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カルガモ 345 統合失調症とGID(性同一性障害)

2011.01.12 15:00

カルガモって、こんな格好ばっかり。

ここは、スイレン(睡蓮)科の、河骨(こうほね)の育つ池ですので、

たぶん、水中の実を、ついばんでいるのでないかしら。

 

 

女性の養子になったFtMは、

その女性の実子の男性の、義理のお兄さんになりました。

女性が亡くなった後、遺産相続のことから、

兄弟は、仲が良くありませんでした。

 

その後、一緒に暮らしていた女友達と別れたFtMに、

性転換の噂(うわさ)が立ち、会社を辞めました。

義理の弟さんが助けてくれたので、

亡くなった女性が生きていた昔のように、

二人は兄弟として、仲良く一緒に暮らすようになりました。

 

しかし、お兄さんのFtMの、性転換の噂が、マンションに流れ、

ベランダの網入り防火ガラスが、

何者かによって、外側から割られました。

 

お兄さんのFtMは旅行中で、弟さんは出勤していましたが、

お兄さんの携帯電話に、管理事務所から電話がありました。

犯人はわかりません。

GIDに対する嫌がらせかも知れませんが、

目撃者を探し出せませんでした。

破損状況を検分して、マンション内の公園から、男物の傘を、

槍(やり)のように投げたのでないかと、推測されました。 

 

ベランダは非常時の避難通路になりますので、

マンションの共同所有物としての共用部分の内の、

専用使用権を設定された部分になっています。

マンション全体の、いわゆるマンション保険によって補償されたようで、

兄弟の負担にならずに、すみやかにガラスが交換されました。

 

数ヶ月後、マンションのベランダの、両隣との仕切の石膏ボードに、

物が当たったような、罅(ひび)や穴があきました。

 

弟さんは、誰かに命を狙われている、と思い、

独り言を呟(つぶや)くようになりました。

学生時代に患ったことのある統合失調症を再発して、休職しました。

 

お兄さんのFtMは、ベランダの仕切に、

接ぎ当ての段ボールを当て、応急に補修しましたが、

弟さんは物音に怯(おび)えるようになり、

そのたびに、110番通報して、

何者かがベランダに侵入した、と訴えました。

 

警察官が来ても、何者かは発見できません。

お兄さんのFtMは、弟の統合失調症の妄想であると、

警察官に説明しました。

 

弟さんは、一週間に一度くらいの頻度で、110番しましたので、

そのたびに、警察官がベランダや、部屋の中を、検索しましたが、

何者かが潜んでいた形跡は、見つかりませんでした。

 

そのうちに弟さんは、両隣の住戸も、自分の所有であり、

両隣の住戸に、何者かが侵入した物音を聞き、

侵入者がベランダを伝って、自分の住戸に入って来たと、

警察に110番通報するようになりました。

 

妄想ですが、警察は、隣りの家にも、確認のために入りました。

両隣との仕切の破損は、原因不明のために、、

お兄さんの応急処置のままに、放置されていました。

 

およそ2ヶ月間に、10回ほどの110番通報の後、

弟さんは、隣りとのベランダとの仕切を、自分で蹴破りました。

その後、管理事務所や警察や管理組合などが、兄弟の住戸を訪問して、

ベランダの仕切の、割られた跡形を確認しました。

 

弟さんは、何者かが侵入したので、

緊急事態と思い、大声をあげて助けを呼び、

隣りとのベランダの仕切を破り、隣りのベランダに避難した後、

自分の住戸のベランダに、戻って来たと言います。

 

お兄さんのFtMは、管理組合の人が来た時に、

初めて、弟さんがベランダの仕切を蹴破ったことを知りました。

事件の20分後ぐらいだったそうです。

在宅していましたが、

蹴り破る音や、大声などは、聞こえなかったと言います。

 

弟さんの言うことは、妄想と不合理な説明ばかりでしたので、

到底、事実と思えません。

お兄さんは、管理組合の人に経緯を尋ねましたが、

事情を、何も教えてくれませんでした。

両隣の人も、口裏を合わせたように、何も教えてくれません。

 

お兄さんのFtMは、管理組合の人が、どのような経緯で、

兄弟の自宅を訪問するに至ったかを、知りたかったそうです。

しかし、精神病の一家に説明をしても無駄だ、と言い、

訪問時に、弟さんがドアを開けた時も、

何も事情を説明せずに、いきなり家の中に上がり込み、

お兄さんの制止を振り切り、

ベランダまで歩いて行ったと、お兄さんは言います。

 

