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ピース 151 介護

2010.06.27 15:00

 

赤ちゃんから、末期の患者さんまで、お付き合いしていますけれど、

年齢のせいで、老人が多くなってきました。

少し、難しい手続きを電話で説明すると、怒りだす人がいます。

小学5年生ぐらいの知能が必要ですけれど、

その人は小学2年生ぐらいです。

見た目は、一流企業のエリート社員です。

発病する前は、そうでしたから、板についています。

 

わたしなら抗精神病薬を継続的に使いますけれど、

受診したとしても、診察室では、人格障害としか言えないかも知れません。

その人は受診していませんので、健常と自覚しています。

認知障害が進行して、小学2年生ぐらいですけれど。

 

奥さんの介護保険の手続きを説明しても、

人格障害の御主人にはわかりません。

その人の発病前には、介護保険なんて、ありませんでしたので。

奥さんは耳が遠く、補聴器やファックスを使おうとしても、

御主人が妨害します。

奥さんは、心臓の病気のせいで、食事を作れなくなったそうです。

体の調子が悪く、寝込んでしまっても、

御主人が、枕を蹴りに来ます。

 

奥さんは、階段を登れなくなったので、

手すりを付けて貰いたいそうですけれど、

御主人が反対しています。

理由はわかりせんが、たぶん御主人には、

手すりを取り付ける能力がありません。

物事の手順を理解したり、計画を立てたりする能力は、

幼児以下になっているはずです。

介護保険で手すりを取り付けてもらえば、

御主人の妨害や反対を、排除できるかも知れません。

  

奥さんに話があったのですけれど、不在でしたので、御主人と話しました。

入院してもらって、病識を持ってもらったほうが、いいかも。

本人は、拒否するでしょうけど。

 

わたしの説明が理解できなければ、

要点をメモして、奥さんに伝えれば良いのですが、

御主人はメモを取りません。

わたしが怒られます。

これでは、奥さんは大変です。

 

御主人の訪問看護も受けられるのですけれど、

たぶん、医師を受診しません。

往診しても、拒否すると思います。

奥さんに会いに行こうかしら。