Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

カツラ 316 解離性障害の妄想

2010.12.13 15:00

公園の、桂(かつら)の小枝を引っ張って、撮影しました。

枝先が下で、枝元が上ね。

 

もともと、心皮が一枚で、

お腹の側で、縦(たて)に裂(さ)けますので、袋果(たいか)です。

けっして、多心皮の朔果(さくか)が、熟(じゅく)した後に、

心皮の数だけ、細長く割れたものでありません。

 

細長いバナナみたいなのが、一つ一つの果実で、縦に割れるの。

それが幾つか集まって、房になっています。

 

心皮って、胚珠のつく所で、雌しべの根元の、袋状の子宮のような所。

胞子葉っていう配偶子のできる葉っぱが、丸まったものなの。

幾つもの袋が合わさっていることがあり、全体で子房って言います。

果実のもとが子房っていう子宮で、種子のもとが胚珠っていう赤ちゃん。

 

葉よりも、先に咲く春のお花は、花びらも萼(がく)もなく、

めしべやおしべが垂れ下がるだけの、裸花(らか)です。

ネグンドカエデ(とねりこばのかえで)や、房桜(ふさざくら)みたい。

 

お花のつきかたのことを、花序と言いますが、

カツラの花序は、枝から直接に出ているかのように、短く、

花の咲いている時期は、花序の根元の苞葉(ほうよう)に、

覆(おお)われていますので、

お花のかたまりが、束のように、垂れ下がって見えます。

 

果実の付きかたを見ても、距離が短縮されていると、

一ヶ所に、たくさんの実が付いているようにも、見えます。

来年の3月には、雌花だけでなく、雄花も解剖したくなるかもね。

 

調べると、総状花序、散形花序、散房花序、集散花序などと、

記述がまちまちです。

雌雄異株(しゆういしゅ)ですけれど、

雌株(めかぶ)の雌花は、満作(まんさく)のようで、

雄株(おかぶ)の雄花は、房桜(ふさざくら)のようです。

 

今は、まだ落葉中の木もあるかも。

 

 

GID(性同一性障害)の、心の性別や、性自認などは、

解離性障害の妄想に似ています。

 

性自認は、自分の性別の認識に過ぎないので、

妄想や強迫観念の類でない、と言う人がいるかも知れませんが、

GIDは、発症から10年間程度でしたら、

生まれつきの身体の性別を、認識する機能や能力に、

故障や低下はありません。

 

SRS(性転換手術)を受けた人の中には、

その後、手術前の生まれつきの身体の性別を、

認識できなくなる人もいますけれど、

今日の私のブログでは、話が厄介になるので、そのことに触れません。

 

精神科を初めて受診してから、GIDと診断されるまでの期間や、

SRSを受けるまでの期間などでしたら、

GIDの、身体の性別を認識する能力は、まず失われていません。

 

この人たちが性自認と言うのは、

身体の性別とは別途に、心の性別のことを、

自分の本当の性別であると、確信している、という意味です。

性自認と、心の性別とは、同じ意味です。

 

今日の私のブログでは、面倒ですので、

性自認と、心の性別の、どちらか一つだけしか、

書かないかも知れません。

 

GIDの性自認や、心の性別は、

解離性障害に多い妄想と、ほとんど同じですが、

解離性同一性障害のような、人格交代はありません。

 

解離性同一性障害は、多重人格のことですが、

うまく交代人格の中身を制御できない人は、

ジキル博士とハイド氏のように、

他人には、恐い結果になるかも知れません。

ヒステリーの主症状の一つですので、人殺しもあります。

 

御本人は、自分の気持ちが快適に自覚されるほうへ、

人格交代しているはずですが、

意図的と言えるほどには、自覚して交代できませんので、

無意識の人格交代では、見込み違いが多く、

若い子の解離性同一性障害の初期症状では、苦しくなるばかりで、

悪あがきのように、演技的に人格交代しているように見えることも、

少なくありません。

 

若い患者さんでは、交代人格のほとんどが、

生活経験のない、使いものにならない代物(しろもの)で、

思いつきのように、テレビやアニメや漫画のキャラクターなどを、

演技的に、即興的に真似ているだけのようにも、見えます。

 

GIDにも、解離性同一性障害のように、

人格の変容や、人格の交代らしきことの、起こる人もいますが、

記憶の交代が不十分で、人格交代とは言えません。

以前に使った人格が、再び現れた時に、

以前に使用されていた時の記憶を、継承しません。

 

