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ナツツバキ 165 君の名は プレパルス抑制

2010.07.12 15:00

ピンボケで、ごめんなさい。

ナツツバキは、娑羅の木とも言いますけれど、ヒメシャラとは別です。

ヒメシャラは、サルスベリのように、つるつるの樹肌ですから、すぐにわかります。

 

知能検査や学力検査などの、比較的客観的に測れる検査によっても、

測れない知的能力は、おもに人格障害として、症状が表れます。

知的能力の中に、客観的な検査では、測れない能力が多いのは、

記憶は測れても、記憶を処分する能力は、測れないからです。

忘れる能力は、検査しにくい。

具体的には、脳の神経細胞を処分するアポトーシスの機能に、

関係した障害かも知れません。

 

よく使う神経細胞は生き残り、使わない神経細胞は廃れて、

壊死するのが健常です。

わざと使わない場合でも、廃れて壊死すると、

性格的に人格障害が表れて、やがて、脳が萎縮して、

客観的な検査によって、測れるぐらいに、

知的障害が表れるように、なるかも知れません。

 

嫌な記憶を封印しても、神経細胞が壊死しないようにするには、

封印された記憶を含めて、常に記憶を整理整頓して、

記憶の重要度を、把握して置かなければいけません。

不必要な記憶は、思い切って、

神経細胞ごと、処分してしまうのが、良いかも知れません。

 

封印された記憶でも、大切な記憶は、

神経細胞を壊死させないように、

しかも、思い出さずに、封印したままにして置くために、

試験的に電気を流して、神経細胞を維持しなければなりません。

神経細胞を殺さずに、樹状突起の一部だけを、

記憶と共に、壊死させる方法や、

樹状突起の、神経伝達物質を捕捉する受容体を、

小さくする方法もあります。

 

使わなくなった記憶も含めて、記憶を常に整理整頓する作業を怠れば、

嫌な記憶と一緒に、神経細胞が壊死して、

真性の認知障害に至り、脳が萎縮して、

統合失調症に、進行するかも知れません。

 

ふつうは、知能検査や学力検査などにより、

知的障害として計測されるようになると、人格障害とは言われません。

脳が萎縮していれば、認知障害と言われますが、

統合失調症では、認知障害が表れていても、

統合失調症の診断名が、使われることになってます。

 

性格に障害が表れていても、未成年では、

診断名として、人格障害は使われません。

幼児期では、発達障害と言われます。

思春期以後では、行為障害や適応障害などと、言われるかも知れません。

 

統合失調症では、いったん発達していた知的能力が、

認知障害のせいで、低下します。

御本人は、そのことを自覚できずに、

以前のように、知的能力が保たれていると、思っていますので、

物事が、うまく行かなくなった時に、

自分の知的能力の不足とは、思いも寄りません。

きっと、自分以外の何かが、原因であり、

もしかしたら、誰かが妨害しているかも知れないと、思います。

 

この思いが、統合失調症の被害妄想や、

誰かに、心の中を知られている、と確信する原因になり、

思考が混乱して、脳の様々な部位の、様々な種類の、

神経伝達物質の量を、制御する能力を失い、

しばしば、中間の丁度良い量に調節できずに、

両極端に張り付いてしまい、興奮や昏迷の症状になります。

 

根本的には、嫌な記憶を思い出したくなく、

わざと、思い出さないようにしていると、

実際に、脳の神経細胞が、壊死してしまう機能障害によって、

認知障害が起こります。

より具体的には、おそらく封印した記憶を、

そのまま封を切らずに、温存する能力の不足にあります。

 

細胞は、使わなければ、廃れますので、

記憶を封印して、記憶を呼び出さなくても、細胞を温存するには、

時々、試験的に、電気を流してあげなければいけません。

男性が、猥褻な夢を見ていないのに、

朝、ペニスが勃起するようなものです。

猥褻な夢を見たとは、記憶に残りません。

情報の中身を自覚しなくても、中身を閲覧したことになっています。

嫌な記憶も、こうして、神経細胞が廃れずに温存されます。

 

この能力は、たぶん、情報の内容を伝達する前に、

これから情報を伝達しますって意味の、

予備的な印だけを、伝達する機能と同じです。

 

人って、たとえば、誰かと一生懸命、話している時に、

後ろから、急に話しかけられても、

御本人は、なかなか、気づかないでしょう?

