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民家 393 統合失調症とGID(性同一性障害) その2

2011.03.02 15:00

横浜の民家です。

公園に保存されている建物なので、生活の匂いがありません。

 

わたしの年齢と共に、GIDの人も高齢になり、寂しさがひとしおです。

自分から、骨壺の中に入るGIDって、

若い内こそ、張り切っていますので、

中から、干からびた音が聞こえてきます。

 

そのうちに、音がしなくなり、

生きているとも、死んでいるとも、わからなくなります。

生活の匂いがなくなるの。

 

世代交代がありませんので、老化すれば、

御本人自身が、骨壺です。

 

健常ですと、子供やお孫さんに、任せておけばいいのですが、

GIDでは、責任上、息を引き取るまで、見てあげなければいけません。

 

先に死ぬのが、わたしになりそうなので、

性転換医療を続けられなくなりました。

 

公園に保存されているだけの、空き家を見ると、もの悲しくなります。

二度と、地に足のついた実生活は、ありません。

 

 

統合失調症とGID(性同一性障害)の関係って、

もっとも多数派の意見は、重症と軽症の違いってことです。

GIDは統合失調症の、希釈液って言うの。

 

性格っていう側面で見るなら、

統合失調症が重症で、人格障害が軽症ってこと。

GIDは、人格障害の一種として、理解されます。

 

認知機能っていう側面なら、

統合失調症は全般的に症状が出ますけれど、

GIDでは、性的な症状が多く、他の症状は、あまり出てきません。

 

GIDの中では、お仕事を辞めて、SRS(性転換手術)を受けないと、

気が済まないってのは、わりと重症です。

もっと、悪化すれば、

引きこもりや、解離性障害や、薬物やお酒の依存症や、

拒食症や、リストカットや、パニック障害や、醜形恐怖などのように、

他の認知機能にも、満遍(まんべん)なく症状が出てきます。

 

GIDだけから、他の精神障害にも、症状が広がって行くのは、

認知機能の障害の幅が、広くなるってことです。

 

GIDでは、認知機能の中の、知能にまで障害の及ぶ人は、いません。

知能に、症状が出てくると、

思春期以後でしたら、おそらく、統合失調症と言われます。

思春期以前ですと、現代では、発達障害と言われて、

小学校の入学に、いちゃもんがつきます。

 

昔でも、体の病気と、知能は、今と同じぐらいに、

小学校に入学する時に、篩(ふる)いに掛けられました。

知能以外に現れる精神症状は、お構いなしで、

1970年頃は、発達障害という言葉も、

精神科のお医者さん以外に、知られていませんでした。

 

わたしの直接に知っている日本のGIDの患者さんのSRS(性転換手術)は、

その頃より後ですけれど、

1960年頃には、すでに日本国内でSRSが行なわれていましたので、

SRSを10年前に受けたけれども、

精神的に上手く行かない人が、1970年頃に、たくさんいました。

 

精神の病気って、背後に、認知障害が幅広く出ていなければ、

持続的な妄想や幻覚になりませんので、

自制できない興奮症状の出ることも、多くありません。

 

常時、妄想や幻覚があると、常時、興奮を自制しようとしていますので、

そのうちに、興奮を鎮める機能が、疲弊してしまって、

自分では、興奮を鎮められなくなってしまいます。

 

精神運動興奮と言われて、

たぶん、自分だけでなく、人や社会にも、苦痛を与えることになり、

強制的に精神科に連れて行かれて、お薬を注射されて、入院させられて、

統合失調症と診断されます。

 

抗精神病薬って、興奮を鎮めてくれますけれど、

眠らずに、普通に生活のできる量でも、興奮が鎮まります。

 

精神運動興奮の出やすい素質ってのも、ありますけれど、

だいたいは、妄想や幻覚が、しょっちゅう出ていなければ、

興奮を自分で鎮める機能が、

糖尿病の、血糖値を調節する機能みたいに、

だめになることは、ありません。

 

いつも、妄想や幻覚があっても、

まだ興奮を鎮める機能が、だめになっていない人は、

人前で、やたらに興奮することもなく、

妄想や幻覚の内容を確信していても、めったに人に言わずに、

その内容を、実行に移そうとすることもありません。

自制できるの。

 

