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アオハダ 554 みんなと一緒

2011.08.20 15:00

モチノキ科の青肌(あおはだ)です。

輪生の短枝と、互生の長枝があり、写真は短枝。

樹皮が薄(うす)く、

樹皮と形成層の間の皮層に、葉緑素を持っていますので、

  

 

秋になると、干潟の鴫(しぎ)や千鳥(ちどり)がいなくなります。

熱帯地方に行ってしまうの。

渡りの時だけ、あちこちから集まってきて、

すごい数の群(むれ)になります。

 

なんか、アフリカのバッタみたい。

孤独相と群生相があり、大群を作る時は、体の形まで変わります。

羽根が長く大きく、足が短くなり、

空を飛んで、長距離を移動しやすくなるの。

 

フェロモンやセロトニンが、バッタの相変異に関係するそうですが、

GID(性同一性障害)が、相変異であるか否かは、わかりません。

わたしは、その一種と、思っています。

 

そう言えば、フォアグラは、

MtF(male to female 男→女)のGID(性同一性障害)みたいに、

鵞鳥(がちょう)や家鴨(あひる)の脂肪肝ですけれど、

渡りに備えて、

どん欲に脂肪を溜め込む体のシステムと、

自動機械のような、飽くことのない摂食行動とを、利用しています。

 

秋の紅葉(もみじ)のきれいな砂糖楓(さとうかえで)から、

春先に、メープルシロップの樹液を、採取するようなものかしら。

 

ガチョウもアヒルも、鶏(にわとり)のように、

食用のために、家禽(かきん)として品種改良されました。

ガチョウは、灰色雁(はいいろがん)から作られ、

アヒルは、真鴨(まがも)から作られたそうです。

ついでに言うと、

アヒルと、マガモやカルガモの、合いの子がアイガモですから、

ややこしい。

 

品種改良されて、あまり飛べなくなりましたが、

ニワトリでも、10メートルぐらいは、飛べるように、

空を飛ぶガチョウの写真が、欧米では、よく紹介されています。

珍しいの。

 

日本人は、ガチョウをあまり飼いませんので、

ふつうは空を飛べない、ということを、知りません。

 

肉食を忌避しましたので、庶民は養殖技術を学びませんでした。

その代わりに、野生の雁(がん)を捕獲して、食べました。

仏教のお坊さんが、雁のお肉を懐(なつ)かしんで、

雁(がん)もどき、という精進料理を、発明したそうです。

 

飛べない鳥の、ニューハーフやGID(性同一性障害)でなく、

渡り鳥の灰色雁(はいいろがん)や真鴨(まがも)は、

伝統的な日本語の、雁(かり)のことです。

 

     憂きことを

        思ひつらねて雁がねの

          なきこそわたれ 秋の夜な夜な

 

         凡河内躬恒 おうしこうちのみつね 古今集213

 

凡河内(おうしこうち)って、大河内とも書きます。

名字ですけれど、河内の国の人ですから、地名に由来しています。

昔の国造(くにのみやつこ)という地方豪族の末裔(まつえい)の、

9~10世紀の歌人です。

 

大和政権に服従すると、

中央の都で暮らすことを、強要されましたので、

先祖代々の出身地を、地べたで仕切る腕力が衰え、

いわゆる貴族としての、権謀術数に明け暮れる日々になります。

 

力尽くで田畑を集めて、収穫を采配する実力を失えば、

都会のひ弱なお坊っちゃんは、

優雅な歌を詠むだけの、いわゆる能無しに、育つのかも知れません。

学校の成績が良いので、お医者さんになるようなものかしら。

 

お百姓さんが一生懸命に田んぼを耕して、作ったお米を、

貴族が、年貢と称して、横取りをします。

その代わりに、田んぼを人に盗られないように、守ってやる、

と言うのですけれど、

自分が、田んぼを盗ったくせに…

 

地上のことを、何も知らないお坊っちゃんは、

もっと強い貴族の人から、国家の税金として、年貢を支払えと、

要求されます。

うちは、そんなにたくさんの田んぼを持っていないと、

拒否すると、

遣唐使にしてやるから、中国へ行けと、辞令が下るかも知れません。

 

