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横浜港 214 黒板

2010.08.30 15:00

          ※ フォト蔵の、芥川千景さんの作品 「みなとのヨ-コさん」

 

 

GID(性同一性障害)の人は、

心を変更できないと、臆面もなく、堂々と言います。

確かに、自由に変更するのは、容易でありませんけれど、

だいたい、子供は柔軟で、

どれくらい、固ければ、どれくらいの年齢かって、相場が知れています。

 

統合失調症の人では、変更できない心の内容の、

表面に浮かんでいるほとんどが、妄想と言われる景色で、

思春期よりも前に、すでに、変更できない不自由さを、

子供は、自分でない何かに、ちょっかいを出されて、

見られているような、聞かれているような、

聞こえて来るような不安として、感じています。

目覚めている時の意識に、抽象的な、得体の知れない、恐い夢が、

混入して来るのかも知れません。

 

統合失調症では、心の固さが、

幼児期に、発達の止まった未熟さに、似ていますが、

思春期頃までは、知能検査や学力検査に、異常は現れません。

そのまま、100才の老人のように、心が頑なになりますので、

やがて、知能検査や学力検査の成績も、急降下します。

 

健常な人は、黒板に字を書いても、比較的、自由に消すことができます。

心の黒板に、書いたり、消したりできるのは、自分だけですけれど、

他人に、嫌なことを言われると、自分で黒板に、書き留めてしまいます。

記憶するためには、当然ですけれど、

他人に、心の中を操作されているようで、

癪(しゃく)に障(さわ)ります。

 

統合失調症の人では、自分でない何者かが侵入して、

書いたり消したりしているように、感じられます。

 

GIDの人では、書いたり消したりが、自由にできません。

以前に書いた、心の性別を、自由に消すことができないと、

御本人は、訴えます。

それどころか、心の性別を書いたのは、自分でないと、主張します。

ホルモンシャワー説のように、

胎児の頃の、偶発事故から、心の性別が、黒板に書き込まれたと。

 

わたしも、幼児の頃に書いた落書きを、いちいち、覚えていません。

思春期は、できるだけ消さずに、黒板を取り外して、

心の体育館の中に、何万枚も、文字を書いた黒板を、保管していました。

黒板の取り外しは、重くて、面倒です。

消すのは、もったいないので、今は、デジカメに撮影してから、

黒板消しで、文字を消して、新しい文字を書き込みます。

文明の利器は、すごいと思います。 

 

GIDの人は、黒板の文字を、消せないだけでなく、

黒板を交換することも、保管することもできません。

デジカメに撮って、さっさと消す工夫もありません。

 

おまけに、黒板の性別の文字は、合成樹脂のエナメル塗料です。

自分は、書いていないと言いますが、

手に、缶入りのエナメルの塗料と、刷毛(はけ)を持っています。

文字を見れば、思春期以後の、御本人の筆跡ですし、

心の性別に、エルメスのバッグの品番や、

美容室の、メンズスタイルのヘアーカタログまで、指定されています。

胎児期の偶発事故とは、とても思えません。

 

GIDの人は、最初から、黒板に文字が書かれていた、と言います。

最初から、昔の悪戯(いたずら)のように、

黒板に、蝋(ろう)が塗られていることや、

ペンキで汚れていることが、あるかも知れません。

でも、言葉も文字も、人間の文化ですので、

胎児期から、文字が書かれていたことは、絶対にありません。

 

人は、自分で思ったことを、黒板に書きます。

暗算も、黒板に書き留めるから、巧くできます。

心は、そのためにありますから、当たり前ですけれど、

統合失調症の人は、自分で書いた言葉を、侵入者が書いたと主張します。

黒板に、思いの丈を書いて、侵入者と、お話します。

いつも、黒板の字を読み上げて、

誰かと話しているように、ぶつぶつ、一人ごとを言っています。

ときには、喧嘩もしています。

 

黒板って、書くのも消すのも、保管するのも、自分ですけれど、

自分の、色々な心を整理して、保存するだけでなく、

他人の心を、シミュレートする時にも、使いますし、

見た事や、聞いた言葉を、記憶するためにも、使いますので、

感覚や、事実や意志や、思考や感情や、

他人とのコミュニケーションなどの、出入り口としての、

港や倉庫の、役目を持っています。

 

江戸時代の鎖国でありませんから、

健常な人の、心の港には、外国や他人の船も、出入りします。

港を管理しているのは、自分ですけれど、

統合失調症や、GIDの人では、

港としての、心の黒板の機能が、病気です。