GIDでは、嫌(いや)な記憶を、

一方的に忘れたり、変更したりする人が多く、

記憶の中身が変われば、

人格が変わったように見えるのは、あたりまえです。

 

     うつ病の人が、電撃によって、一時的に気分が良くなるのも、

     不快な記憶を忘れたことによりますが、

     生活に必要な記憶まで忘れますので、

     電撃は緊急避難的にしか使えません。

 

     うつ病では、抗うつ剤が効くようになるまでの期間に、

     自殺にこだわる人を、ベッドに磔(はりつ)けにしたり、

     眠っているように意識を朦朧とさせて、

     動けないようにしておかなければ、自殺してしまいますので、

     お薬が効くようになるまでの間の、

     繋(つな)ぎの意味で、電撃を使います。

 

     嫌(いや)な事だけを、選択的に忘れられればいいのですが、

     気持ちの良いことも、忘れてしまいますし、

     どうせ、嫌な事の中には、

     生活に必要な事も、たくさん混じっていますから、

     嫌な事だけを、選択的に忘れたとしても、

     生活に支障をきたすことは、避けられません。

 

解離性同一性障害の人格交代も、

嫌な事を避けるために、無意識に行なわれますけれど、

生活に必要な記憶も、別の記憶に交代してしまいます。

 

御本人に気持ちの良い記憶は、

他人に危害を加えた時の気持ち良さだったりするが、人間の常です。

嫌な人を攻撃して、やっつける時は、気持ちの良いものですが、

たいていは、自分の思い違いや短慮から、

素晴らしい人のことを、極悪非道の奴のように、思い込んでいます。

 

他人の人格を悪く思うのは、

人の心や生活の事情を配慮するだけの、余裕のない自分の心が原因です。

極悪非道の人殺しでも、生き物はみんな、自分に正直に生きています。

     

     神戸の中学三年生の酒鬼薔薇君は、

     自分を慕っている知的障害者を騙(だま)して、

     給水塔の下に連れ出し、首を切り取り、校門に展示して、

     犯行声明を新聞社に送りつけましたが、

     知的障害者の父親は、医師でした。

 

     人って、生き物らしく生きているだけでは、

     人でありませんけれど、

     人でなしにも、酒鬼薔薇君のような人もいれば、

     お釈迦さんやキリストさんのような人もいます。

     酒鬼薔薇君に殺された山下彩花さんや、

     首を展示された知的障害者の子も、

     死んでしまえば、人でなしには違いありません。

 

     人であることがしんどい人は、

     自分から拒否するようになります。

     本人が苦しんでいれば、精神の病気と言われて、

     許してもらえそうですけれど、

     知的障害者でない本人が喜んでいれば、

     死刑になるかも知れません。

 

     脳味噌の機能に作用するお薬一つで、

     人って、苦しんだり喜んだりします。

     喜んで殺したり、苦しんで何もできずに、

     座ったまま動かずに、じっとしているだけとかね。

 

     麻薬やお酒も、脳に作用するお薬と、同じことですが、

     喜びが欲しくて、お金がなくなると、苦しみ、

     人を殺してでも、ぶつを手に入れて、喜びますが、

     そのうちに、麻薬やお酒のせいで、

     脳や身体を壊して、苦しみます。

 

     お酒で肝臓を壊して、入院しておきながら、

     死ぬ間際(まぎわ)まで、

     自分は何も悪い事をしていないのに、

     どうして、こんなに苦しまなければいけないのかと、

     泣いていた人もいます。

     飲む打つ買うに、暴力まで振るって、

     奥さんを苦しめていたくせに。

     うちの親戚すじです。

 

     酒鬼薔薇君は、人格障害のようなものでしたけれど、

     未成年でしたから、行為障害だったかしら。

 

     あれは、妄想でありませんけれど、

     統合失調症の妄想では、めったに人殺しにはなりません。

     犯罪の被害者になるほうが、圧倒的に多いのですけれど、

     統合失調症でも、GIDでも、人格障害でも、解離性障害でも、

     御本人に苦しみの自覚がなく、喜んで自傷するのは、

     どちらの方向に持って行くのが良いのか、悩みます。

     身体の自傷を防ぐようにすると、御本人が苦しいと言います。

 