菅原道真という人も、遣唐使を断ったら、左遷されました。

許して下さい、と言うには、

ものすごい賄賂(わいろ)を、積まなければいけません。

くそったれめ、という歌なの。 

 

雁(かり)は、横一列にブーメランみたいな形になって、

渡りをします。

だから、思ひつらねて雁がねの、ですけれど、

つらねるには、辛(つら)いという意味が、込められています。

 

頭を下げて、土下座をしても、許してくれません。

今年(2011年)の7月29日に、横浜市立大学医学部の教授先生が、

学生さんに土下座をさせて、頭を踏みつけたので、

停職3カ月になりました。

 

いずれの主張が正しいのかは、知りませんけれど、

刑事事件でないのに、

土下座をする学生さんもいれば、頭を踏みつける教授もいます。

 

お医者さんの世界の、日常茶飯ですけれど、

やくざの人たちも、

警察沙汰にならないのに、コンクリート詰めになります。

 

妊娠して育児をしなければいけない女性は、

ロシアでしたら、お医者さんになるかも知れません。

相手は、元気のない病人ですから、

女でも、男の頭を踏みつけにできる職業です。

 

でも、男性は、お医者さんになりません。

人を踏みつけにすると、すぐに鉄砲で撃ち殺されますから。

たくさんのお医者さんが、スターリンに殺されました。

いいかっこをして、人を蔑(さげす)むと、仕返しをされます。

彼はシベリアの収容所から、女装をして脱走しました。

 

みんなと一緒って言うと、誤解をする人がいるので、

渡り鳥の話を書いていますけれど、

雁(かり)は、一列に並んで飛びます。

リーダーが誰とは、決まっていません。

誰かが先に飛ぶと、

自動的に、みんなが真似(まね)をするの。

 

ローレンツって人が、

灰色雁(はいいろがん)の卵を孵(かえ)して、

鵞鳥(がちょう)に、育児をさせようとしました。

 

孵化したハイイロガンは、ガチョウを親と思って、

ガチョウのあとに付いて歩きました。

でも、一羽だけ、

卵から孵化する時に、彼がじっと見詰めていましたところ、

その子は、ローレンツのあとに付いて、歩くようになりました。

 

刷り込み(インプリンティング)と言いますけれど、

生まれた後(あと)に、最初に動いている物を見ると、

その後ろを、自動的に、付いて歩くようになります。

本当の親でなくても、

ロボットでも、玩具(おもちゃ)の自動車でも、何でも構わないの。

 

渡りの時に、一列に並ぶのも、その一種。

リーダーが決まっているのでなく、

最初に飛び出た個体を見ると、

みんなが反射的に、その真似(まね)をします。

 

みんなと一緒のことをするのが、自動行動になっています。

人間には、これのできない人が、たくさんいます。

動作や行動や思考などに、

みんなと一緒という形やリズムのようなものが、ありません。

協調できないの。

 

典型的なのは、ADHD(注意欠陥多動性障害)っていう発達障害の人。

整列や、みんなと一緒の集団行動が、できません。

目に見える規則性を、実現できないの。

特に、自分がその規則性の中に入って、実現をするってのが、

難しいみたい。

 

トゥレットの人にも、その傾向があります。

チックの出る人ですけれど、

トゥレットって、それを研究したお医者さんの名前です。

チックの話を、今日はしません。

 

実は、統合失調症にも、他人との動作の協調や、

自分の体の、手足や胴体などを、協調させて動かせない人が、

けっこう、たくさんいます。

 

統合失調症は、発達障害の比較的軽症の人が多く、

動作の規則性や、整列や集団行動は正常なのに、

不器用で、整理整頓ができない、という症状の出る人もいます。

 

現に動作や行動っていう目に見える証拠として、

精神の病気の症状が現れます。

実行機能障害の一部ですけれど、

統合失調症では、物事を実行する手順を、頭の中で計画する能力が、

思春期以後に、低下することが、よくあります。

子供の頃は、思考力が正常でしたのに、

いったん発達していたものが、退行するように低下して行くの。

 

あらかじめ、将来を見積もり、

何をすべきと、心づもりをして置くことができません。

何事も、予期せぬ突発事故のように起こります。

 