「えっ、なにっ?」って感じで、聞き返してしまい、

もう一度、同じことを、聞けない時もあります。

 

老人の、いわゆる勝手つんぼでも、似たようなことが、起こります。

当てずっぽうで、話の内容を、想像してしまいますので、

耳が遠くなると、誤解する、という当たり前のことが起こります。

精神障害では、耳の聞こえに、症状の表れる人が、少なくなく、

メニエルでは、安定剤を処方することが、よくあります。

楽器でも、最初の瞬間の、波形を聞き取ることが、

音色を聞き分けるために、とても重要な情報になるでしょう?

統合失調症の御家族に、わりと目立つ病気です。

 

後ろから、肩を軽く叩かれてから、話しかけられると、

一発で理解できます。

実際には、肩を叩かれるという予備的なサインを、受け取り、

「はい」と、お返事をしてから、本題を聞きますので、

二段構えの情報伝達ですけれど、気持ちに余裕ができて、

間違いが少なくなります。

 

地震も、S波っていう横波の前に、P波っていう縦波が伝わって来ます。

夜、仰向けに寝て、目覚めている時なんか、ガタガタっと来て、

ああ、来るなあって思っていると、大揺れに揺れて来ます。

わたしは、揺れかたの方向と、P波とS波の時間差から、

震源地は何処かって、当てるのが好きで、

奇麗に揺れる建物ですと、

震央の半径100㎞ぐらい、方角で45度ぐらいの誤差で、

よく当たります。

 

脳の神経回路も、最初に予備的なサインだけが、伝わって来ます。

内容は、これから大切な情報を送りますって、意味ね。

それから、本題の、中身のある情報が、伝わってきます。

最初の予備的なサインを、プレパルスって言います。

 

プレパルスがあると、たとえば、いきなり車が向かって来ても、

なんとなく、スローモーションのように、車が近づいて来るので、

咄嗟に反射的に、俊敏な回避行動をとることができます。

 

プルパルスがないと、何も知らずに歩いているうちに、

いきなり、頭の上から落ちてきた鉄骨の下敷きになって、即死する感じ。

 

精神障害者の人を見ていると、

刺激に対する受け応えの言葉や、動作が、ぎこちないの。

なかには、どもる人もいます。

いつも、頭の上に、鉄骨が落ちて来て、

いきなり、頭蓋骨陥没の脳震盪で、

何が起こったのか、わからない意識状態で、

前後不覚になって、対応している感じです。

なんとなく、プレパルス機能が、故障しているのでないかと、疑われます。

 

咄嗟に入って来る情報に、冷静に対処する仕組みね。

驚かずに、反応できるので、プレパルス抑制って、言います。

地震でも、震源地に近い所で、地震を感じると、

遠いところに、電波で先回りして、情報を伝えて、

地震の伝わる数秒前に、予知情報を流す仕組みが、あるでしょう?

あれと同じ仕組みが、脳にもあるの。

この仕組みが、精神障害の人では、壊れているのでないかと、

疑われます。

 

とくに、発達障害の幼児では、よくわかります。

自分から行動するときも、瀬踏みをしません。

ヘルスメーターに、いきなり両脚ごと、飛び乗ります。

まず、片足だけを乗せて、少しずつ力を入れて、

体重計が、どのように反応するかを見て、

その加減を知ってから、もう片方の足も乗せて、

全体重をかけるのが、健常かも知れません。

飛び乗ったほうが、元気がいいかしら。

 

だいたい、統合失調症と、それに近い診断名の症状の人や、

統合失調症の御家族に多く、

GIDでは、全体の25%ぐらいに、

プレパルス機能の異常があるかも知れません。

幼児期に観察して、早期に知ることができます。

これがあったとしても、

幼児期に発達障害の症状が、強く出るとは、限りません。

思春期以後に、統合失調症圏の症状の、出て来る可能性が高く、

統合失調症にならなくても、

老後に、認知障害が、ひどくなるかも知れません。

 

