Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

ヒイラギ 304 異星人

2010.12.01 15:00

柊(ひいらぎ)の雄株の、雄花(おばな)です。

雄株には、雄花しか、咲かないみたい。

両性花の咲く雌雄同株(しゆうどうしゅ)の株もあります。

雌花(めばな)しか咲かない雌株は、見たことがありません。

 

金木犀(きんもくせい)と比べて、花の咲く時期が遅く、花の色が白色で、

しっとりとした上品な香りです。

水仙(すいせん)の香りに、近いかしら。

 

葉っぱは、柊(ひいらぎ)ですから、とげとげです。

 

 

昔は、お便所が汲み取りでしたから、

香りの木と前栽(せんざい)は、家に必ず必要でした。

都会の戦後の、高度経済成長期よりも前の、急拵えの民家は、

前栽がないのに汲み取り式便所っていう異様な様式でした。

戦争に負けて、焼け野原になったし、

経済が戦前よりも衰退していたので、仕方なかったのかも。

 

団塊の世代と言われる人たちは、

半数以上が、そういう家に生まれました。

わたしが診たGIDの人たちも、わたしと同世代の極貧の人たちでした。

 

田舎の人は、農地解放のお陰で、小さな田畑を手に入れましたけれど、

現金収入がなく、自給自足でした。

高校へ行くお金もなく、集団就職の夜汽車に乗って、

都会に出て働きました。

そういう人たちが、性転換したの。

 

同じ世代でも、大学まで出て、

性転換を囃(はやし)し立てている学者さんとは、違います。

子供の頃って言えば、農家なら肥(こえ)たごを担いでいたし、

田舎から出てきた都会の人なら、

長屋の小さな家に生まれ育ったはずなのに、

そのことを尋ねられると、黙(だま)ってしまいました。

GIDって、そんな人が多いの。

 

背伸びをして、お金持ちの真似(まね)をしようとして、

みんなと一緒に競(きそ)うのが、

みんなと一緒のことが出来るって意味でした。

それが出来ないと、置いてけぼりにされて、

辛(つら)く寂しい人生になりました。

 

子供の頃の生活を、恥ずかしいと思っている人が、GIDには多いの。

子供の頃から、自分の心は異性だったと、口を揃えて言います。

まるで、異星人みたい。

客観的事実を許容できずに、自分を隠すための、心の性別かもね。