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円覚寺 276 気楽な日

2010.11.02 15:00

鎌倉でございます。

円覚寺の、妙香池(みょうこうち)のほとりの道。

右奥正面が佛日庵(ぶつにちあん)、

楼閣が正続院(しょうぞくいん)、

池に面して左が正伝庵(しょうでんあん)で、

 

FtMのGIDが、小学1年の時、

自分の持っている50円硬貨と、隣りの女の子の100円硬貨とを、

交換したそうです。

 

女の子は、まだ、お金を持っているかと、母親に尋ねられたので、

50円硬貨を見せました。

何を買ったのかと、尋ねられたので、何も買っていないと、答えました。

 

それはおかしいと、問い詰められたので、泣きながら、

隣りのお姉ちゃんと、お金を交換したと、言いました。

 

FtMの母親に、これこれの事情を説明して、本人に確認したところ、

そんなの知らない、と言って、走り去ったそうです。

 

わたしは、FtMの母親から、話を聞き、二人で大笑いしました。

後日、当人に尋ねたところ、当人も、大笑いでした。

そんな話は、覚えていなかったそうです。

 

ぴったりと、一年で離乳できた子や、二年間、哺乳した子など、

一人一人の成育状況を、世間話のように、お母さんと話します。

30才の未婚のGIDの診察は、育児相談の延長のようなもので、

政治や法律や、自由や権利や、性別の心などの、高ぶった議論とは、

まったく別の次元です。

 

     MtFが、SRSを受けて、戸籍の性別を変更したのに、

     男装で暮らしています。

     粗大ごみ置き場に、本の入ったままの本箱が、

     20箱も捨ててあったので、

     面白い本はないかと、ひっくり返していたそうです。

 

     知らない男性が来て、同じように本を漁(あさ)りながら、

     理科系の本はないかと、尋ねて来たので、

     わたしも物理や化学の本なら、

     もらって帰ろうかと思っていたと、答えると、

     へえ、姉(ねえ)ちゃんも、物理をやるのと、

     男性は驚きました。

 

     MtFは、がっくり来て、わたしに相談しますので、

     そりゃあ、そうよ、ホルモンをする前から、

     女にしか見えない子だったから、

     これは、かならず差別されていると、思ったの。

     あなたも、生きていけないと、言っていたでしょう?

  

     体が異性に似ていると、暮らしていけない社会の、

     現実があるの。

     心の性別などと言うのは、精神の病気。

     世間から、体の見掛けを差別されて、苦しんでいたのに、

     あなたは、心の性別のせいと、思い込んでいたの。

     いま、治りかけているだけなの。

 

     性分化疾患なんか、もっと顕著。

     服を着て、裸の体が見えなくても、

     心は死線を、彷徨(さまよ)います。

     

     GIDや性分化疾患では、心の性別などと吹聴するのは、

     流行に浮かれた人の、戯言(たわごと)です。

     男の子は、体がちっちゃいだけで、凄いストレスになるの。

     命懸けになるみたい。 

 

     女の子は、可愛くないと言われると、気持ちが滅入り、

     女子供(おんなこども)と言われて、軽く扱われると、

     頭に来るの。

 

約半数のGID(性同一性障害)は、

性転換のせいで治ったのでないかと、疑われるので、

悩ましいところです。

 

元々、顔からだの形が、

性転換後の性別に、似ている人は、治りやすく、

似ていない人は、治りにくい、という実態がありますので、

似ている体の人は、仮病で、似ていない人は、精神の病気と思えば、

単純明快です。

 

心の性別は、眉唾(まゆつば)とね。

それなら、よかったのに。