情報の具体的内容よりも、

これから情報を送りますって意味の、サインが大切。

電気が神経細胞を流れても、記憶に残らないかも。

男の朝立ちみたいにね。

サインだけだと、ペニスが勃起しても、

エッチな夢を見た覚えが、ありません。

でも、エッチな記憶を持つ神経細胞に、

ちゃんと、電気が通じた証拠なんです、朝立ちって。

こうすれば、嫌な記憶を呼び出さずに、

嫌な記憶を持つ神経細胞に、電気を流して、

神経細胞の壊死を、防ぐことができます。

もしかしたら、精神障害の人は、

この機能に、障害があるかも知れません。

 

たとえば、夢の中で、試験的に電気を流した時に、

一々、記憶の中身を呼び出して、自覚してしまうと、

嫌な夢や、恐い夢になってしまいます。

毎日、封印したはずの、嫌な記憶が、夢に再現されたのでは、

落ち落ち、眠っていられません。

 

昔、菊田一夫っていう脚本家は、

『君の名は』という、ラジオドラマを書いて、人気になりました。

いかにも頭の悪そうな、後宮春樹って名前の、主人公を演じたのは、

映画版では、佐田啓二っていう男前の男優さんでした。

中井貴一のお父さんです。

うちの母は、戦前に、佐田啓二に似た顔の男と結婚して、

わたしが産まれました。

映画のポスターを見ると、父が出ているようで、嫌な感じでした。

 

ナレーションが、こんなことを言うんです。

忘却とは、忘れ去ることなり。

忘れ得ずして、忘却を誓う心の悲しさよ。

まるで、精神障害のことを、言っているみたいでしょう?

菊田一夫って、覚醒剤の常習者で、

二度も自殺未遂をして、頭のおかしかった人です。

 

忘れるのが下手なので、封印された神経細胞に、

試験的に電気を流すことも、できません。

嫌な記憶を持つ神経細胞が、完全に使用されなくなって、

それが長期に渡ると、壊死して、認知障害になります。

わざと、記憶を封印しただけなのに、

実際に、神経細胞が壊死してしまいますので、

嫌な事を、我慢するための、合理的な手段を失います。

代表的な心理症状は、統合失調症です。

 

まだ、壊死しない仮性痴呆の状態では、おそらく人格障害になります。

代表的な心理症状は、

性同一性障害や、強迫神経症や、パニック障害や、

PTSD(心的外傷後ストレス障害)や

醜形恐怖や、ナルコレプシーなどです。

多くは、一時的に人前で、健常を装うことができますので、

診察室では、御本人が訴えなければ、症状が表れません。

 

日常生活の実態に、異常を観察できますので、性格のせいにされて、

人格障害と言われることが、少なくありません。

また、予期しない緊急事態に、突飛な行動を、取り易いみたい。

御本人が自発的に受診したり、人に相談したりしなければ、

他人には、手の下しようがないので、放置されるかも。

 

     統合失調症の患者さんは、

     わざと異常な事をして、症状を出しているように見えます。

     健常な人では、

     わざとしたことを自覚して、記憶していますので、

     嘘と言われ、非難されます。

     わざとしたことを、自覚していなければ、

     ヒステリーと言われ、精神障害と言われます。

     統合失調症は、ヒステリーの一種です。

 

     御本人は、記憶を封印していますので、

     わざとしたことを、自覚できません。

     健常な人では、わざとしたことを自覚していますが、

     知らず知らずのうちに、してしまったことは、

     覚えていません。

     

     自覚していないことを苦にして、

     受診することは、滅多にありませんが、

     眠れないとか、ドキドキするとか、イライラするとかと言い、

     不定愁訴のために、受診することが、女性によくあります。

     多くは、それぞの具体的な言い草に応じて、

     診断名がつきますが、

     どのような具体的な事もなければ、境界性人格障害などと、

     診断されるかも知れません。

 