統合失調症と診断されている人でも、

治療を受けて、抗精神病薬が入っていましたら、その状態ですから、

妄想や幻覚を、人に現さないからというだけでは、

必ずしも、妄想や幻覚の中身の、

変な内容を確信していないとは、限りません。

 

人前で、妄想や幻覚を出してくれなければ、

他人の、妄想や幻覚の存在を、確実に知る方法は、ありません。

でも、興奮して、妄想や幻覚を抑えられなくなり、入院すれば、

お薬によって、気持ちが落ち着いて来た時に、

妄想や幻覚の中身を、気軽に話してくれますので、

いつごろから、そう思うようになったかを、教えてくれます。

興奮して、妄想や幻覚を、人に隠せなくなる前から、

ずーっと、妄想や幻覚の内容を、確信していたことが、わかります。

 

人に言わずに、自制できる状態を、妄想や幻覚があるとするのかは、

面倒臭いから、どうでも良いとしておきます。

抗精神病薬を飲んで、興奮を抑えているのに、

それでも、興奮してくると、

お薬の量を増やしたり、種類を変えたりせざるを得ませんので、

だんだんと、お薬の量が増えて、副作用も大きくなります。

 

統合失調症の患者さんでは、お薬がよく効いて、興奮が鎮静されて、

妄想や幻覚を人に言わずに、実行に移す恐れのない時に、

妄想や幻覚の中身の確信を、

精神療法によって、修正してあげる必要があります。

 

じつは、GID(性同一性障害)の人でも、

興奮を自分で鎮める機能が、健常であり、精神運動興奮にならなくても、

妄想や幻覚に相当する確信を持っている人が、たくさんいます。

 

これを言うと、人に変に思われるので、人に言わないけれど、

自分では、絶対に正しいと、確信しているってことね。

性別が違うっていう確信も、それだったの。

 

でも、それを言っても、GIDとされるだけで、

強制的に入院させられないと、わかると、

それを、おおっぴらに言い出す人が、増えて来ました。

カミングアウトね。

 

人に言うと、変に思われるので、言わないけれど、

自分では、絶対に正しいと確信していることが、

ほかにもあるみたいなの。

GID(性同一性障害)の状態では、いまのところ、

それを言ってくれません。

 

GIDの人たちを見ていると、知能に障害がないのに、

知能以外の認知機能に、幅広い障害があるだけでも、

妄想や幻覚の中身の確信を、いつも持ち続けることが、あるみたいです。

 

GIDの症状が悪化すると、知能は大丈夫なのに、

知能以外の、様々な認知機能の障害が、

他の精神障害という形で、現れてきます。

SRS(性転換手術)を受けたあとで、そうなる人もいれば、

手術を受けずに、長期間、性ホルモン剤を服用し続けたのちに、

そうなる人もいます。

 

知能には障害がないけれど、他の精神障害が出てくると、

そろそろ、統合失調症と診断される人も、いるかも知れません。

 

思春期よりも前の、GIDを発症する前に、

軽い発達障害のあった人が、GIDには少なくありませんけれど、

その時にも、すでに、知的障害以外の精神症状が出ていて、

乳幼児期から、幅広く、認知機能に障害のあったことが、わかります。

 

精神運動興奮や、知能の障害があると見てから、

統合失調症と診断すれば、確実ですけれど、

妄想や幻覚が、長期間続くようですと、

統合失調症と診断されることもあります。

 

ドーパミンの遮断は、効かないと思いますけれど、

抗精神病薬って、

ドーパミンのほかの、神経伝達物質の受容体にも、作用しますので、

抗精神病薬が効かないとは、限りません。

 

     妄想や幻覚って、空想や想像と違うのかって、

     尋ねられることが、よくあります。

     特に妄想ね。

     GIDの人の言う心の性別って、

     それだけでは、妄想と区別がつきません。

 

     妄想って、思ったり、考えたりした中身を、

     絶対に間違っていないと、確信するの。

     いろいろと試してみないで、人の意見も聞き入れません。

 

     宇宙の果てまで、検証しなくても、

     絶対に正しいと、わかるものって、あります。

     太古の昔から、未来永劫、絶対に正しいの。

     試行錯誤をする必要なんて、ありません。

     正しい確率は、100%ですから、

     経験や客観的事実なんて、関係ありません。

 

