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りんご 319 妄想・現実検討能力

2010.12.16 15:00

なんという品種か知りませんけれど、

今頃まで、実がついているのは、すごく珍しいような…

 

晩生(おくて)でも、11月が最後と思っていました。

 

GIDを書くと、妄想についての質問や反論が多く、

質問のほとんどは、「心の性別は妄想でないか」、

反論のほとんどは、

「心の性別を理解できないのは、頭の悪い差別主義者だ」

ってな感じです。

 

妄想と、妄想みたいな、すれすれのところって、

はっきりと、しません。

どうせ、妄想の定義って、文学的でしかありませんので、

言葉を議論しても、埒(らち)が明きません。

 

精神の病気では、妄想よりも、客観的に測れる症状のほうを、

診断の決め手にすることが、少なくありませんが、

妄想って、目立ちますので、ひどいのがあれば、

他の症状の検査をするまでもなく、病気とわかります。

 

統合失調症の急性期の症状では、

お薬が入っていなければ、検査を拒否しますし、

精神運動興奮がひどければ、緊急に対処する必要がありますので、

検査もへったくれもありません。

 

「脳味噌に受信器を埋め込まれた」と言い、

「明日の朝になれば、処刑される」と、怯(おび)えながら、

包丁を構える人がいれば、とりあえず、検査は必要ありません。

 

たぶん、包丁を構えて、命懸けになると、気持ちが大きくなり、

他人に自分の被害を訴え、正当に自己防衛しなければいけないと、

思っています。

命懸けになればなるほど、恐怖がなくなるって、

ルバングの小野田寛郎さんも、言っていました。

包丁を持って、エスカレートすればするほど、気持ちが楽になります。

もう怯(おび)えません。

 

無実の罪で、今にも処刑される、と確信している人でしたら、

命懸けで暴れるのは、確かに正当と、思い込んでいるはずです。

 

ブルックリンのチェースマンハッタン銀行に、

GID(性同一性障害)の連れ合いの男が、強盗に入って、

人質を取った事件も、

ベトナムの戦場で使っていた自動小銃を構えて、

破れかぶれの気持ちだったのかも知れません。

 

こういう連れ合いと、GIDのMtFとが、一緒になるのは、

現在の日本も、同じです。

天才と精神の病気とは、紙一重と言われていますけれど、

犯罪とも、カップルです。

 

     騎虎の勢いで、イケイケの気分になっていますので、

     見境(みさかい)がつかずに、攻撃的です。

     それは間違っている、妄想だと、言ってあげれば、

     刺されます。

 

     ひどくなると、

     いちばん親身に世話をしてくれている母親のことを、

     自分に危害を加える得体の知れない何者かが、

     母親に化けている、と思い込み、

     真っ先に刺し殺してしまいます。

     もっとひどくなると、母親の顔がわからずに、

     ゲゲゲのろくろ首(くび)の女のように見えたり…

 

     わたしも、包丁と格闘した思い出がありますが、

     恥ずかしいので、省略します。

     ろくろ首って、首が長ーく伸びる伝統的な女のお化けです。

     ゲゲゲの人が詳しいので、質問はそちらにお願いします。

     わたしは、ろくろ首でありません。

 

     患者さんは、数日で精神運動興奮が鎮静して、

     入院から二週間後に、昏迷からも脱して、

     すっかり、気持ちが落ち着くようになりました。

     お薬の副作用のせいで、手先が震え、

     まだ舌が縺(もつ)れるうちに、

     今度は妄想が、ぞろぞろと出てくるようになりました。

 

     魚釣りの餌にするミミズって、お店に行くと、

     毛糸の塊(かたまり)みたいなのを、売ってくれます。

     にょろにょろが、何百匹も何万匹も、

     手鞠(てまり)みたいに、縺(もつ)れ合っているの。

     そういう脳味噌ね。

 

     3ヶ月ほどで、保護室に入ることもなくなり、

     妄想を言わなくなりましたが、

     たぶん、妄想は無くなっていないと思います。

     心の中で、絶対に間違いないと確信していますが、

     人に言うと、変に思われて、精神病でないかと疑われるから、

     人に言わなくなっただけです。

 