統合失調症でも、解離性障害のようなのが、妄想の大部分ですので、

一部の妄想が、御本人を深刻に苦しめていたとしても、

GIDの性自認と、根本的な違いはなく、自業自得かも知れません。

 

御本人は、脳味噌の言う通りにするしか、ありません。

生き物って、ウイルスや植物みたいに、

検品落ちであろうが、なかろうが、生(なま)ものの機械に徹するか、

高等動物みたいに、脳味噌に正直に生きるしかありません。

 

脳味噌を裏切れないので、自分に嘘をつけませんけれど、

他人に嘘をつくことが出来るので、人間は厄介なの。

発達したコミュニケーション能力のせいですから、自我機能のせいです。

 

最後まで、本人が苦しんでいると、

精神の病気と言われて、許してもらえるけれど、

たとえ、本人が苦しんでいても、それを解決するために、

他人を苦しめて、本人が喜ぶ結果になると、

許してもらえないかも知れません。

 

人格障害や、GIDや、解離性障害は、それですけれど、

統合失調症でも、そうなります。

統合失調症の症状だからと言って、全部が全部、

許してもらえる症状ばかりでなく、

長期間、治らない統合失調症の人って、

ほとんどが、解離性障害のように、許してもらえないような、

喜びを求める妄想の出し方になります。

 

でも、長期間、治らずにいると、認知障害がひどくなりますので、

そっちの意味で、許してもらえるかも知れません。

GIDも、長期間、治らない人は、認知障害が目立つようになります。

 

認知症は、疾患名の分類の中に入っていますけれど、

統合失調症の認知障害は、疾患名の分類の認知症と、また別で、

もっと広い範囲のことを言う心理学の用語です。

DSM(アメリカ精神医学会の精神疾患の分類法)の、

認知障害とも異なり、疾患名の分類単位ではありません。

 

精神科のお医者さんにも、

統合失調症に認知障害はないって言う人もいます。

たぶん、疾患名の分類の中の認知症と似たような意味で、

認知障害を使っていると思います。

 

知能の下がる症状は、全部、認知障害と言っていいかもね。

知能検査をすれば、簡単にわかりそうなものですけれど、

現実検討能力なんかは、知能検査に表れ難(にく)いの。

ベッドメーキングみたいな実行機能の低下は、簡単に検査できます。

棚の中の物を取り出してから、棚の中に整理整頓して収納する能力とか、

二桁と二桁の足し算を、暗算する能力とかね。

統合失調症で、よく低下します。

 

これ全部、認知機能ね。

GIDでも、長期間患っていると、落ちてきて、生活に支障をきたします。

統合失調症ですと、早い話が、妄想を見て、

この人は、病気が治っていないって、すぐにわかりますから、

観察や検査が不十分でも、

何才で、どれぐらいに認知機能が落ちるかって、相場を適用すると、

現在の症状は、だいたいの見当がつきます。

 

GIDでも、そうなの。

認知障害の相場があります。

いつまでも、心の性別を信奉しないほうが、いいと思います。

 

     治るって、GIDの場合は、身体の性別がどちらであろうとも、

     心は、身体の現実に適応できるっていう気持ちになると、

     治癒ね。

 

     身体の手術の後遺症や、

     生殖機能や、性ホルモン分泌機能や、

     骨粗鬆症や、糖尿病や、体毛や皮膚の厚みのことなどの、

     身体の現実の評価が難しく、

     変更された戸籍の性別のことなんかで、

     将来の見通しを立て難いのですけれど、

     治癒すれば、合理的に客観的に検討する能力を回復します。

 

     元々の身体の性別に戻る人もいますし、

     性転換後の性別で行く人もいます。

 

     望みの性別を真似(まね)することに、

     必死になっている自分が、惨(みじ)めに見えて来たとか、

     一生懸命、性転換後の性別や、

     その性別社会に適応しようとするのが、

     嫌になって来たとか、しんどいとかって、

     自分から言い出しますので、

     治癒傾向に転じたって、すぐにわかります。

 

     GIDの仲間内同士で、裏話を楽しむように、、

     広く健常な人と、リラックスして会話したい、

     と言う人もいます。

     GIDという看板や暖簾(のれん)を下ろして、

     ゆっくりしたいそうです。

 

     発症した時は、心の性別の通りに、正直に生きるのが、

     リラックスして、ゆっくりすることと言っていたのに…

     GIDの仲間社会って、精神障害者の動物園に見えるって、

     言う人もいます。

 

