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たたら浜から富津市 584 精神病と性同一性障害

2011.09.19 15:00

横須賀市鴨居のたたら浜。

道が浜辺の高架橋になっています。

観音崎大橋。

 

一本足なので、神戸の地震のように、倒れそうな気がします。

道の行く先が、観音崎。

岬全体が、陸軍の要塞(ようさい)でした。

東京湾の喉仏(のどぼとけ)の位置です。

 

対岸は、千葉県富津(ふっつ)市の低い山。

富津岬を除いて、富津市の海岸の後ろにある丘陵状の山が、

 

 

GID(性同一性障害)の人には、

GIDは精神病でない、と主張する人が、たくさんいます。

 

精神病という言葉が、何を意味しているかは、

それだけでは、必ずしもわかりませんが、

端的に、あるいは最も狭い意味では、

統合失調症を指しています。

 

GIDの診断基準と、統合失調症の診断基準を、

見比べればわかりますが、

GIDと統合失調症が、同じでないのは、当たり前です。

診断基準が違います。

 

でも、GIDに統合失調症が含まれることや、

統合失調症にGIDが含まれることは、あり得ますし、

重なることも、十分にあり得ます。

 

GIDの側では、

統合失調症によって起こるものを除外することになっています。

統合失調症の側には、

GIDによって起こるものを除外すると、書かれていませんので、

統合失調症のほうが、広い概念を想定しているのかも知れません。

何でも屋ということです。

 

統合失調症のほうが、より根本的である、

という想定かも知れません。

GIDも統合失調症も、器質的な原因や仕組みが、

わかっていませんので、言葉遣いの調整にすぎません。

 

昔からの、伝統的な病名のほうを、優先する、

という意味かも知れません。

 

GID(性同一性障害)が精神病でないと、強調するのは、

たぶん、抗精神病薬が普及する前の、

ロボトミーという脳を切る手術が、

1949年に、ノーベル賞を受賞した時代の表現です。

 

1950年代中頃に、抗精神病薬が普及して、

精神科は薬物療法の時代になりました。

 

GID(性同一性障害)のSRS(性転換手術)は、

ロボトミーと同じ時代の治療法です。

電撃やガチャンコと言われる電気痙攣療法も、ほぼ同じ時代です。

 

GIDの診断基準に、ぴったりの精神症状の患者さんは、

非常に珍しいはずです。

診断基準に足りなければ、GIDと診断されませんが、

多すぎても、一向に構いません。

 

GIDのほぼ全員の患者さんは、GIDの診断基準を満たした上に、

余りの精神症状がたくさんあります。

 

余りの部分の症状を訴える患者さんに、

精神科の先生は、それなりの治療法を行なっていると思いますが、

丁寧な先生でしたら、

GIDのほかに、別の診断名の病気を併発しているとして、

事務的に処理します。 

 

邪魔くさいから、GID一本で行くと便利ですけれど、

お薬と診断名と健康保険の関係から、

他の精神疾患を、たくさん付けて置く医師もいます。

 

患者さんのほうも、面倒臭いので、

よけいな症状を訴えないかも知れません。

どうせ、ホルモンと手術と診断書が、目当てですから。

 

GIDのほかに、余りの部分の症状が、どれだけあるかなんて、

患者さんが教えてくれなければ、医師にはわかりません。

統合失調症と診断されたことのない患者さんは、

たぶん、自分から統合失調症の症状を訴えません。

病識のないのが普通ですから。 

 

どれぐらいの広がりや深さのある精神の病気なのかが、

人によって違います。

GID(性同一性障害)は、

性転換で括(くく)っているだけですから、

GIDからはみ出た部分の、残りの精神症状まで、

予測することはできません。

診断基準にぴったりの症状だけの人がいると思うのは、間違いです。

 

GIDは精神病でない、と言うのは、

GIDは統合失調症でない、という定義と思います。

統合失調症に相当する症状のある場合は、

GIDと診断せずに、統合失調症一本で行く、という約束事です。

 

でも、いきなり統合失調症と診断できるだけの最低限の症状が、

全部揃って、出てくるわけでありません。

ちょっとずつ、小出しに出てきて、

不可逆的に症状が降り積もって行くように、進行して行きます。

あるところまで深くなると、統合失調症と診断されます。

 

その途中に、GIDの症状の出てくる人が、結構たくさんいます。

御本人は、GIDの症状だけを訴えて、

統合失調症の疑われそうな症状を訴えません。 

若いときは、それぐらいに、自分の気持ちを篩(ふる)いにかけて、

GIDと診断されるように、訴える症状を、うまく調節できます。

 

自分で症状を隠せるぐらいなら、

病気と言わなくても良いのかも知れません。

GIDの人が、統合失調症を併発する初期の状態って、

統合失調症未満の軽症です。

 

併発と言っても、GIDの診断基準よりも多い目の、

余りの精神症状があるっていう意味です。

併発と言うと、まるで二つの病気に、

偶然に、いっぺんに罹ってしまったようですけれど、

事務的な言葉の綾(あや)です。

 

先にGIDと診断されて、

後から統合失調症の診断基準を満たすようになると、

統合失調症のせいで、GIDの症状を出している、と言うのが、

難しくなります。

統合失調症の前駆症状の中に、GIDが入っている、

ということですが…

 

統合失調症だけでなく、GIDも明らかに進行します。

異性装だけで済ませられるか、ホルモン剤だけで済ませられるか、

SRS(性転換手術)まで行くか、

ハリー・ベンジャミンという人は、

生まれつきに決まっていると考えましたが、

囃(はや)し立てれば、GIDは誰でもSRSまで行く可能性がある、

と考えたほうが、実態に近い気がします。

 

初めて精神科を受診した時に、

性転換手術まで行きますかと、

受付で看護師さんから尋ねられただけで、

はい、と答えて、SRSまで行ってしまいます。

 

刺青(いれずみ)を入れるのと、

似たような気持ちになっていますから、

全身に刺青を入れるのは痛いから、あなたには耐えられない、

と言われると、全身に入れます。

生まれつきに決まっているとは、なかなか考えられません。

 

GIDの人は、自分の心の性別は、体の性別と違っていたと、

あちこちに、言い触らしますから、撤退が難しくなります。

 

統合失調症の人も、妄想の内容を、電話しまくる人が、

少なくありません。

ノーベル賞を受賞した、3億円が入る、などと、

高校時代の同級生の名簿を見て、片っ端から電話を掛けます。

統合失調症でしたら怒られませんから、

110番や119番も、掛け放題です。

 

ただの嘘つきや誇大妄想のように聞こえますが、

聞き質(ただ)すと、架空の人物が、影のように付き従っていて、

御本人の言動を左右しています。

 

GID(性同一性障害)が、心の性別をカミングアウトしても、

怒られません。

精神障害になり、保護されるのは、開き直ってしまうと、気楽です。

それだけのストレスの中身を尋ねても、なかなか教えてくれません。

苦しいことを、意識の外に追い出すために、

意識の内側に、荒唐無稽な気持ちを、

充満させているようなものです。

風船おじさんになっています。