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ネコヤナギ 410 ヒステリーと器質的原因

2011.03.20 15:00

  

猫柳(ねこやなぎ)って、女性の象徴ですけれど、どうしてかしら。

 

 

脳の、未発見の微細な器質的原因のせいで、

能力の不足をきたしても、

御本人に責任がないとは、誰も思ってくれません。

 

医師も学者も、周囲の人も、御本人も、

そんな具体的な原因を、誰も知りませんから、証明できません。

 

理由や原因もなく、何かの能力の不足があるだけですから、

怠けている、嘘をついている、ダメ人間などと言われて、

具体的な能力の不足を、責められるだけです。

 

1970年代に、発達障害という言葉が、報道されました。

子供の能力不足を、責めないで欲しいと、

親御さんや研究者が、学校に注文を付けました。

発達障害という精神疾患なので、本人のせいでないと。

 

世間の人は、笑いました。

知能が正常で、体も健康なのに、

学校の先生や、みんなの言うことを聞かずに、

自分一人だけ、勝手なことをするのは、

躾(しつけ)が、できていないからでないか。

学校は、それを教えるところでないか。

 

それなのに、発達障害だから、本人を責めてはいけない、とするのは、

教育の放棄でないかと。

脳の、器質的な原因や仕組みも、無く、

みんなと一緒のことをしない、っていう精神症状が、

あるだけでないか、とね。

 

知的障害や、精神病でなければ、教育の失敗であると、

世間の人は思いました。

ようするに、犯罪者の卵。

それを、叱ってはいけいとは、何事かと、

世間の人は、呆(あき)れました。

 

     発達障害という精神症状で括(くく)っていますが、

     それに対応する器質的な原因や仕組みを、

     一つに纏(まと)められるとは、限りません。

 

     極端には、一人一人が別々の、

     微細な器質的な異常を、原因としているかも知れません。

 

     統合失調症や、うつ病などでも、似たような状況ですけれど、

     ある程度の遺伝が、疫学的に確認されていますので、

     一人一人が、まったく別ではないはずですが、

     未発見の、器質的な原因や仕組みが、

     精神症状に対応しているとは、必ずしも言えません。

 

     ヒステリーが、器質的原因と、精神症状との、

     中間に挟まっているからです。

     器質的原因による、何らかの低い能力を、

     御本人は、社会から責められます。

     器質的原因によるので、自分の責任ではないことを、

     御本人は、証明できません。

     だれも、耳を揃えて、証拠を提出できません。

     

     それどころか、御本人でさえも、器質的原因など、

     思いも寄らないのが、普通です。

     理由もなく、能力が足りないのに、

     みんなから、責められます。

     自分の責任でないと主張しても、

     それこそ、理由もありませんから、

     キチガイ扱いにされてしまいます。

 

     御本人にしてみれば、能力の不足を認めたのでは、

     身も蓋(ふた)もありません。

     怠け者の、嘘つきであると、他人に尻尾を掴(つか)まれて、

     非難されて、弱みを握られるだけでなく、

     自分自身でも、理由がわからずに、

     首を傾(かし)げるばかりの、

     悲痛な人生になってしまいます。

 

     能力の不足を、絶対に認めないに、如(し)くはありません。

     自分自身でさえ、自覚してはいけません。

     ヒステリーって、そのための、誤魔化しの、心の操作です。

     

MRIやCTなどの、画像に表れない微細な器質的異常は、

生存中に、証拠を掴(つか)むことが、困難です。     

死後に解剖されたとしても、

微細な異常が発見される幸運は、めったにありません。

ましてや、一人一人が異なる器質的原因を持つとなれば、

その微細な異常が、精神症状の原因であったとは、誰も証明できません。

 

脳の、血管障害や脳腫瘍や交通事故や変性疾患などのように、

画像に表れる巨大な異常では、能力の不足の原因を、

はっきりと、物的証拠によって、提示することができますので、

能力の不足を、敢(あ)えて隠す必要は、まったくありません。

 

器質的な原因を素直(すなお)に示して、

能力の不足が、御本人の責任でないことを主張すれば、

かならず、特別な配慮を受けられる道が開けます。

そのほうが、得に決まっていますので、

脳の器質的な異常のある箇所と、精神症状の内容とは、よく対応します。

 

でも、微細な器質的な異常では、

死んでも、証拠を示すことができませんので、

精神症状の内容は、

微細な器質的異常のある箇所と、一致しない、と見るのが普通です。

ヒステリーです。

 

GID(性同一性障害)は、性別が違うと訴えますので、

性別に関する脳の部分に、微細な器質的異常のある可能性は、

きわめて低いと、わたしは想像します。

 

ヒステリーの結果の精神症状を、GIDとして括(くく)っていますから、

器質的な原因は、

性別に関する精神症状に、対応していません。

 

GIDの性別は、たぶん安全圏です。

性別の適応力は、優秀であり、

自家薬籠中(じかやくろうちゅう)のものに、

わざと症状を出していますが、

生殖の拒否は、必ずしも、わざとでないかも知れません。