     そういうのって、定義と言います。

     妄想って、

     いま、あの角を曲がり、こちらに向かって歩いて来る子供は、

     自分を殺そうとしている、などと言います。

     理由もなく、絶対に正しいと言って、

     人の意見を、聞き入れません。

     目が据(す)わっているの。

     

     その子が、すれ違っても、何も起こりません。

     殺せるものなら、殺してみろと、

     テレパシーを送ってやったと、言います。

     その効果があって、何事も起こらなかったそうです。

 

     これって、一つ一つが、全部、定義のようなものです。

     定義って、自由でしょう?

     でも、世間一般に認められている定義と、

     矛盾する定義を、自分勝手に作っても、あまり普及しません。

     定義を使うときに、これこれならば、これこれであると、

     一々、定義の内容を、宣言しないといけませんから、

     使い勝手が悪いと思います。

   

     妄想って、全部、定義なんですけれど、

     精神の病気の人って、定義を宣言しません。

     核兵器を作ったくせに、

     核兵器を持っているって、宣言しないのと同じで、

     社会の運営には、役に立ちません。

     

     統合失調症の人って、何々ならばっていう条件節を、

     使えなくなります。

     認知機能の中でも、知能に障害が出てきます。

     定義がわからないの。

 

     絶対に間違いがないってことを、

     事実だって言う人もいます。

     これは、言葉遣(づか)いが、混乱していますので、

     邪魔くさいことになります。

     

     普通は、ありもしないことを、感覚器官を通じて、

     いま、確かに、見たり聞いたりしているって言うのを、

     幻覚って言います。

     統合失調症の人では、幻聴が多く、

     GID(性同一性障害)の人では、

     幻嗅(げんきゅう)が多いみたい。

     

     今は、見たり聞いたりしていないけれど、

     その時に見たとか、その時に聞いたとかと、言う人もいます。

 

     自分の前生は、どこそこの国の王女だった。

     その時に確かに、宮廷の中の出来事を見た、

     それを今も、まざまざと覚えているって、言います。

     恐山(おそれやま)のいたこさんが、

     なくなった人の声を使って喋(しゃべ)ったりね。

 

     妄想か幻覚か、仕訳(しわけ)の面倒な例なんて、

     一杯あるから、心理学の学生さんに、尋ねてください。

 

     とりあえずは、妄想や幻覚の背景には、

     認知機能の障害があって、そのまた原因には、

     たぶん、脳味噌の微細な器質的異常がありますけれど、

     脳味噌の器質的な異常って、

     人それぞれに違う異常かも知れません。

 

     死んだ人の脳味噌を解剖して、

     うまく微細な異常を発見できたとしても、

     その人だけの異常でしたら、

     それが精神の病気の原因とは、わかりません。

     

     統合失調症やうつ病なんかは、疫学的に、なり易い素質が、

     ある程度、遺伝すると、わかっていますから、

     器質的な原因が、一人一人、違っている可能性は、

     少ないはずなの。

 

     それでも、実際に発見される微細な異常って、

     一部の人にだけ、共通していて、

     全部の人には、共通していません。

     健常な人にも、それと同じ異常のある人がいますので、

     その異常が、病気の原因とは、特定できません。

 

     統合失調症では、脳が萎縮しますけれど、

     たくさんの人の脳を測って、統計的に処理すると、

     統合失調症全体で、萎縮の傾向があるって、わかるだけです。

     微々たる萎縮ですから、CTやMRIの画像を見ても、

     直観的には、萎縮しているって、わかりません。

 

     たくさんの患者さんのデータを、

     コンピュータで統計的に処理する必要がありますから、

     一人の患者さんの数値を見ても、

     萎縮や変形の、見当がつきません。

 

     脳味噌って、ツルゲーネフは、2Kgで、

     アナトールフランスは、1Kgって、

     中学校の保健体育の教科書に、載っていたように、

     それぐらいの範囲ですと、

     性能の優劣に、文化的な差はありません。

 

     男性やクジラの脳は大きく、女性の脳は小さいように、

     ダイエットをしないと、進化するにつれて、

     脳味噌がメタボになるの。

     覚えるだけでなく、器質的にリストラすることも、

     脳の大切な機能です。

     合理化するの。

 