     ふつうは、自発的に受診した人に、

     人格障害の診断名は付けません。

     最近は、パーソナリティ障害と言いますが、

     何を言っているのか、よくわからない診断名です。

     具体的な事を、指摘してあげたほうが、

     患者さんも、納得できます。

     パーソナリティ障害などと言えば、

     よけいに、わからなくなってしまいます。

 

     統合失調症の患者さんでは、

     多くは、すでに認知障害が出ていますが、

     自発的に受診する人は珍しく、

     初発では、強制的に連れて来られる人が、ほとんどです。

     一見、支離滅裂なことを言い、認知障害のように見えても、

     若い人ですと、初発では、ほとんどが仮性痴呆です。

     お薬を飲むと、ケロッと治りますが、

     お薬の調整や、検査や、

     自分でお薬を飲むだけの、病識を持ってもらうために、

     入院してもらうことが、少なくありません。

     

     病識と言うのは、ただの病気の知識でなく、

     自分の何が、病気と言われるかを知り、診断に同意して、

     病気を治したいと、思うことを言います。

     精神障害では、病識のない患者さんを治療するには、

     強制的に入院させて、治療するしかありませんが、

     法律上、強制的な治療のできない軽い症状や、

     治療法のない症状では、

     患者さんの自由意志に、任せるしかありません。

 

     病識のない患者さんは、

     自分のことを、精神の病気と、思っていませんから、

     自発的に受診するはずが、ありません。

     性同一性障害の患者さんも、病識がありませんが、

     受診しなければ、苦しくなることを知っていますので、

     自発的に受診します。

     性同一性障害(GID)では、

     診断書や、ホルモン剤や、手術などがなければ、

     生活が苦しくなることを、知っていますので、

     自分のことを病気と思っていなくても、受診します。

 

     これは、統合失調症の多くの患者さんに、似ています。

     初発の時に、強制的に入院してもらうと、

     症状が軽快しますので、

     もはや強制的には、治療できなくなります。

     それでも、患者さんは、入院中に、お薬を飲んで、

     気持ちの楽になることを、習得していますので、

     退院しても、自発的に通院して、

     自宅で、強制されずに、お薬を飲むようになります。

 

     統合失調症の患者さんの多くは、

     自分のせいで、病気になったのでなく、

     何者かのせいで、病気にさせられたと、思っています。

     患者さんによっては、自分は病気でないのに、

     主治医のせいで、病気にさせられていると、

     思っている人もいます。

     主治医のことを、巨大な陰謀の、

     ちっぽけな手先と、思っています。

     それでも、自分から通院して、お薬を飲む人が、大部分です。

 

     この状態は、GID(性同一性障害)の患者さんの、

     精神状態に、よく似ています。

     統合失調症では、患者さんの妄想に、

     医師は、安易に同調しませんが、

     GIDでは、患者さんの思いに、GIDの専門医と称する医師は、

     ほとんど無条件に、同調しているかのようです。

 

     精神科医のうち、性転換医療を有効なものと、

     認めている人は、1%程度です。

     大部分の精神科医は、性転換を有害と思っていますが、

     お医者さんの世界では、

     他の医師のやることを、とやかく言いません。

 

     少なくとも、患者さんの目の前で、喧嘩をして、

     醜態をさらけ出すようなことは、しません。

     みんな、インチキをしていますから、

     不正を暴露し合う泥仕合は、慎みます。

 

     『ヒッポリュトス』という、

     古代ギリシャ悲劇を書いたエウリピデスの、

     言い訳と同じです。

     どうして、女性同性愛者の、月の女神の、アルテミスは、

     もっと早く、男女の恋愛と、美の女神の、アフロディーテの、

     嫉妬を制止して、

     男性同性愛者の、ヒッポリュトスという人間を、

     助けなかったのかと、疑問が出てきます。

     エウリピデスの言うには、神々の世界では、

     他の神のすることを、とやかく、悪く言わないしきたりに、

     なっています。

 

     お医者さんは、一般の人々の上に、君臨する神々ですので、

     神様同士の、醜い喧嘩は、しないことになっています。