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センダン 468 軟着陸

2011.05.18 15:00

栴檀(せんだん)は双葉(ふたば)より芳(かんば)し、

って言いますけれど、

放射能のせいで、患者さんが置いてけぼりにされた双葉病院って、

大熊町だったかしら。

 

香り高いのは、白檀(びゃくだん)のことで、

日本には自生していません。

どういうわけか、日本人は別の樹木のことを、

栴檀と呼ぶようになりました。

 

カメラのなかった時代は、同定が難しかったのかしら。

日本の栴檀って、ぜんぜん香りません。

 

一緒に歩いていた女性は、桐(きり)に似ているって言うの。

ぜんぜん、似ていませんけれど、花が紫色ってところは、似ています。

 

それなら、わたしは、ジャカランダを思い出します。

葉っぱも、お花の形も、ぜんぜん違いますけれど、紫の花です。

中南米原産ですけれど、

今では、世界中の熱帯の町に、栽植されています。 

木全体が紫色になって、かなり甘い香り。

 

栴檀は、匂いがありませんから、いいのかしら。

 

 

異性装って、歌舞伎や宝塚を見ていると、わかると思いますけれど、

男でも、女でも、楽しいものなの。

それが健常です。

 

変なのは、男が、女の衣服や下着に触れたり、身に付けたりすると、

性的に気持ち良くなるのが、性欲って、

小学生の男の子でも、知っています。

それどころか、中学生の女の子でも、母親や友達から聞いて、

ちゃんと知っています。

 

それなのに、

奥さんも子供もいるMtF(male to female 男→女)の人が、

女性の衣服や下着に触れると、性欲を催すことを、

知らないと言います。

 

自分は、思春期の頃から、女物の下着を身に付けていたくせに、

女の衣服に、性欲を催さないと、主張します。

自分の心は女だから、

女物の衣服や下着を身に付けるのは、当たり前と言います。

 

ほんとに、それを確信しているように、振る舞った上で、

自分は、嘘偽(うそいつわ)りを、何一つ、言っていないと。

 

これって、ヒステリーなんですけれど、

そのまま、性腺を摘出して、

性器を変形する手術を受けるところまで、行ってしまいますから、

子供のいないGID(性同一性障害)の人でしたら、

かなり、深刻な症状と思っても、構いません。

 

昔にSRSを受けた人でも、

今も、通りすがりの見ず知らずの老人に向かって、

ボケとか、触るなとか、見るなとか、

喧嘩を売る言葉を、蒸気機関車の煙りのように、吐きながらでないと、

町を歩けない人もいます。

 

ちょっと見ただけでも、精神障害って、わかります。

知的障害を疑う人が、少なくありませんけれど、知能は優秀です。

発達障害ですけれど、比較的軽症です。

 

この人の、子供の頃には、

発達障害という言葉も、一般の人に知られていませんでした。

お母さんたちは、体の病気と、知的障害を、心配していましたけれど、

体も知能も正常なのに、

みんなと一緒のことが、できない人のいることを、

学校の先生も知りませんでした。

 

1970年代後半になって、初めて、

発達障害という病気を、小学校の先生に教えました。

 

その頃は、お医者さんも、

精神の病気の原因を、躾(しつけ)のせいと考えていました。

1950年代半ば頃から、抗精神病薬が普及しましたので、

生まれつきの、どうしようもない病気、という考え方が廃(すた)れて、

今度は、躾が出来ていないせいで、精神の病気になる、という説が、

精神科のお医者さんに、支持されるようになりました。

 

発達障害という考え方が出てきたのは、

精神の病気の人の、子供の頃の状態が、それだったからです。

知能も体も健常なのに、みんなと一緒のことが、できません。

思春期以後の、さまざな精神の病気になる人は、

知的障害や、身体障害でなく、躾が出来ていないせいでもなく、

子供の頃に、発達障害だった人の、

症状が変化したものと、考えられるようになりました。

 

この人たちが、どのようにして、思春期以後に、

統合失調症やGIDなどに、枝分かれして行くのか、

まずは、じーっと、観察しなければ、どうしようもありませんけれど、

昔からある病気なのに、

どうして、こんなことが、わからなかったのかと、

今の人は、不思議に思うかも知れません。

 

昔は、健常な人や、知的障害者や、身体障害者などが、

思春期以後の精神の病気になると、考えられていましたけれど、

子供の頃から、大人と同じ病気を発症していた人が、

一番の中核群かも知れないと、考えられていました。

 

