。

 

アリストテレスは、人間はポリス的存在である、と考えました。

人間は社会的動物である、と言い替えられることが、多いようで、

たぶん、 17世紀の、トマス・ホッブズか、

ブレーズ・パスカルあたりからと思います。

 

     性は、生殖のことを言います。

     人類は有性生殖を行ないますから、雌雄の別があります。

     生殖は、世代交代をして、永遠に生きる目的です。

     遺伝子をコピーして、情報を伝達します。

     偏らないように、かき混ぜます。

 

     卵子に到達する精子は、数億分の1ですけれど、

     オナニーなどによって、無駄になる精子も含めると、

     分母は、地球の全人口よりも、遙かに大きくなります。

     検品落ちの不良品は、廃棄処分にされるように、

     性同一性障害の人が、優生医療によって、間引かれても、

     さしたることではありません。

 

     精子が、膣の中で死ぬように、

     性同一性障害の人も、性転換して、絶滅します。

     GID(性同一性障害)の運動は、

     自滅のための、オカルト宗教のようなものですけれど、

     多数派です。

 

     けっして、マイノリティでありません。

     この夥しいステレオタイプを捉えて、

     性的マイノリティと表現するのが、なんとも奇怪です。

     有性生殖は、死屍累々たる屍の中から、

     宝石のように、輝かしい命を見つけ出します。

  

     性同一性障害は、それを拒否します。

     主症状は、生殖拒否と自我障害です。

     自我は、人間の生殖機能の一つです。

     生殖を目的にした個体特有の行動を制御します。

 

性同一性障害の人って、自分っていう意識が、変なんですよね。

自己同一性がおかしいって言えば、

性別の気持ちや記憶が変になるのも、当たり前と言えば、当たり前です。

いっぺんに纏めて言うには、自我障害が適当かも。

 

自我障害って、ICD(世界保健機関の病気の分類基準)や、

DSM(アメリカの精神医学会の精神疾患の診断基準)などに、

入っていないので、

性同一性障害を、自我障害の内とするか、しないかは、

考え方によって異なります。

 

性別がおかしいと感じて、訴えて、

体の性別と違う性別を、行動に表すことよりも、

記憶が変になっていることや、それに気づかない気持ちのほうが、

病気としては、他の病気と、症状を比較しやすいので、

分類に便利かも知れません。

 

なぜ、性別がおかしいと思うのかを、本人に聞くと、

直感的にわかる、と言う人と、

具体的なことを、列挙する人とがいます。

 

人間って、性器の形を見ないと、性別を区別できません。

性別は、生殖のためにありますから、生殖機能が識別点です。

性器の形を見て、生殖機能を類推します。

これが一番、汎用性があって、簡単ですので、便利です。

 

性器の形と、生殖機能とが、矛盾している時には、

子供や老人や、更年期以後でなければ、病気と言われます。

性器の形が変で、生殖機能を類推しがたいものは、

性分化疾患かも知れません。

 

この理屈や実用性を、理解できない人は、

たぶん、精神の病気です。

性同一性障害の人は、理解できません。

 

直感的に、性別をわかる能力は、人間にはありません。

わかると言うのは、間違いでなければ、精神の病気です。

具体的なことを、たくさん列挙する人では、

具体的な記憶が、事実と異なりますので、

嘘でなければ、記憶障害かも知れません。

いずれにしても、そのことから受診するのは、

たぶん、精神の病気ですけれど、

性同一性障害は、これにあたります。

 

性器の形のほかの、体の形や、

振る舞いや、仕草や、態度や、物腰や、表情や、

身なりや、持ち物や、髪型や、

言葉遣いや、考え方や、気持ちなどは、

性器の形を類推するための、手段や観点になりますが、

文化や趣味であり、流行や個性があり、

人を騙そうとして、演技をする人もいますので、

昔から、あまり、あてになりませんでした。

 

日本では、人を騙そうとして、演技をしても、

必ずしも、病気でも、犯罪でもなく、

むしろ、歌舞伎や宝塚のように、メジャーの文化でした。

どちらかと言えば、騙そうとせずに、演技をして、楽しみます。

 

欧米では、人を騙そうとして、演技をするのは、

病気でなければ、犯罪でした。

性同一性障害は、これにあたる病気です。

欧米の性同一性障害の運動は、この線が主流です。

 

日本には、同性愛に対する、

キリスト教による差別や虐待がありませんでしたので、

欧米のような性同一性障害の運動は、当を得ていません。

日本の性同一性障害では、もっぱら、

虚偽や、記憶障害や、自我障害などをきたす基礎疾患の究明と、

治療法の発見が、学問的に重要です。

欧米の文化的な運動を模倣しなければならない理由は、

日本の文化にありません。

 

生殖拒否と生殖不能とが、

性同一性障害の症状には、入り混じっています。

虚偽だけでなく、生殖拒否や生殖不能や、売春や風俗業は、

古今東西を問わず、戒められ、差別虐待されて来ました。

いずれも、本人に責任のない病気や、避けられない素質によっても、

起こり得る症状です。

 

欧米では、男子皆兵の徴兵制と戦争によって、

生きるか死ぬかの、瀬戸際の苦しみに曝された人に、

性同一性障害の発症が多いかも知れません。

 

日本は、いたって平和で平等な社会です。

現在では、部落差別や、韓国朝鮮人差別も、改善されました。

欧米大陸の、殺し合いの多民族社会とは、わけが違います。

あちらの真似をして、性同一性障害という病気を、

病気でないかのように正当化する必要はありません。

分類を変えたほうが、便利かも知れないだけです。

精神の病気の一種として、性転換が有効な治療法かを、

淡々と検討すれば、結構です。