     統合失調症の脳の萎縮って、統合失調症の原因でなく、

     たぶん、病気の結果です。

     使わないから、萎縮しただけなの。

     廃用性の萎縮ね。

 

     脳の器質の、微細な異常が、

     ただちに、認知機能の障害を、きたすのでありません。

     微細な器質の異常が惹(ひきおこ)す能力の不足と、

     認知機能の具体的な障害との間には、

     3才か4才くらいの、脳の成長の停止や、

     子供と大人の、思春期を挟(はさ)んだ文化の違いや、

     ヒステリーによる症状の転換などが、あります。

 

御本人に、脳の微細な器質的異常が、自覚できるわけがありませんが、

学者さんにも、お医者さんにも、いまのところ、わかりません。

だれにも原因がわからないにもかかわらず、

器質的な異常があれば、多くは、なんらかの能力の不足が生じます。

 

そんなもん、御本人に、どうしようもないだけでなく、

なにがなんだか、わからないのに、

とにかく、能力が不足すると、みんなに怒られるって、

お釈迦さんでなくても、人生は苦である、と言いたくなります。

 

慢性的に、様々な精神症状に苦しむ人って、この状態から、

能力の不足を、盥回(たらいまわ)しにしたり、もぐら叩きにしたり、

鼬(いたち)ごっこにしたりして、

やり繰(く)りしないと、仕方ありません。

 

ヒステリーって、わざとダミーの症状を出して、

病気の正体を、つきとめようとせずに、

自分や他人を、煙(けむ)に巻くように、

隠れ蓑(みの)を着て、別人みたいに、知らん顔をして生きる方法です。

転換って言います。

 

そのために、自分から、あさってになる人もいます。

解離と言います。

自分っていう気持ちの箍(たが)が弛(ゆる)んで、

認知が、夢のように、ちぐはぐになるの。

 

わざと体の症状を出して、

性的快楽に、耽(ふけ)る傾向がありますけれど、

わざと、していることを、自覚できませんので、

嘘偽(うそいつわ)りなく、自分の心に正直に生きるのが、

自分らしい生き方であると、あくまで主張します。

 

自分の心に正直に生きるってのが、

いちばん、胡散臭(うさんくさ)いのに…

ボーイソプラノの男の子に、

自分から去勢して欲しいって、言わせるなんて、ちょろいもんです。

 

自分の心に正直でしたら、いいのかしら。

それは、死刑になるぐらいの、最大の悪事かもね。

     

     妄想が問題なのでありません。

     どうしても、これこれでなければ、いけないって、

     心の中だけの思いを、理由にして、どこまでも頑張るのなら、

     きっと、精神障害として、特別に庇護されなければ、

     生きて行けません。

          

     戦争になると、民間人も、銃を突きつけられて、

     歩けって命令されます。

     家や畑を奪われて、収容所に入れられるの。

 

     体の病気で歩けない人は、お気の毒ですけれど、

     戦場でしたら、たいていは、その場で射殺されます。

     現場の兵士の判断ね。

 

     鉄砲の弾が、一杯、飛んでいますから、

     銃を持っている兵士も、いつ、鉄砲の弾に当たるか、

     わかりません。

     ちょっと、油断をしていると、鉄砲を奪われて、

     立場が反対になります。

     その時には、容赦なく殺されたりね。

 

     やっぱり、言うことを聞かなければ、

     たとえ民間人でも、その場で射殺されて、あたりまえみたい。

     それでも、歩くのは嫌(いや)だって言って、

     その場に座り込んでしまう人が、

     100人に1人や2人は、必ずいます。

     体が健康なのに、歩かない民間人。

     なんで、その場で射殺されるのが、いいのかしら。

 

     昔の戦争って、収穫期は、お休みでしたけれど、

     今は、六月の刈り入れ時に、鉄砲を突きつけられますので、

     主(あるじ)のいない畑の小麦が、

     台無しになってしまいます。

     死体が横たわっているの。

     