自分の行動さえも、突飛(とっぴ)な閃(ひらめ)きを理由にして、

突然に起こります。

そして、絶対に正しいと確信して、取り消せなくなります。

思い直して修正することができません。

だんだんと、思いつきの範囲が狭くなり、

同じ事ばかりを、思いつくようになります。

たいていは、被害妄想です。

 

規則性を見つけ出して、維持する能力を、

健常な人は、発揮することも、しないことも、できます。

みんなと一緒にしなければいけない時に、

みんなのように、規則的に行動しますが、

そうしなくても良い時は、規則的に行動しません。

 

軍隊では、整列をしなさいと言われた時に、

整列をしないと、上官に殴られます。

自動小銃の銃床で殴られますから、

顎(あご)の骨が折れて、総入れ歯になる人もいます。

通常の訓練ですから、平気でなければいけません。

 

捕虜の分際なのに、整列ができないと、即座に射殺されます。

ぐずぐずしていると、殺されるのがわかっているのに、

整列をしなさいと言われても、精神の病気の人はできません。

知能指数が高くても、

広汎性発達障害や、統合失調症や、うつ病などでは、

そのような症状になります。

 

統合失調症では、

発達障害が軽症なのに、知能の低下が進行して、

実行機能障害が出てきます。

 

でも、もっと多いのは、みんなと一緒にしなくても良い時にも、

反射的に、みんなと一緒にしてしまい、

みんなと一緒でないことが、できない人たちです。

灰色雁(はいいろがん)の刷り込みに、そっくりでしょう?

 

テレビコマーシャルを見ると、その通りにしてしまいます。

文化の流行って、みんな、そうです。

周囲の人と一緒でなければ、虐(いじ)められますから、

当たり前と言えば、当たり前ですけれど、本人は自覚していません。

自動行動と言っても、差し支えありませんが、

生まれつきでなく、吹き込まれた行動です。

ネジを巻かれる、と言います。

 

雁(かり)の渡りのように、

無意識にやってしまわないと、生きて行けないようです。

ただの文化的流行が、個体の側のほうで、変更不能になっています。

 

本当に変更不能な自動行動なのか、疑いたくなりますけれど、

GID(性同一性障害)の人たちを見れば、よくわかります。

自分の心は男である、と言い出すと、男のように暮らさないと、

やがて、他の精神障害が、ぞろぞろ出てきます。

辛抱して、女らしく暮らしていると、

身も心も、ぼろぼろになってしまいます。

 

美容手術を受ける人の気持ちも、同じです。

目がぱっちりと、二重瞼でないと、生きて行けません。

テレビや漫画やゲームの流行が、お人形さんのような顔ですと、

自分も、そのように手術を受けなければ、

次から次へと、色々な精神症状が出てきます。

 

確かに、みんなと一緒ですと、

虐(いじ)められませんから、ある意味では合理的ですけれど、

御本人は、自覚していませんから、盲目の自動機械のようです。

流行が過ぎ去っても、

いつまでも二重瞼でないと、生きて行けない気持ちが続きます。

 

老化に、すごく似ています。

流行なんか、簡単に変わりますから、

時代が変わると、二重瞼であることが、虐められる原因になるのに、

自分から二重瞼にして、

わざと虐められることを、望んでしまいます。

 

時代が変わらずに、流行が変わらなくても、

自分のほうが加齢することも、避けられません。

異性に似ていないのに、

性転換をしようとするGID(性同一性障害)は、それかも知れません。

 

幼児の頃は、異性のつもりで居ることができても、

思春期になれば、体の形が変わり、

異性のつもりで居ることが、できなくなります。

それでも、気持ちを変更することができません。

 

うつ病の人は、疲れてくると、みんなと一緒という形やリズムを、

新しく作ることができなくなります。

過労も、極端な老化に、似たところがあります。

重症になると、一切の変化を拒否します。

 

みんなと一緒の規則的な形を、模倣できない人と、

いったん模倣した形を、変更できなくなる人と、

何が規則的であるかが、わからなくなる人との、お話でした。

 

みんなと一緒が大切ってのを、誤解する人がいましたので、

注釈のつもりで、言い訳(わけ)をしました。