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マヤ

『HAPPY BABY⑥』(続•臣隆妄想劇場97)ショートバージョン

2018.01.08 23:00

臣は、手にした哺乳瓶を自分の頬に当てて温度をみる。




「ん…ちょうどいい人肌」




隣でカレーをがっつきながら、




隆二が「初めてじゃないみたい…」と呟いた。




臣「アホか」




ゲホゲホと隆二がむせる。




臣「そんなに慌てて食わなくても…」




隆二「5分で交代だかんな」




臣「…まだカウントすんなよ」




臣「ほい、陽翔ミルクだぞ」




臣は陽翔を左手で抱え、ミルクを与えた。




哺乳瓶を小さな両手で支え、臣の顔を見ながらミルクをゴクゴク飲んでいる。




臣「おーっ!いい飲みっぷりだね」




隆二は口いっぱいにカレーを頬張り、




「臣、目がハートだよ…ゲホッ」




臣「慌てて食うなって…もう💧」




隆二「ひーたんのミルクが早いか、

俺のカレーが早いか」




臣「何の競争だよ」




臣は目を細めて陽翔を見つめている。




カレーを食べる手を止めて、臣の顔をじっと見て隆二が言った。




「…いいや、ミルクはお前に任せた」




臣「へ?どした?急に…」




隆二「カレーおかわりしてこよっと」




リビングを出て行こうとして振り返り、




「臣、ミルク無くなりかけたら声かけて。

カレー熱々の持ってきてやっから」




臣「あ…うん、サンキュ」




パタンっと扉を閉めて隆二が出て行った。




臣(…おれ、そんなに目がハートだったのかな?)




陽翔を見ると、ほとんどミルクを飲み終えて、哺乳瓶から口を離して笑っている。




「いい子だねー!陽翔♡」




臣も極上の笑顔を返した。





続く