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シオジ 586 柾目(まさめ)

2011.09.21 15:00

柾樹(しおじ)と書く人もいるように、

柾目(まさめ)が通り、縦(たて)に割れやすいので、

柾樹(しょうじゅ)の音読みから、シオジと呼ばれる、

という説もあります。

わかりません。

 

丸太(まるた)を輪切りにするのでなく、

長い柱や、長い板を取ろうとして、縦に切る時に、

柾目(まさめ)って言うのは、

年輪が、直線に何本も、平行に並ぶ材木の表面のことで、

早い話が、丸太を縦に真っ二つに割ったときの、年輪の模様です。

収縮しにくく、反(そ)りにくく、値段が高くなります。

 

年輪の中心を通るように切れば、柾目(まさめ)になりますが、

中心からはずれて、端っこのほうを切っても、

年輪が直線に平行に出れば、柾目と言います。

一枚の板でも、端っこのほうが、部分的に柾目で、

真ん中が板目(いため)になることも、太い木ではよくあります。

 

板目の年輪は、紡錘形(ぼうすいけい)や楕円形の曲線などの、

絵模様(えもよう)になります。

年輪に対して、接線(せっせん)方向に切り出しますので、

一枚の板に、冬目が複数重なり、水が通りにくく、

樽(たる)や、工業用の桶(おけ)などに、適(てき)しています。

 

冬目って、年輪を数える時の、線の部分で、冬に成長したので冬目。

線と線の間の色白(いろじろ)の部分が、夏目で、

夏に成長したので、幅が広く柔らかいの。

冬目は、緻密(ちみつ)で堅く、水をあまり通しません。

 

わたしの関係した化学会社では、染料を作る桶(おけ)は、

深さと直径が、それぞれ7mぐらいありました。

食品用の色素も、染料と言います。

 

シオジは、高さ数十メートルの大木になりますが、落陽広葉樹です。

モクセイ科トネリコ属ですので、

野球のバットを作るアオダモと同じ仲間です。

よく管理すると、広葉樹なのに、杉や檜(ひのき)のように、

幹が真っ直ぐに伸びますので、とても奇麗(きれい)です。

北欧神話の人間は、トネリコの木から作られました。

 

複葉(ふくよう)と言い、

写真のように、たくさんの小葉(しょうよう)を一組として、

全体を1枚の葉と数えますので、

庭漆(にわうるし)や、栃(とちのき)や、

朴(ほお)の木などのように、

とても大きな葉ということになります。