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ラッカセイ 620 子房柄(しぼうへい)

2011.10.25 15:00

もうすぐ収穫の、落花生(らっかせい)です。

よその家庭菜園ですので、遠慮しました。

手を触れずに、撮ったの。

 

落花生って、マメ科に特徴的な、

蝶(ちょう)型の黄色い花を咲かせた後、

雌しべの先っちょで受粉して、

花の根元の、ものすごく奧深いところで、受精します。

 

落花生の花は、葉っぱの根元に付きます。

複葉ですけれど、葉柄の根元に苞葉(ほうよう)があります。

苞葉に抱かれて、葉柄の葉腋(ようえき)に、花が付くの。

 

花柄(かへい)が、

直径1.5mm、長さ5cmぐらいに見えますけれど、

花柄でなく、雄しべと萼(がく)と花びらの根元が、

長く筒状になったものです。

花床筒(かしょうとう)や萼筒(がくとう)などと言われます。

 

その中に、雌(め)しべの根元の子房が、細長く収まっています。

比較的、先っぽのほうに、子房があります。

 

受精すると、花が萎(しお)れ、細長い萼筒全体がうなだれます。

それだけで、先端の花が、着地するかも知れません。

一週間ぐらいで、枯れた花びらや蘂(しべ)がもげ、

萼筒全体が直径数mmに膨(ふく)らみます。

 

先端の子房の位置よりも、少し根元の部分が、ぐんぐん伸びて、

気根(きこん)のように、先端が着地すると、地中に潜ります。

 

落花生では、花柄(かへい)のように見える細長い部分を、

子房柄(しぼうへい)と言います。

空中にあるうちは、子房柄と、さらにその先の子房とは、

外見上、区別がつきませんので、

両方を合わせて、子房柄と言う人もいます。

 

ピーナツの果実は、子房柄の先の、子房の部分です。