とんでもない間違いでしたけれど、

抗精神病薬が普及するまでは、

目の前の、精神運動興奮に対処するだけで、手が一杯でした。

 

とりあえずは、今現在の緊急状態を、なんとかしなければ、

落ち着いて観察など、できるものでありません。

精神運動興奮って、緊急避難を要する症状になります。

 

おとなしくさせることは、できますけれど、

麻酔を掛けたように、眠らせているだけの人生になるのでしたら、

処刑したのと、同じになってしまいます。

 

抗精神病薬は、日常生活を営みながら、興奮だけを鎮静しますので、

画期的な治療薬でした。

そのおかげで、はじめて、

興奮しないで、落ち着いている時の、

患者さんの病気が、わかって来ました。

 

1950年代半ばに、抗精神病薬が普及しましたので、

発達障害という考え方が紹介されるまで、

わずか20年間の、観察の成果ということです。

 

抗精神病薬を投与された患者さんって、

興奮しないけれど、思考も低調になってしまいます。

これって、お薬の作用でないかと、疑われました。

確かに、お薬によって、昏迷状態をきたします。

 

でも、統合失調症の患者さんは、思春期よりも前の、子供の頃から、

打てば響くような、俊敏な受け応えが、あまりありません。

 

反対に、受け応えは迅速で、はきはきしていますけれど、

いつも喧嘩腰で、独断専行が多く、

ちっとも、人と協調しようとしなかったり…

 

こんな子供時代って、思春期以後の、

精神の病気の、素質でないかと、疑われました。

思春期以後に、精神の病気に罹(かか)るのでなく、

子供の頃の躾(しつけ)が、出来ていないからでもなく、

子供の頃に、すでに発達障害として、発症していたのでないかと。

 

たぶん、生まれつきの素質に、

それぞれの特殊な経験が積み重なって、

次々に、病的な症状をきたし、様々な症状に変化して行きます。

南極のオーロラみたいにね。

 

症状の変化している間は、まだ症状の進行する余地がありますから、

軽いと言えます。

変化しなくなり、症状の進行が、時間の止まるように、

空中に静止してくれれば良いのですけれど、

認知障害の行き止まりまで行った人は、

知能を低下させて、痴呆に至ります。

 

嫌(いや)なことを回避するために、何も知ろうとしなくなります。

自殺と並ぶ精神の病気の、最終兵器です。

 

そのほかにも、

食べない、生殖しない、なんていう症状を出す人もいます。

食べなければ死にますから、20%ぐらいの人が、

栄養不良による免疫不全によって死亡する拒食症は、

自殺の変形と言えます。

 

生殖の拒否も、世代交代をしなければ、確実に自滅しますから、

緩慢な自殺でないかと、言われています。

生殖拒否のほうが、ひょっとしたら、重症かも知れません。

 

GID(性同一性障害)を、統合失調症の前駆症状でないかと、

疑う人もいますけれど、

脳の器質的な原因や仕組みの、わかっていない文学的な分類単位に、

前駆症状もへったくれもないと、思いますけれど…

 

症状が進行すると言うのも、

結果論として、文学的に、そのように表現されるだけでして、

保護室のベッドに張り付けにされても、

毎日、気合いを入れるかのように、

叫んだり暴れたりしている患者さんが、

数ヶ月で、奇麗に治っても、不思議でありません。

 

関節リウマチって診断されて、

15年以上も、娘さんに車椅子を押させて暮らしていた母親が、

ある日、突然、立ち上がって歩き出す例など、

奇跡は、枚挙に暇(いとま)がありません。

 

名医と称する人が、

膝の関節を、掌(てのひら)で包み込んであげると、

突如として、歩けるようになります。

患者さんは、名医に抱きついて、泣いて喜びますけれど、

15年間も意地を張らずに、

15分間ぐらいに、しておけば良かったのに…

 

ほんとは、朝青龍さんがホテルに引きこもったあれです。

ヒステリーなんですけれど、今は解離性障害って、お上品に言います。

 

GID(性同一性障害)では、異性装の性欲が健常と言うのでなく、

性欲が健常って、わからないかのように、惚(とぼ)けるのが、

危ないんです。

治るまで、15年間ぐらい、軽く行きます。

 

その間に、性腺を摘出して、性器を変形して、

戸籍の性別や名前も変えてしまいますので、

名医に膝を触ってもらって、車椅子からすくっと立ち上がるようには、

うまく繕(つくろ)えないかも、知れません。

ちょっと、難しいんです、軟着陸が。