     人に言わないものを、あれこれと詮索しても、

     仕方がありませんので、

     今でしたら、各種検査が済んで、この状態になれば、

     初発でも、退院の運びとなります。

     何度も入院を繰り返している人でしたら、

     1ヶ月で退院できると思います。

 

     母親のろくろ首を刺した患者さんは、

     よその精神科に通院中でしたけれど、

     昔でしたので、1年半ほど、入院してもらいました。

     人と普通に、明るく元気にお話ができるようになりました。

 

心の中で、妄想を確信していたのでは、

物事の判断が変になり、独断専行や独善が多くなります。

だんだんと周囲の人から、疎外されるようになり、

孤立して、人とのお話ができなくなると、また症状が悪化します。

 

妄想を隠している人は、判断の理由を問われた時に、

嘘をつかなければなりませんので、

たとえ説得力のある嘘をついても、

言葉と行動が、矛盾して来るかも知れません。

 

人格障害の状態とも言えますが、

昔は、人とのコミュニケーションが、円滑にできるようになるまで、

長期入院する人が、珍しくありませんでした。

お薬の副作用も、大きかったしね。

 

今は、精神運動興奮が鎮静すれば、妄想を人に訴える状態でも、

家族と一緒に暮らせるように、退院してもらいます。

御家族のいない人は、長期入院になります。

 

人格障害の状態って、GID(性同一性障害)も、それと言われています。

GIDを、統合失調症の希釈液と見る考え方ですけれど。

統合失調症の軽いのが、人それぞれの性格や生活状況などによって、

さまざまな症状として現れます。

その一つがGIDである、とします。

 

その考え方に、あまり賛成しませんけれど、

決定的に否定する根拠もありません。

 

どうして、人に言わない妄想を持っていると、わかるかと言うと、

今度、入院した時に、気持ちが楽になり、

たくさん、妄想を喋ってくれる人ですと、妄想の中身から、

前回に退院した時にも、妄想を持ち続けていたと、わかります。

 

精神科の医師に対して、妄想を言うのでなく、

一般の人に対して、妄想の中身を、こらえきれずに、

本当のことのように確信して、初めて言ってしまうことを、

カミングアウトと言います。

 

一般の人は、患者さんのカミングアウトによって、

初めて、精神の病気と知りますが、

カミングアウトの前から、

それらしき変なことを洩らしていた人でしたら、

はっきりと、精神の病気とわかる妄想を聞かされても、

ああ、やっぱり、と思うだけかも知れません。

 

今まで、一度も、それらしきことを洩らさなかった人でしたら、

カミングアウトをしなければ、

精神の病気と、気づかれることはありません。

 

人に言わずには居られないほど、病気が悪化すると、

カミングアウトをしてしまうことになりますが、

病気と言えるほどでない人でしたら、堪(こら)えるほうがよろしい。

いったん、言ってしまうと、

一生、精神病という偏見や差別に晒(さら)されますので、

カミングアウトを良いこととする考え方は、間違っています。

 

でも、お医者さんでしたら、

患者さんから、妄想を早めに言ってもらえれば、

精神運動興奮に至らないうちに、手当をすることができます。

早めに手当をすれば、予後も良好です。

 

お医者さんにとっては、妄想を打ち明けてもらえることは、

信頼されていることですので、大歓迎です。

お医者さんの立場と、世間一般の人の立場とを、間違えると、

世間一般の人に対するカミングアウトを、

お医者さんが大変良いこととして、患者さんに勧めてしまいます。

 

患者さんと、お友達になろうとするお医者さんは、

この間違いを、冒すかも知れません。

 

     精神運動興奮にならずに、妄想を信じて、

     しかも周囲にカミングアウトしてしまう気持ちを、

     抑えられない人は、

     統合失調症や人格障害でなく、

     妄想性障害と言われるかも知れません。

     カミングアウトをしてくれたほうが、よりましで、

     たぶん、カミングアウトをしないタイプの人格障害のほうが、

     重大な結果を招きます。

 

     カミングアウトを、患者さんに勧めたほうが良い、

     とする気持ちに、お医者さんは、なるかも知れませんが、

     世間の差別や虐待を、昔の癌を告知しなかった時代のように、

     御家族や世間の人に、嘘を吐(つ)いてまで、

     予防しようとするのは、あまり感心しません。

 