     発症した時は、性転換は病気でなく、自由な生き方と、

     言っていました。 

     いつまでも、そう言い続けている人は、

     たいてい、GIDに特徴的な症状が、希薄になるとともに、

     他の精神障害の症状が、目立って来ますから、

     精神の病気がこじれて、悪化したと、言うべきかも。

     治る人と、治らない人は、だいたい半々です。

 

     治癒傾向に転じてから、社会生活や心の後始末や、

     後遺症を収拾する見通しがつくまで、数年かかります。

     その間に、自責感や社会復帰の難しさから、

     自殺する人が増えますので、

     客観的な情報を提供して、

     人生の再出発を、精神的に支えてあげます。

 

解離性障害でも、離人症のようなのですと、GIDにも、結構多いみたい。

御本人は性転換したいと悩みますから、GIDに違いありませんが、

望みの性別に、猪突(ちょとつ)猛進で突っ走らずに、

いま、性転換をしないと、時機を失い、

将来、後悔するかも知れないって言います。

どうせ、性転換するなら、若いときのほうがいいって、

御本人は言っているのに、躊躇(ちゅうちょ)しています。

 

このまま、心の性別と身体の性別の違和感を、

持ち続けるのがいいのかと、御本人は迷っていますけれど、

その違和感って、なんとなく離人症に近い感じで、

ロボットみたいに、血の気(け)の通わない物になっているのを、

心の性別を信じることによって、必死に色気づけている感じ。

 

アセクシャルや無性欲って言い出したり、

憂鬱だ、人生が鉛(なまり)色だとかって、言い出すかもね。

 

映画の記憶喪失って感じの、

解離性遁走みたいな、思い切りの良さもないし、

解離性同一性障害みたいな、人格交代もありません。

 

解離性障害から除外されていますけれど、

恐山(おそれやま)のイタコさんみたいなのも、

宗教でなければ、解離性障害かもね。

御本人は受診するわけがありませんから、

苦しくないものを、解離性障害って言うのも変ですけれど、

宗教として、保護されていなければ、

社会的に差別されて、苦しくなると思います。

 

イタコさん個人は、宗教を経営していないと思いますけれど、

宇曽利(うそり)っていうカルデラ湖のある外輪山全体を、

恐(おれそ)山と言い、曹洞宗のお寺の境内に、

イタコマチっていわれる広場があり、

たくさんのイタコさんが、露店みたいにテントを並べて、

3000円で口寄せをしていますので、宗教みたい。

でも、イカ焼きやタコ焼きの露店が、境内にあるのは、宗教かしら。

 

憲法に、信教の自由って明記されていますので、定義のようなものです。

マインドコントロールや精神の病気で、ありません。

自由な意志に決まっていますので、責任を問われます。

イタコさんは、イカやタコでなく、

お釈迦さんのように、自由意志ですから、解離性障害でありません。

 

     統合失調症の人が、自宅に他人が侵入したと言い、

     110番します。

     妄想ですから、事実でありませんけれど、

     御本人は、侵入者に殺されると感じて、震えていました。

     警察官が来たので、少し、安心できましたが、

     何もないのに、110番してはいけないと、

     家の人に、ひどく怒られました。

 

     後日、患者さんは、お金や預金通帳を盗られたと言い、

     110番しました。

     事実がありませんので、警察に怒られました。

 

     すると、数日後の真夜中に、

     今度は、不審者が家に侵入するのを見たと、

     通りすがりの通行人に成り済まして、

     携帯電話から110番をしました。

     警察官が来て、家の中を調べましたが、何もありません。

     患者さんは、家の人に、きつく怒られましたが、

     本人は、電話を掛けていないと、否定します。

 

     でも、これからは、絶対に警察に電話をしないと、

     家族の人は、本人に約束をさせました。

     

     ある日、家族の人は夜中に帰宅して、

     眠らないでいる患者さんに、

     警察に電話をしていないかと、何度も確認しました。

     本人は、電話をしていないと、正直に答えます。

 

     統合失調症の患者さんは、夜が恐く、

     一人で留守番をしていると、眠られずに怯(おび)えます。

     家の内側から、鍵を掛けて、

     睡眠剤をたくさん飲んで、眠ってしまいますので、

     外出中の家族は、締め出されるかも知れません。

 

     警察に電話を掛けていないと、御本人は家族に答えてから、

     外出して、通行人のように、

     公衆電話から、110番をしました。

     不審者が、そこのマンションに侵入した後、

     ベランダを伝って、隣りに渡り、さらに隣りにも侵入したと。

 