     精神の病気の人って、そういう人たちかしら。

     GIDでも、重症の人は、そうなります。

     砂漠の真ん中の、砂ばっかりの所でも、理由もなく、

     絶対に、これこれでなければいけないって言って、

     死ぬまで頑張ります。

     拒食症なんか、一杯、死にます。

     

     GID(性同一性障害)の人が、

     ホルモンやSRS(性転換手術)を望むのは、その前触れなの。

     まだ、それだけ軽症ですけれど。

 

     重症になると、性別が違うって、本人が訴えた時に、

     それは妄想ですって、教えてあげると、

     目の前で、ピストルで頭をぶち抜いて、死にます。

     外国の例ですけれど。

     自分の言うことは、本当だって、言いたいがために、

     実際に死んでみせるの。

 

     昔も、自分は勇気があるって、人に証明して見せるために、

     ロシアンルーレットってのをやって、

     実際に死んだ人が、何人もいます。

 

     1970年前後に、

     エストニアでSRSを受けた日本のGIDの人たちの言うには、

     カミュの異邦人って小説の書き出しは、

     太陽が眩(まぶ)しかったので、

     マンマを撃ち殺した、としたほうが、

     GIDの心情に、相応(ふさわ)しいそうです。

 

     統合失調症かGIDか、妄想か、妄想でないかって、

     一々、議論しても、始まりません。

     目の前で死んだり殺したりする人を、

     どうするかってことなの。

     死体が腐ると、精神衛生上、よくありません。

 

     そういう問題の希釈液が、性転換ってことです。

     もう少し、濃厚な液体になると、統合失調症と言われるの。

     統合失調症は重症で、GIDは軽症っていう説ね。

     性転換できれば、自殺しないと言うのなら、

     性転換させてあげます。

     そのほうが、精神科に入院させて、監禁して、

     保護室に磔(はりつけ)にしておくより、安上がりですから。

 

認知機能と知能とは、どうちがうかってのも、よく尋ねられます。

客観とか、自覚とかって、

何度か、説明したことがありますけれど、

認知機能って、

ウイルスなら、無自覚に自動的に反射的に、やってのける機能を、

哺乳類や人間は、怠け者みたいに退化しています。

 

ウイルスや単細胞の生物って、凄い個体数です。

ほとんど、使い捨て。

人間って、細胞が100兆個ぐらい集まって、一つの個体ですから、

100兆倍ぐらい、大切に生きないと、採算が取れません。

 

生まれつきの一律の行動よりも、

その個体の特殊な環境や、特殊な遺伝的素質や、

特殊な経験などに合わせて、

個体それぞれに、現場で判断して、とるべき行動を選んだほうが、

効率よく生きることができます。

 

行動を選ぶって、他の個体とコミュニケーションをして、

情報を仕入れるの。

現生人類は、70億個の個体数だから、

それだけでも、情報量が、うんと増えます。

その中から、それぞれの個体の、特殊な状況に適した行動を選びます。

そのための、コミュニケーションね。

 

生物って、生まれつきの体の仕組みを、裏切る判断ができません。

脳味噌も体の一部ですから、体が判断します。

キチガイや間違いでないと、ただでは、体の仕組みを裏切れません。

 

それを無意識に行なうのでなく、意識して行なうのは、

みんなとコミュニケーションをして、一番よい行動を選ぶってことなの。

 

自分の体の中に、持っている情報でしたら、

体の部分と、部分の間で、白血球がやっているみたいに、

通々(つうつう)に、情報がやり取りされます。

白血球に、意識なんか、ありません。

 

目で見たり、耳で聞いたりする事実も、

哺乳類よりも前の時代から、

ちゃんと刺激が入ってきて、情報を処理するシステムがあります。

ほとんど、無意識にやっています。

体の内側の情報と、同じような規格でしか、

感覚器官が、刺激情報を受容しないもの。

 

でも、哺乳類は、

感情ってのを、コミュニケーションの手段として、使います。

哺乳類って、お乳をあげないと、育たないから、

親と子が、頻繁にコミュニケーションをします。

コミュニケーションの内容って、生まれつきの情報でなく、文化なの。

 

どの個体の内側にも、生まれつきにある情報でなく、

感情っていう伝達手段に乗せられた情報として、

あっちこっちの、個体を移動しながら、

どの個体にも、生まれつきに持っていない情報が、保存されています。

それが親から子に伝えられて、子供が育つの。

文化がなければ、育ちません。

 

