園芸用に販売されている藤袴(ふじばかま)は、ニセ物らしい。
本物のキク科ヒヨドリバナ属のフジバカマは、
絶滅危惧2類 (Vulnerable,VU)ですので、
なかなか見られないかも知れません。
写真は、正真正銘の藤袴(ふじばかま)と思いますが…
神奈川県大磯町の、安田善次郎の別荘です。
香りが良いので、誰の脱いだ袴(はかま)かしらと、連想するのが、
平安時代から鎌倉時代にかけての、和歌の世界の流行です。
素性法師(そせいほうし)は、わりと早い時期ですけれど、
だれが流行の始まりなのか、わたしは知りません。
ぬししらぬ 香(か)こそにほへれ
秋の野に たがぬぎかけし藤袴ぞも