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新緑 450 またヒステリー

2011.04.30 15:00

横須賀、ありきたりの町の様子。

 

 

わたしは性分化疾患の治療から、

GID(性同一性障害)の性転換に、関わるようになりましたので、

頭が単純に出来ています。

 

患者さんの、証拠のない訴えは、判断を保留しますけれど、

患者さんが、痛い、苦しい、と言うのなら、痛い、苦しい、とします。

そうでなければ、医療が成り立ちませんので。

 

精神の健常な人でしたら、物事を、常識的に判断できますので、

体のごつい女性や、背の低い男性が、性転換をしたいと言えば、

体のごつさや、背の低さのせいで、

みんなの偏見に、晒(さら)されて、

しょっちゅう、差別虐待されて、

いつも、心が苦しいのでないかと、思いやります。

 

子供の頃から、心と異なる体の性別を、苦痛に思っていたので、

体を、心の性別に合わせるために、性転換をしたいと言えば、

もしかしたら、ヒステリーかも知れない、と思います。

 

女の子なのに、男の子のように、体がごついとか、

男の子の背が低いので、女の子のように見えるのは、

思春期よりも後です。

 

体のごつさや、背の低さを、からかわれるだけでなく、

のけ者にされる女の子は、きまって、可愛くないと言われ、

虐(いじ)められる男の子は、おかまといわれますから、

死にたくなるほど、苦痛です。

 

知らない人の間では、異性に間違われるままに、甘んじていると、

少しもからかわれませんので、異を唱えないほうが、無難です。

 

思い切って、異性装をすると、よく似合うので、

みんなに褒(ほ)められます。

引け目に感じて、怨(うら)めしく思っていた体の特徴が、

異性装では、誰にも負けない優越感を惹(ひきおこ)してくれて、

とても気持ち良くなります。

性転換をしたいと思うのは、当然です。

 

それなのに、患者さんは、

思春期以後の、体の見掛けのせいで、性転換をしたい、と言わずに、

思春期よりも前の、子供の頃から、心は異性だったので、

性転換をしたい、と言います。

体の差別に、触れようとしません。 

 

御両親は、思春期以後の我が子が、

体のごつい、男の子のような女の子や、

背の低い、女の子のような男の子であっても、

心を傷つけないように、

そのことを、けっして、口に出しませんでした。

タブーでした。

 

青年期の子供が、自分の心は、幼児の頃から異性だったと言い、

性転換をしたいと、涙目(なみだめ)で訴えると、

親御さんも、この子は性別を間違えて生まれて来たのでないかと、

思いたくなります。

 

そうでなければ、世間の偏見を、

どうすることができると、言うのでしょうか。

 

事実、GIDの味方になり、

SRS(性転換手術)をしてくれる美容外科医や形成外科医が、

偏見や差別の張本人でありませんか。

敵しか、味方になってくれる人が、いないではありませんか。

 

御本人も、御家族も、底なしの無力感に、打ちひしがれています。

藁(わら)にも縋(すが)る思いとは、このことです。

ほんとうに、子供の頃から、異性の心だったと、思い込みます。

命の恩人のお医者は、藁人形の藁みたいなものです。

 

思春期以後の体が、異性に似ていたせいで、

差別されて、遺書まで書いた悔(くや)しさが、

生まれつきの、心と体の性別の、違和感による苦しさに、

置き換わります。

タブーが葬り去られ、記憶が封印されて、思い出せなくなります。

 

ヒステリーの典型です。

わたしの頭って、単純でしょう?

性分化疾患をやっていましたので…すみません。

 

こうして、SRS(性転換手術)を受けたGID(性同一性障害)の人は、

性転換後の性別の社会に、

顔や体の見掛けにおいて、いわゆる埋没が可能です。

 

そして、顔や体の見掛けが、

望みの性別に、似ても似つかないGIDの性転換を、強く支援します。

心と体の、性別の異なる苦しさを、自分も経験したから、と言います。

 

いわゆる埋没の可能なGIDの人も、不可能なGIDの人も、

GIDと診断された後に、統合失調症を発症する確率は、ほぼ同じです。

治癒する確率にも、違いがありません。

GIDの診断時に、統合失調症の発症や、GIDの治癒を、

個別に予想できませんので、申しわけないと思っています。