管理事務所の人は、

弟さんがべりべりと蹴り破っているところを、隣りの人が目撃した、

と言います。

マンションの仕切の石膏ボードは、

鋭い切り口で割れて、下に落ちています。

べりべりと何度も蹴らなければ割れないものではありません。

 

翌日、管理事務所から、弁償して欲しいと、告げられましたが、

弟さんは統合失調症の症状が悪化したので、入院しました。

気持ちが落ち着いてからも、最初に割ったのは自分でないと、

はっきりと言います。

 

最初に、何者かに割られたせいで、

命を狙われていている、侵入される、と思うようになりました。

同時に、犯人はお前だと、

周囲の人の非難する声が、盛んに聞こえたそうです。

 

自分のせいと言われて、何がなんだか、わからなくなり、

パニック状態になったと、言います。

もの凄い恐怖感から、瞬間的に閃(ひらめ)いたイメージを、

言葉に表現して、自分が蹴り破りました、と言ったそうです。

今は、自分で破った記憶が、全然ありません。

 

大声で、誰かいませんかと、言いながら、

割れているベランダの仕切をかいくぐって、隣りのベランダに入り、

また戻って来たのは、間違いないと言います。

隣りに誰もいなかったので、信じられない気持ちになったそうです。

 

お兄さんのFtMは、2ヶ月前に割れていたのを確認していますし、

何度も弟さんが110番をして、警察がベランダに入っていますので、

途中の状況は、はっきりとしている、と管理事務所に言いました。

事務所は、最初も途中もなく、弟さんが蹴り破った事実だけがある、

と言います。

弟さんが蹴り破った一週間前に、消防点検を受けているが、

異常はなかったと言います。

 

消防署が点検のために、一週間前にベランダに入った事実のないことを、

お兄さんのFtMは、消防署に問い合わせて、確認しました。

一週間前とは、1月2日だそうです。

 

ベランダの仕切が、その2ヶ月前に割られていたのは、

警察が確認しています。

それだからこそ、弟さんは、不安になり、

ベランダから侵入者が伝って来たと、

2ヶ月前から、何度も110番していました。

そのたびに、警察はベランダに入り、仕切の破損を確認しています。

 

でも、お兄さんのFtMが、あらためて事実確認のために、

ベランダの仕切と110番通報のことを、警察に尋ねましたが、

捜査中の刑事事件とのことで、教えてくれませんでした。

 

お兄さんは、ベランダのガラスが割られた一件の、

事実関係を、あらためて管理事務所に尋ねました。

弟さんが出勤中の不在時に、管理事務所の指摘によって、

旅行中のお兄さんに、知らされました。

事務所による告知と同時に、

事務所のほうから、無償の修理を申し出ましたので、

後日、ガラスが入れ替えられました。

犯人を特定できなかったはずです。

 

それにもかかわらず、そのような事件は一切なかったと、

管理事務所は言います。

 

管理事務所は、両隣りの住戸が売れなくなったので、

損害を賠償して、出て行って欲しいと、兄弟に言います。

請求額は、1000万円を超えるそうです。

お兄さんのFtMは、

事実でないことまで、弟さんのしわざと、認めるわけに行きません。

 

両隣の住戸まで所有していると言うのは、

統合失調症の弟さんの妄想ですが、

マンションの兄弟の住戸は、兄弟の所有です。

管理事務所の費用も、もちろん兄弟が負担していますし、

隣りとのベランダの仕切も、共用部分とは言え、応分に所有しています。

 

GIDと統合失調症に対する、一種の差別事件ですが、

統合失調症の妄想と、

隣近所や管理事務所や管理組合の、差別感情による発言は、

いずれも同じぐらいに、客観的事実から遠いものかも知れません。

精神障害の症状に対抗して、事実を歪曲している印象さえ受けます。

 

嘘つきの精神病が、手厚く保護されるなら、

われわれは、それと同じぐらいの嘘をついても、許されるはずだと。

 

最も信頼できるのは、お兄さんのFtMの発言かも知れませんが、

性転換が隣近所にバレてしまい、マスコミがGIDを宣伝すると、

周囲の人は、宣伝に拮抗させるように、GIDを攻撃します。

風紀が乱れる、とでも思っているのかも知れません。

 

お兄さんのFtMの性転換を、

管理事務所や管理組合や自治会などに垂れ込んだのが、GIDである、

という噂(うわさ)もありますが、確認できません。

誰から伝え聞いたかを、

事務所や組合や自治会などが、口を閉ざしているからです。

噂を積極的に流したのが、管理事務所などであった、と疑われています。

 

