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モミジバフウ 299 心の性別・性自認

2010.11.26 15:00

モミジバフウの実です。

 

心の性別や性自認って、

妄想と似たようなものですけれど、妄想でありません。

よく似たものに、強迫観念なんてのもあります。

 

いずれも、精神の病気の症状です。

診断書に、疾患名でなく、症状だけを書く場合もありまして、 

心の性別や、性自認とかって、ぽつんと一つ、書かれているだけでも、

ああ、精神の病気だなあって、わかります。

 

健常な妄想や、健常な強迫観念なんて、ないように、

健常な心の性別や、健常な性自認なんて、ありません。

 

統合失調症の患者さんが、

自室に閉じこもって、煙草ばっかり吸っているので、

お煙草はベランダに出て吸うように、

御家族と患者さんで約束したそうです。

 

これが、すごく難しいの。

だって、ベランダに出ていると、隣近所の人に見られますから、

働いていない自責感から、ストレスが溜まるの。

それなら、禁煙すればいいのに…

 

でも、自室の小さな空間に閉じこもっていると、

気持ちがすっきりしませんので、

誰にも見られない角度の、ベランダのあるマンションに、

転居するのがいいのかも。

 

統合失調症の患者さんは、ベランダに人が侵入するって訴えて、

110番を掛けます。

ノーベル賞を受賞してしまったので、人に見つかるとまずい、

と言う人もいます。

 

お部屋の中で煙草を吸いたいと、家族に訴えるのと、

妄想を訴えるのとが、時期が同じなの。

本当に妄想を確信していますから、自分を殺しに来た何者かが、

今、ベランダに飛び降りた音が聞こえた、などと言います。

妄想でも、幻覚でも、どちらに分類しても、

そんなの、どうでも構いません。

 

煙草を吸いたい、働かずに毎日、家に居るのを、人に見られたくない、

部屋の中で吸いたいっていう気持ちと、

誰かに今にも殺されるとか、ノーベル賞を受賞してしまったとかと、

妄想を本当に確信するのとは、一連のものなの。

ヒステリーって言います。

 

GID(性同一性障害)の人の心の性別や、性自認ってのも、それかもね。

妄想や強迫観念とは違いますけれど、ヒステリーなんです。

 

妄想でも、強迫観念でも、心の性別や性自認でも、

お医者さんが同調すると、病気が治らなくなります。

そうかと言って、それは精神の病気の症状ですと、指摘すると、

必ず、もっとひどい症状を出して来ます。

だんだんと、症状をエスカレートさせて、対抗して来ます。

意地になるの。

 

これって、妄想の内容を、本当に確信しているのと同じように、

意地になってエスカレートさせるのも、御本人には自覚できません。

病気のせいで、自我機能が低下しているの。

無意識に、自動的に行なわれてしまいます。

 

精神の病気の症状を、良いものや、正しいこととしてはいけません。

けっして、同調してはいけませんけれど、

制止しようとしたり、阻止しようとしたりするのも、いけません。

 

実際に、人殺しを実行しようとするときは、

実力で阻止しないと、仕方ありませんけれど、

性同一性障害では、精神運動興奮って状態には、なりません。

実力で、無理矢理に、

心の性別や性自認を実行しようとしているのでしたら、

ひょっとしたら、抗精神病薬が効く状態になっているかも知れません。

 

GIDの診断名のままで行くか、統合失調症とするかは、

他の症状と見比べてみなければ、一概には言えませんけれど、

統合失調症のほうが、精神の病気が重いとする考え方は、

捨てたほうがいいと思います。

御本人が苦しむのは、統合失調症のほうが重症ですけれど、

周囲の人を苦しめるのは、GIDのほうが重症です。

 

統合失調症では、抗精神病薬によって、精神運動興奮は鎮まります。

GIDでは、副作用ばかりが大きく、あまり効きませんから、

御本人が実力行使に至る時は、

統合失調症の妄想よりも、GIDの心の性別や性自認のほうが、

遙かに厄介です。

 

妄想や心の性別などに、同調してはいけませんが、

そうかと言って、精神症状と言い触らせば、世間の差別を招きます。

統合失調症では、御本人が妄想の内容をカミングアウトしますと、

健常な人の、だれの目にも、精神の病気とわかってしまいます。

 