     マスコミや学者さんが、

     人を扇情して、新しい世論を作ることにより、

     既得権の無い空白地帯に、

     フロンティアの発言権や地位を、築こうとしますので、

     狂瀾(きょうらん)を既倒(きとう)に反(かえ)すって、

     困難かも知れません。

 

     1970年前後にSRS(性転換手術)を受けた日本のGIDを、

     支援していた日本の同族の経済組織が、

     インドのダリットの人たちに、

     世襲の既得権というカーストのない空白地帯に、

     新しい職業として、せっかく、

     コンピュータのプログラミング技術を教えてあげたのに、

     麻薬に溺れたり、ヒジュラになったりする人が、

     あとを絶ちませんでした。

 

     大廈(たいか)の顛(たお)れんとするは、

     一木(いちぼく)の支(ささ)うる所にあらず、

     とも言いますけれど、

     アメリカの経済のグローバル化と、日本のバブルの崩壊って、

     同じ時代の動きってことを、知らなければいけないのかも。

     日本の人が、欧米のGIDの運動や、同性愛の市民権運動などの、

     尻馬に乗るのは、

     自分の首を締めることになるって、知らないと…

 

     欧米の人にとっては、いいことなのよ。

     キリスト教やイスラム教などが、

     同性愛差別や、精神障害者の差別の張本人だったから。

     でも、日本って、キリスト教は流行しなかったし、

     世界で最初に、

     精神病の人を処罰しない社会慣習ができた国なの。

     欧米とは、ぜんぜん違うのに。

 

統合失調症って、妄想だけでなく、認知障害が出てきます。

こっちのほうが、たぶん、病気の本体なの。

妄想って、文学的な表現だもんね。

認知障害って、ようするに、脳味噌の性能が低いってことです。

 

統合失調症では、いったん、高くまで発達していた能力が、

思春期以後に低下します。

 

簡単に言うと、たとえば、

二桁と二桁の足し算が、暗算できなくなります。

東京大学の医学部出身の人なのに、そうなるの。

言葉は支離滅裂でなく、ふつうに喋れるのに、そうなります。

論理的に喋れるのに、計算ができなくなったりします。

一時的に記憶を棚上げにして、傍(かたわ)らに置いておくのが、

できないみたい。

 

思春期以後に、急に、そうなる人もいれば、

ちょっとずつ、そうなる人もいます。

社会生活が困難になり、統合失調症と診断される年齢は、

進行の具合によって、人それぞれです。

 

二桁の足し算は、一例にすぎません。

足し算は、ちゃんと出来るのに、

ベッドメーキングができなくなる人もいます。

 

敷き布団を、袋状のシーツに入れたり、

一枚きりのシーツを、敷き布団の上に敷いて、

お布団の下に周囲を折り込むって、できません。

敷き布団の上に、毛布を敷いて、

掛け布団の下に、毛布を掛けるのも、できません。

ちゃんと寝れるように、寝具を設(しつら)えられないの。

掛け布団のカバーも、交換できません。

 

組み合わせられないの。

物事を実行する手順を、頭の中で組み立てて、

実際に実行することができなくなるの。

実行機能障害って言います。

 

人によって、お布団を押入の中に、片づけられなくなります。

棚の中の物を使うと、元に戻せません。

実行機能障害だけでなく、

空間認識の低下が混じっているかもね。

 

整理整頓する能力と、

ベッドメーキングや、掃除機を使ったり、

自転車のパンク修理をしたり、蛍光灯を付け替えたりする能力とは、

また違うみたい。

 

自転車に乗る能力も、また別ね。

あんなの、子供の頃に覚えると、身体の病気にならない限り、

一生、忘れないものですけれど、

就職して、結婚して、子供を産んでから、

初めて精神科を受診させられて、統合失調症と診断された人が、

その15年も前の思春期に、

すでに一旦習得していた自転車に、乗れなくなる症状が現れています。

 

進学や就職や結婚には、差し支えがないのに、

自転車に乗れなくなる症状に、

御本人や周囲の人は、気づきませんでした。

精神科のお医者さんが、日常生活を見ていれば、

思春期に統合失調症と鑑定できますけれど、

実際に、精神運動興奮状態になって、診察室に連れて来られたのは、

15年も後なの。

 

こういうのって、全部、客観的に検査ができるでしょう?