文化って、元をただせば、

きっと、キチガイや間違いの類の、情報なのよ。

 

哺乳類の、感情っていうコミュニケーション手段の、規格は、

ひょっとしたら、脳味噌の中に、

一部は、生まれつきに入っているのかも知れません。

一部は、そうでなく、

コミュニケーションの規格そのものが、文化かも知れないの。

 

コミュニケーションの規格に、文化を使うってのは、

自動的に無意識に反射的に、個体の外側の情報を知るってのとは、

根本的に違います。

 

だって、機械みたいに、

生まれつきのコミュニケーションの規格を使うのでしたら、

感覚器官が、体の内側の情報と、同じ規格の篩(ふる)いにかけて、

自動的に使用できる情報や、無意識に翻訳できる情報だけを、

刺激情報として、受容しているだけかも知れないもの。

 

でも、コミュニケーションの規格そのものが、文化でしたら、

ぜったいに、自動的には情報処理できません。

どのような文化が、コミュニケーションの規格になるのか、

生まれつきの体は、予測できないもの。

 

他の個体の情報を、

コミュニケーションの文化的な規格によって知ることを、

認知って言うの。

無意識でなく、文化的に情報を翻訳することによって、

他の個体の情報を知り、

自分の特殊な状態に、最適の情報を選んで、実行します。

 

画期的なのは、他の個体とのコミュニケーションの規格を使って、

自分の体の中の、手持ちの情報も、整理して編集するってこと。

このことから、自分の内側の情報を、

まるで、他の個体から得た情報を解読して知るように、

意識的に知ることができるようになりました。

 

自分の内側の情報まで、他の個体の情報のように、

翻訳して処理するのを、自覚とか、客観とかって言います。

 

人間の場合は、もっと、はっきりしています。

言葉っていうコミュニケーション手段の、共通の規格は、

ほぼ全部が、文化なの。

 

言葉は、感情を、もっと複雑に細かくしたものですけれど、

フェロモンみたいな化学物質を、

空気やオシッコに混入する方法を、廃止して、

視覚や聴覚のように、波動に情報を乗せる方法に、リストラしたの。

化学物質よりも、波動のほうが、たくさんの情報を伝達できます。

 

より速く、正確に、たくさんの量の情報を、伝達して記憶する能力って、

コンピュータの能力ね。

知能のこと。

あっちこっちに、情報を移動させて、溜めて置くの。

 

一つの個体に限らずに、たくさんの個体の間を、移動しますけれど、

インターネットに、支配的なコンピュータってのが、ないように、

白血球を支配する中枢ってのが、体のどこにもないように、

人間の個体と個体の、情報伝達って、

誰かの命令を、一方的に実行するわけでなく、

自分の体の生まれつきの仕組みに、命令されることもなく、

けっして、コンピュータのような、機械的な知能の仕組みに、

任されているのでなく、

一人一人の人間が、自覚的に、客観的に、文化的に、実行しているの。

 

自我機能のことなの、人間の認知機能って。

優秀な知能があったから、可能になりましたけれど。

個人の自由です。

駱駝(らくだ)が、針の穴を、抜けるみたいですけれど、

自由への、抜け道があります。

機械の仕組みを、裏切ることができるの。

 

具体的な価値や、自発的な意志や、

他人と協調する社会性や、生殖を制御する機能や、

運動を協調させる機能や、感情を制御する機能や、

物事の手順を考えて、計画的に実行する機能なども、認知機能ですけれど、

コンピュータのような、機械的な知能とは、また違います。

 

何よりも、文化を使って、生物っていう機械の仕組みを、裏切ります。

個人の責任って、言いますけれど。

 

認知機能と、知能の違いって、ちゃんと整理して書かないと、

理解してもらえないかも知れませんが、

今日のところは、さぼって逃げます。

 

発達障害の中の、知的障害と、それ以外の発達障害を見れば、

知能と、認知機能の違いが、なんとなく、わかると思います。

ただ、知能検査ってのが、知能以外の認知機能についても、

かなり、測ろうとしていますので、

紛らわしい言葉遣(づか)いになっています。

要注意ね。