     お兄さんのFtMは、気持ちが高ぶって眠れない、

     と言いますが、

     それぐらいなら、睡眠薬を飲まないほうがいいと思います。

     睡眠薬とは言え、実際には統合失調症のお薬も、

     お酒も、睡眠薬も、覚醒剤も、麻薬も、似たようなものです。

     お薬に頼らずに、お友達や知り合いに、愚痴をこぼして、

     無駄話に花を咲かせて、

     どうしたらいいかを、みんなに決めてもらったほうが、

     気持ちが楽になります。

 

     できるだけ、心の性別や性転換にこだわらずに、

     ホルモンや手術などによって、体を傷つけないほうが、

     良いと思います。

     すでに、やってしまった人は、

     できるだけ、男や女という性別にこだわらずに、

     自分らしい生き方を、思い詰めないほうがいいかも。

 

     自分らしいと思えば思うほど、

     みんなから疎外される生活実態になりかねません。

     人間らしい生き方などと、難しいことも考えずに、

     みんなと一緒に暮らしていれば、

     それだけで、個性が光って来るのですけれど…

 

     精神の病気の人って、ストレスにすごく弱く、

     統合失調症の弟さんのように、急に襲ってくる恐怖感が、

     どのようにして生じるのかは、わかりません。

 

     精神の病気の多くは、

     たぶん、脳味噌のどこかの機能が、壊れています。

     人それぞれの壊れかたが、

     精神症状の分類に、一致するとは限りません。

     変調をきたせば、人それぞれに、工夫して対処するからです。

 

     ストレスに対する弱さが、精神症状になって現れますが、

     どのような精神症状になるかは、人それぞれの個性です。

     GIDの人の、心の性別の確信や、性転換の実行も、

     精神症状とされています。

 

     訓練すれば、ストレスに強くなるとは、

     必ずしも言えませんが、

     訓練が無効であるとも、言えません。

 

     同じぐらいにストレスに弱くても、

     生活の便宜をたくさん知っていて、

     色々なことを実行できる人は、

     ストレスを、うまくかわせる、と言えるかも知れません。

 

     性分化疾患の人は、体の病気のために、

     精神的にすごく苦しみます。

     とりわけ、御自身の命や体調と、生殖能力や、性器の形状や、

     性別の文化や、戸籍の性別などに、苦悩します。

 

     健常な体の人が、わざわざ性分化疾患の真似(まね)をして、

     性別移行と称して、体を傷つけるのを、

     あまり、お薦めしましせん。

     短期的に、一時凌ぎになっても、

     長期的には、苦しみの原因になるからです。

     しかし、一時的にでも、急場を凌ぐ必要のある時もあります。

 

     みんなで、支え合うように、助け合うのが良いのですが、

     病気の症状を美化するのは、あまり、お薦めしません。

 

     マスコミも、つい最近までは、一生懸命、

     ニューハーフの、お色気やお笑いを宣伝して、

     今は、一生懸命、心の性別を美化することによって、

     蒔(ま)いた種(たね)を回収していますが、

     夜の歓楽街のエロティシズムから、

     心の性別なるものが、芽を出すのは、昔からの通りです。

     心の性別の正体は、ニューハーフの商売かも知れません。

     

     治る人は治り、体の性別の通りに、

     心は、どちらの性別でも、暮らして行ける、

     という気持ちになり、GIDに近づかなくなります。

     治らない人は、他の精神障害の症状が悪化して、

     GIDの症状が希薄になりますから、

     やはり、GIDの仲間から、蒸発するように消えて行きます。

 

     綺麗事を使った、マスコミの宣伝も、

     たぶん、雲散霧消するでしょう。

     それが昔からの通りです。

 

     性転換医療は、一方で、生殖医療に抜けて、

     もう一方で、戸籍の性別の自由化に、

     向かわなければいけないのかも知れません。

     性別の具体的な文化の内容を、

     医療や法律が規定する必要はありません。

 

     有性生殖も家族制度も、必要ですけれど、

     戸籍制度だけが、日本独自に近い文化です。

     中国よりも、日本のほうが盛んかもね。

 

     この制度の善悪は、

     性別の事務と、切り離して議論されるべきかも知れません。

     GIDのための特例法の廃止と、戸籍の性別の自由化を、

     わたしは模索しています。

     腕力と知恵が足りなくて、恐縮しています。