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クチナシ 514 レーガン大統領

2011.07.03 15:00

梔子(くちなし)って、漢字で書くように言われると、往生します。

すごい香り。

ビリー・ホリデイっていう昔の女性のジャズ歌手は、

 

 

能力や変更不能っていう言葉を、

このブログでも、たくさん使っていますけれど、

そう言わないと、説明が難しくなるので、仕方なく使っています。

 

能力があるのに、しないとか、

能力がないのに、

御本人の言うには、自由意志によって、しないとかって、

変更不能を証明するのと同じように、ほんとは証明できません。

 

あるのは、実際にあるのを示せば、証明できますけれど、

ないのは、定義するよりほかに、証明できないでしょう?

神様がいないって、証明できますか。

 

統合失調症の患者さんには、

整理整頓のできない人や、手順や計画を立てられずに、

切れた蛍光灯を付け替えることもできない人が、たくさんいます。

統合失調症になる前は、できました。

 

統合失調症になった後、抗精神病薬を飲んで、

妄想も幻聴もなくなり、活発に明るい青年に戻っても、

実行機能障害のほうは、元に戻りません。

 

手順や計画を立てられないと、知能検査をしても、3才ぐらいです。

でも、話し方も、歩き方も、表情も、健常な人と同じです。

一般の健常な人は、この人のことを、

3才ぐらいの知能って、気づきません。

 

3才の人が、大学教授をやっている例も知っていますし、

テレビの政治討論で活躍している例も、知っています。

どうして、蛍光灯を付け替える程度の、

物事の手順や計画を立てられない人に、政治討論ができるのかしら。

 

二桁と二桁の足し算ができなくても、

ほとんどの人に、何も気づかれずに、

東京大学出身の会社社長として、暮らしている人もいます。

御本人も気づいていませんから、たいしたものですけれど、

精神科のお医者さんも、ざっくばらんな会話だけでは、

ほとんどの人が気づきません。

 

その人は、聞いたふうなことを言っているだけで、

自分で考えているので、ありません。

それでも、大学教授や会社社長の肩書きがあれば、

自分で考えたことを、指導的に言っていると、

世間の人は、勝手に想像します。

 

詐欺師のようなものですけれど、

脳の器質に、原因となる病変の発見されない種類の、

精神の病気って、そんなものです。

 

器質的な病気でも、実は、在任中のレーガン大統領に、

すでに、痴呆でないかと、疑いが掛かっていました。

誰も、そうとは断定できませんでしたので、

彼は、大所高所から発言するが、実務には係わらない人柄であると、

言われていました。

 

任期を終えて、1989年の77才で退任しましたが、

1992年に、アルツハイマーと診断され、1994年に公表されました。

御家族は、在任中の1987年に、異変に気づいていたと、

回顧していますから、

いかがわしい情報のほうが、正しかったのかも知れません。

 

彼と直接に会った人の話を聞いて、

在任中に、わたしも、認知障害の疑いを持ちましたが、

まさかと、思いました。

彼と会った人の、過半数の人が、

上(うわ)の空のような人間でないかと、印象を語っていました。

お決まりのことしか、言わなかったので、

御輿(みこし)の上の、天皇陛下のような人でした。

 

テレビや新聞って、一種の詐欺ですけれど、

精神の病気も、似ているところがあります。

自分を騙(だま)します。

 

欧米文化の作り上げた自我や個人主義の考え方に、

無理があるのかも知れませんけれど、

脳の機能の、文化的な手法って、

いわば、自分自身が、

社会という脳味噌の中の、ウイルスのような存在に見えてきます。

 

なんとなく、日本の伝統的な考え方のほうが、

すがすがしい気がします。

蒸し暑い日には、特にそう感じます。