ああ気違いだ、可哀想に、ということになりますから、

退院した後に、職場復帰しても、生涯、差別され続けます。

一人前の人間の中に、入れてもらえなくなるの。

大切な話や、クチコミ情報が、入って来なくなります。

なにもかも、御本人の知らないところで決められるようになるの。

のけ者にされるとか、村八分にされるとかって、言いますけれど…

 

これを、GIDでは防ぎたいの。

そうかと言って、GIDの心の性別や性自認に、世間の人が同調すると、

御本人の病気が、治らなくなります。

 

GIDの場合は、抗精神病薬が効きませんから、

御本人が、実力行使で性転換に走ると、

実力で阻止するか、放置するかしかありません。

たぶん、性転換を法的に禁止して、実力で阻止しようとしても、

かならず、闇で性転換医療が流通します。

これは、実証済でしょう?

 

性転換医療を公然化した今では、

実力で阻止する方法はありません。

放任するほうを、みんなで選んだことになっています。

御本人が、性転換したい、心の性別じゃ、性自認じゃって言えば、

自由に性転換できます。

 

この状態で、心の性別や性自認に同調せずに、

それは、精神の病気の症状ですって、言えば、

抑止力になって、良さそうなものですけれど、

そうなれば、必ず、GIDの患者さんが、世間で差別されます。

 

GIDの患者さんって、わざと、のけ者にされるために、

カミングアウトしますけれど…

同性愛をカミングアウトする人も、よく似ています。

精神の病気の人って、

のけ者にされたほうが、気持ちが楽になるみたいなところがあります。

自分から、そうします。

捨て鉢になっています。

 

健常な心の性別や性自認ってのが、あるかのように、

世間に嘘をついてあげると、差別が小さくて済みます。

でも、GIDの患者さんの病気の治りが、悪くなります。

 

統合失調症の患者さんを、精神病として差別してあげたほうが、

病気の治りが良くなるってことが、あるかもね。

 

わたしは、統合失調症の患者さんが、

障害年金や生活保護をもらえるようになると、病気の治りが悪くなり、

働かなければ暮らしていけない状況にしてあげたほうが、

病気の治りが良くなるような気がしますけれど、

御本人の症状が、どれぐらい重症か軽症かによって、

判断の分かれ目が変わって来ます。

 

重症の場合は、もちろん、

障害年金や生活保護で暮らして行くのが、正解ですが、

軽症の場合は、少々頑張って、就職したほうが、良い結果になります。

甘やかしてはいけません。

インターネットのブログって、十把一絡げにならざるを得ませんので、

個々には、なんとも言えませんが…

 

統合失調症の患者さんでは、

お薬を自分で加減して、飲んでいないことがありますから、

一人住まいは難しいかも。

ちゃんと飲んでいるかを見るには、入院してもらうのが一番ですけれど、

御家族が頻繁に面会に来てくれると、御家族には妄想たらたらなのに、

お医者さんには、ちっとも言わないってことが、ごく普通にあります。

 

統合失調症でもGIDでも、性分化疾患からGIDになる例でも、

心の性別や、性自認っていう精神症状に、周囲の人が同調すると、

御本人は、どこまでも依り掛かって来て、

周囲のやさしさに、つけ込んで来ます。

 

ヒステリーって、ある程度、突き放して、つかず離れずに、

ずっと見守ってあげるのが、昔から、一番よい態度とされています。

風と共に去りぬの主人公のスカーレットって、

典型的なヒステリーでしょう?

ちょっとずつ治って行きますけれど、

甘やかすと、人を殺すところまで、走ってしまいます。

 

乳幼児期からの軽症の発達障害の、器質的な仕組みが、

今のところ、分かっていませんので、

妄想や、強迫観念や、心の性別や性自認って、

言い訳にすぎないと、思っておきながら、

見放さないように、いつでも求められれば、

アドバイスしてあげるしかありません。

求められるように、広く心を開いて置くしかありません。

 

自由に放任されると、心が苦しくなって、変なことをするくせに、

みんなと一緒のことをしないで、自由や個性を言い訳する人って、

きっと、生まれつきの能力に、人についていけない何かがあります。

本人の責任でないのに、

放っておいてくれって言うから、仕方ありません。