     警察が来て、マンションの本人の自宅を調べました。

     本人は、両隣も自分の所有なので、調べて欲しいと、

     警察に訴えました。 

     両隣の家の中も、調べましたが、本人の所有でありません。

     本人は怒られましたが、

     自分は絶対に電話を掛けていないと言います。

 

     統合失調症の妄想の一例です。

     最初の110番は、

     正体不明の侵入者によって、本当に自分が殺されると思い、

     怯(おび)えきっていましたが、

     あとの電話は、怒られたことに対する腹癒(はらい)せや、

     仕返しのようにも見え、

     自分は110番していないとの主張が、

     嘘偽(うそいつわ)りでないことを証明するために、

     通行人の目撃談のように、演技したのかも知れません。

 

     御本人が否定しますので、真意はわかりませんが、

     最初の妄想は、たぶん、被害妄想です。

 

     妄想の内容を確信して、警察に被害を訴え、

     すぐに来てくれるように110番するのは、

     基本的に、GIDのカミングアウトと同じ気持ちですが、

     GIDの性自認の場合は、被害妄想でなく、

     妄想と言えるかも、議論があります。

 

     あとの電話は、妄想でなく、作り話かも知れませんが、

     妄想とする人も、少なくありません。

     妄想であろうが、作話(さくわ)であろうが、

     御本人には、自覚がありませんので、同じことですが…

 

解離性障害には、あとの110番のような妄想が多く、

御本人は、正真正銘、嘘偽りのない事を訴えたとしか、

自覚していません。

 

やはり、自分から人に訴えざるを得ない気持ちになりますので、

広くカミングアウトと言います。

自分の心に、絶対に正直である、という自覚を、

実行せざるを得なくなります。

他人を騙(だま)すのも、自分の記憶に残らないのも、

自分の心に正直です。

 

カミングアウトって、自分から社会生活を退いて、羽目をはずすと、

気持ちが楽になり、羽根のように軽くなり、浮き浮きして、

人に吹聴せずには、いられなくなるってことなの。

 

統合失調症の人も、つき合っていない親戚にまで、

電話を掛けまくります。

お友達との交際も、自分から断ち、

引きこもって、苦しんだ挙句(あげく)に、

エイッと、社会生活を拒否して、羽目をはずしてしまうと、

気持ちが楽になって、みんなに言い触らしたくなります。

 

統合失調症の人でしたら、被害妄想の内容を確信して、

みんなに言い触らして、

みんなも、自分の気持ちに賛成して、行動するように、

勧めたり、訴えたり、要求したりして、電話を掛けるの。

支離滅裂になっていますから、

いっぺんに、精神病と知られてしまいます。

 

これで、万事休すね。

入院して、お薬を飲んで治っても、

いつまでも、一生、みんなに精神病として扱われて、差別されますから、

なかなか、精神障害の歪んだ世界から、足を抜けられなくなります。

 

GID(性同一性障害)も同じなの。

社会生活が苦しくなると、溜まり溜まった苦しさが耐えられずに、

エイッとばかりに、異性装をして、羽目をはずしてしまいます。

急に、性的に気持ちよくなって、心が浮き浮きしてきますから、

みんなに、この気持ちを言わずには、いられません。

カミングアウトって言います。

 

GIDの人って、小学校や中学校の同級生に電話を掛けて、

自分の心は、ほんとうは身体の性別と違う性別だった、

今まで、我慢していたけれど、今度、性転換しましたって、

お知らせします。

たいていは、初恋の人なのよ。

生まれつきの身体の性別に対する、普通の異性ね。

わたしの世代の人でしたら、

初恋の人に、手紙をしたためることもあります。

 

同性愛の趣味のある人でしたら、

気持ちが楽になると、たいてい性的マイノリティのグループを作ります。

自分が性転換したので、親分になって社会運動をするのが、

嬉しくてたまらないの。

 

1970年頃から、わたしの見てきたGIDの人って、みんな、そうですよ。

性的に羽目を外して、社会生活から退くと、

嬉しくなって、健常な人に性転換を言い触らして、

自分達の仲間を作りたくなるの。

社会生活から退かない人は、SRS(性転換手術)を受けたあとからでも、

せっかく職場の人が、性転換を許容してくれているのに、

辞表を出して、お仕事をやめて、気持ちを楽にしてしまいます。

 

