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サンシュユ 402 血縁

2011.03.11 15:00

山茱萸(さんしゅゆ)の茱萸って、グミのことですけれど、

サンシュユは、グミ科でなく、ミズキ科です。

 

 

神戸の地震よりも、今回のほうが、

たくさんの知り合いが、犠牲になったかも。

港町の被害が、痛恨でした。

 

地震のエネルギーは、大きかったかも知れませんけれど、

津波は、10メートル足らずでしたのに…

 

政府の学者さんは、想定を超える地震の規模と、言いますけれど、

奥尻島は、もっと小さな地震でも、30メートルでした。

 

わたしは、函館の生まれですけれど、

実家は、造船や製鉄や化学コンビナートなどの、港のお仕事と、

農家や山のお仕事などを、兼業していました。

 

昔は、大家族が多かったので、一つの屋根の下に、

鉄みたいな人や、馬鈴薯(馬鈴薯)みたいな人や、サリンみたいな人が、

一緒に暮らしていました。

 

地方の営林局の局長が、

毎日、お役所から、蟹(かに)や鮭(さけ)を、持ち帰ります。

営林局なのに、水産物ばっかり。

 

山の中の、鉱山の町で暮らしたり、

関西の、やくざや娼婦の町で暮らしたり、

ニューヨークの氷河湖のほとりや、

デトロイトやサンフランシスコで暮らしたり、

インドやアフガンやスーダンや、

リビアやイタリアやロシアや上海などに、出稼ぎに行ったり…

 

津波の流木や、アメリカの原子力空母みたいに、

横須賀の町に、流れ着きました。

日本のGIDって、せいぜい1万人ぐらいしか、いませんから、

顔を覚えることができます。

 

全員を一人一人、知らなくても、

誰々の友達や、あの人の出身地や、同(おな)い年の人などを目印に、

ほぼ全員に、津波のように、辿(たど)り着きます。

 

性転換って、GIDの人たちの顔を知って、

どこそこの誰々さんを、なつかしく思い浮かべなければ、

全体像が見えて来ません。

 

国会議員が、政治の主張を聞けば、

賛成する政治家や、反対する議員さんたちの、

話し方や人柄や、配偶者や御家族などの、なつかしい思い出が、

心を過(よ)ぎるそうです。

 

国会議員の定数って、知れていますから、

お互いに、直接にお付き合いのある間柄(あいだがら)なのかしら。

昨今は、世襲に近い実態ですから、

お医者さんに、似ているかも知れません。

議員の親戚同士が、結婚して、与党も野党も、縁(えん)続きなの。

 

政治家の議論や、選挙の争いと、

一般の国民の人たちが、

個人的に会ったことも話したこともない政治家の主張に、

一票を投ずる気持ちとは、全然、違うかも知れません。

 

性転換ってのも、せいぜい1万人の、お互いに顔見知りの、

GID(性同一性障害)っていう仲間内の人たちの出来事なの。

けっして、見ず知らずの国民やマスコミの人たちが、

文化や法律や主義主張を振り上げて、

善(よ)し悪(あ)しを、判断するようなものでは、ありません。

 

性転換って、お互いに、ベッドを共にする人たちの、出来事なの。

1万人の人たちの、一人一人の肌の思い出や、

二人だけの、忘れられない人生の輝きや、

一緒に食べて、旅をした人を、頼みますと言って、

死んで行ったパートナーの言葉などが、

次から次へと、津波のように、襲ってきます。

 

珠玉(しょぎょく)の想い出を、手掛かりにして、

1万人の人の、具体的な心や生活の、苦しみや喜びに、

辿り着くことができるの。

1万人って、そういう限界の人数ですけれど、

盥(たらい)の中の津波にすぎません。

血縁の婚姻関係を、結んでいるみたいに、

古い血族社会に、浮き沈みしている人たちです。

 

けっして、マスコミや新聞が、ニュースのように報道したり、

思想のように論評したり、できるものではありません。