幻聴や幻視などの幻覚も、その場に居合わせれば、

客観的に検査ができますけれど、

試験的に状況を再現して、検査をするのは、難しいかもね。

精神の病気って、急性期の精神運動興奮が出て、

暴れている時は仕方がないけれど、

文学的な妄想がどうのこうのってのだけでは、

確定診断されません。

 

文学的な解釈には、妄想のほかに、現実検討能力ってのもあります。

こいつが低下するって言うの、統合失調症では。

みんなに、自分の判断を伝達することができるように、

しかも、みんなの共感を得られるように、

状況を客観的事実として把握して、意志を合理的に決定する能力かしら。

自分の心の中だけでしか通用しない判断は、現実検討能力が低いの。

 

客観性とか、事実とか、合理性とか、

コミュニケーションとか、共感とか、意志とか、

このへんが、現実検討能力のキーワードかしら。

文学的なので、統合失調症の診断基準には含まれていませんけれど、

妄想のほうは、診断基準になっていますから、面倒です。

でも、ひどい妄想があれば、すごく目立ちますから、わかりやすいの。

 

共感って、賛成の意味でありませーん。

たとえば、貧乏だったのに、お金がないのかと、

蔑(さげす)まれたので、カーッとなって、殺した、

もしも、自分が裕福だったら、鼻や顎で扱われても、

モナリザの微笑で応答できたのにって言えば、共感できます。

太陽が眩(まぶ)しかったので殺したって言えば、

カミュの異邦人ですけれど、共感できません。

 

わたしの知っているMtFのGIDの人は、

太陽が眩しかったので、お母さんを撃ち殺した、

と書いたほうが共感できる、と言っていました。

人格障害では、現実検討能力が低下せずに、妄想もない、

と言われていますが、文学的な表現ですので、検査できません。

 

     脳味噌のMRIを撮っても、

     目で見て直観的にわかるような異常がないのに、

     精神の病気では、脳の認知機能が、明らかに低下します。

     妄想や、現実検討能力の低下って、

     たぶん、その結果にすぎません。

     GID(性同一性障害)の性自認や心の性別が、

     妄想かどうかってことよりも、

     認知障害のほうが、大切かもね。

 

     精神の病気って、内因性のものは、

     うつ病も、統合失調症と、

     あまり区別のつかない症状になります。

     うつ病って診断されたり、統合失調症って診断されたり、

     お医者さんによって、異なる人が、たくさんいます。

     お薬も、抗精神病薬と抗うつ薬を、同時に飲んでいる人も、

     いるでしょう?

 

     抗てんかん薬も、精神科の患者さんのお薬を見せてもらうと、

     わかりますけれど、

     抗精神病薬や抗うつ薬と、同居しいることが、よくあります。

     うつ病やてんかんのことを言い出すと、話が進まないので、

     ここでは省略しますけれど、発達障害や性分化疾患の人にも、

     てんかんって少なくありません。

 

     客観的に検査のできる症状について、

     実際に検査をすると、能力の低下の認められる人って、

     これこれの検査結果なら、

     これこれの行動や、文学的な言い訳(わけ)って、

     だいたい、相関関係があります。

     いちいち、検査をしなくても、

     行動や言葉から、見当がつくかもね。

 

     妄想や性自認って、言い訳の一つみたい。

     行動も、言い訳と同じような目的だったり。

     自殺は、それ自体が端的に、根本的な病気と思いますけれど、

     何かの能力の不足から来る苦痛のせいで、

     能力の不足の言い訳のように、自殺するのは、

     どうしようかしら。

 

     収賄(しゅうわい)で任意出頭を求められて、

     事情聴取のあと、帰宅した人が、

     天地神明に誓って、賄賂(わいろ)をもらっていません、

     これは冤罪ですって、遺書に書いて、首吊り自殺をします。

 