嬉しくなるのは、社会生活の羽目をはずして、

性的快楽に浸っただけでなく、

マスコミやGIDの運動が、性転換を良いものとして、

吹聴してくれるのだから、これはうれしくて、たまりません。

 

社会生活が苦しくなった精神の病気の人には、当たり前なの。

性転換医療が、このやりかたで、精神の病気を治せるのなら、

生殖機能を犠牲にしても、投資の価値があるかも知れません。

 

でも、一時的な麻薬と同じですから、

抗精神病薬や抗うつ薬や抗不安剤と、基本的には同じ対症療法です。

お薬の代わりに、自前の脳内麻薬を出すように、

本人の気持ちを、よいしょして、

社会の人の流行感覚を唆(そその)します。

 

気持ちよくなっている間に、治癒してもらわないと、

いつまでも気持ち良くなっていると、

認知障害がひどくなってくるのは、あたりまえなの。

統合失調症もGIDも、似たような経過です。

 

解離性同一性障害の初期症状では、

聞いたふうなことを言うキャラクターばかりが、

ころころと、テレビのチャンネルのように、切り替わります。

どのキャラクターも、アニメやゲームの登場人物などの、

他人の作った商業用の、模造のキャラクターの真似(まね)ですので、

実生活の経験がなく、幼稚ですけれど、

御本人の記憶は、ちゃんと交代しています。

  

ほとんどのキャラクターは、使い捨てのように、

二度と使用されませんが、

使い勝手の良いキャラクターは、何度も使用されます。

そのたびに、前回に使用された時の記憶を受け継ぎますので、

確かに、解離性同一性障害と言われる多重人格です。

 

頻繁に使われる人格は、実生活を経験しますので、

日常の出来事も、記憶に蓄積されます。

だんだんと、よく使われる人格だけが、生活経験の記憶を伴い、

長時間、持続するようになりますので、

交代する人格の数が減ります。

 

心理療法では、臨床心理士による治療の成果のように言われますが、

放置されていても、ある程度の期間が過ぎれば、

自然に交代人格の数が減少して、

実用的な人格だけが、日常の生活経験の記憶を積んで行きます。

 

最終的に一つの人格に纏(まと)まれば、

解離性同一性障害としては、治癒したことになりますが、

他の精神障害の現れてくる可能性が、少なくありません。

もぐら叩きのようなもので、こっちを叩けば、あっちに顔を出します。

GIDでも、約半数の人は、GIDの症状が目立たなくなると、

他の精神障害が、生活に支障をきたすようになります。

 

     解離性同一性障害の人は、よく被害を警察に訴えますが、

     自作自演のように、不審な点が多く、警察に怒られます。

     統合失調症ですと、

     他の妄想や、支離滅裂な思考や言葉が目立ちますので、

     怒られるよりも、庇護される感じになりますが、

     解離性同一性障害では、強く窘(たしな)められます。

 

     御本人は渋々、被害届を取り下げて、帰宅しますが、

     警察に差別されたと、友達に怒りをぶちまけたりします。

     それでも、解離性障害と診断されていたからこそ、

     許してもらえたのに…

     健常でしたら、嘘の申告をすれば、

     逮捕されることもあります。

 

     解離性障害では、嘘の自覚がありません。

     自分の心に正直ですので、

     嘘偽りのない気持ちや記憶であると、

     御本人は必死で訴えます。

     冤罪を訴える被告人にも、

     この気持ちの人が、少なくないかも知れません。

     御本人が、自分に正直なのは、その通りなのですが…

 

それが病気です。

自分の心に正直であっては、いけません。

心の外側の、他人に通じる客観的事実に、正直であってください。

自分の心を、客観的事実のように、他人に伝えてはいけません。

 

自分の気持ちに正直であるのと、

客観的事実の通りであるのと、他人に嘘をつくのとは、

違いますけれど、精神の病気の人には、識別できません。

全部一律に、

自分の脳味噌の命ずるままに行動して、発言して、思考しますので、

区別のつくはずがありません。

 

GID(性同一性障害)の人の、心の性別や性自認も、それです。

解離性障害の妄想と同じか、

あるいは、自分から控訴や上告を断念して、

有罪の確定判決に服したのに、

冤罪を訴える人の気持ちと同じと言えば、大きくは違っていません。

GIDの場合は、ヒステリーのカミングアウトですけれど。