     贈賄(ぞうわい)側は、逮捕されて、自供しています。

     自殺した人の書いた領収書も、出ています。

     事件が発覚するまでは、

     普通の快活明朗な人だったり、謹厳実直な人だったり…

 

     こういうのって、言い訳のような自殺かも知れませんけれど、

     自殺そのものを、端的に動かし難(がた)い病気とするのが、

     正解です。

     GID(性同一性障害)も、子供がいないのに、

     健康な体の人が、心の性別と言って、

     性転換を希望する生殖拒否の症状は、

     端的に、精神の病気とするのが、正解かしら。

 

     第二次世界大戦の、日本人の集団自決みたいに、

     あれは、精神の病気ってことになれば、

     日本人って、遺伝的に精神の病気の素質が、

     大きいのかも知れません。

     単一民族って、そうなりやすいとか…

     その代わりに、精神病の人を処刑しないっていう社会慣習が、

     世界で最も早くから確立した国です。

 

     わたしは、生殖拒否のGIDも、その類と思いますけれど、

     日本って、世界で最もGIDを大切にする国です。

     やさしい国です。

 

     だって、欧米の同性愛差別みたいな、

     過酷な虐待の歴史がなく、

     伝統的に、世界で最も同性愛者が大切にされていた国なのに、

     さらに、日本は世界一同性愛を差別して来た国として、

     同性愛やGIDを、もっと大切にしようと言うのですから、

     精神障害者や同性愛者を、猫可愛がりに大切にする日本の、

     心やさしい伝統そのものです。

 

     精神科のお医者さんが、けっして、患者さんの傷口に、

     お塩をなすりつけないって、日本人の精神なのよ。

     思いやりの国です、日本って。

 

     古き良き時代の精神かしら。

     同族社会って、こういうことになります。

     家族精神病かしら。

     GIDの専門医と、自助組織と、患者さんの関係を見ると、

     そういう気がします。

     かつての、わたし自身を見るような…

 

     でも、わたしは、性腺や生殖機能を壊して、

     自傷を良いこととする性転換医療は、

     間違っていると思います。

     緊急避難的には、仕方ないところもありますけれど。

     性ホルモン剤やSRS(性転換手術)を使わずに、

     身体を自傷しなくても、

     何度でも、戸籍の性別を変更できるようにするのが、

     正解です。

  

     男が妊娠して、女が立ち小便をしても、一向に構いません。

     同性で結婚しても、どうでも良いの。

     身体を大切にして、ちゃんと世代交代をするのが、健常です。

 

     社会のみんなで、生殖を分担すると、単為生殖になるの。

     蟻(あり)や蜂(はち)や、ヒドロ虫みたいにね。

     あれって、女王蜂って言いますけれど、

     家族ですよね、母蜂ですよね。

     日本人って、天皇が家長の家族主義だから、

     それを目指すようになるのは、良いことなのかしら。

 

     人に産んでもらったり、精子をもらったりって、

     1970年前後の性転換医療で、すでに経験しています。

     40年前の古いことを、

     どうして復刻するのかって、なつかしい感じですけれど、

     代理と生殖の分業をつきつめれば、クローンになるかも。

 

     マリアさんみたいに、処女懐胎したり。

     摩耶夫人(まやぶにん)みたいに、

     うっかり、股(また)と脇(わき)を間違えて、

     脇の下から、お釈迦さんを産んでしまったり。

     遺伝情報を使わずに捨てるのは、自殺と思うけれど…

 

     ついでに言うと、1960年代に、半陰陽でないのに、

     今で言うGIDのMtFが、

     すでにセーラー服で中学校に通学するのを、

     教育委員会と交渉して、認められていますけれど、

     今頃、真似(まね)をするって、

     芸がないと言うより、復古主義かも知れません。

 

     うちでは、SRS(性転換手術)を受けてしまいましたけれど、

     後に治癒して、たいへん良い結果になっています。

     できるなら、手術を受けずに、身体の性別を受け入れるのが、

     最善です。

     思春期よりも前から、治療を受けているGIDは、

     そうなる可能性が高く、

     次世代の豊かな心が育つのを、期待しています。

     医学部の教授は、石みたいに頭が固い。