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ジェットフォイル 706 津波の美辞麗句

2012.01.25 15:00

横須賀市の久里浜(くりはま)と、

伊豆大島を結ぶ水中翼船(すいちゅうよくせん)です。

ジェットフォイルと言うそうなの。

45ノット(時速83km)ぐらいで、海面を飛びます。

 

船底は、空中に浮(う)きますけれど、足が生えていて、

船の前後の水中に、両手を広げたような翼(つばさ)があります。

 

空気の代わりに、水を切り、揚力(ようりょく)を生みますので、

足の上の船体が、空中に浮き上がります。

水中から吸い込んだ水を、船のお尻から、空中に高圧で噴出して、

推進力とします。

 

ハイドロフォイルの、ガスタービンエンジンなので、

ジェットフォイル?

タービンエンジンのフォイル翼(よく)のことなのかしら、

それとも、水中翼(すいちゅうよく)のことなのかしら。

ボーイング社に聞いて下さい。

 

フォイルって、アルミホイルのホイルと、同じ言葉ですけれど、

流体力学では、

揚力(ようりょく)を生む翼断面(よくだんめん)を持つ形や、

回転力を得るためのプロペラや、

タービンブレード(blade)のような、

捻(ねじ)れた形を言うみたい。

 

ゴシック建築の、窓の上辺(じょうへん)のアーチ型の下を、

葉っぱの紋様に区切って、装飾(そうしょく)としますけれど、

その装飾を、

トレーサリー(tracery) , 狭間(はざま)飾り、と言い、

その紋様を、

フォイル(foil) , 葉飾(はかざ)り、と言います。

 

これが語源みたい。

翼(つばさ)やタービン翼(よく)の、断面の曲線に似ています。

 

後ろの塔(とう)は、東京電力の煙突(えんとつ)です。

もしも、波止場(はとば)の背中で爆発(ばくはつ)しても、

火力発電所ですから、安心して死ねます。

 

東日本大震災の後に、ガスタービン発電機(はつでんき)を、

たくさん使っているそうです。

大きな設備を必要としませんから、

一時凌(しの)ぎには、持って来いですけれど、

LNG(液化天然ガス)ですから、燃費(ねんぴ)が悪い。

 

軽油のジェットフォイルも、運賃(うんちん)が割高になります。

船と飛行機の、中間ぐらいのお値段です。

 

ディーゼルエンジンの重油で行く商船は、お安いのですけれど、

税金の使える軍隊は、

潜水艦でなければ、たいてい、ガスタービンです。

 

潜水艦って、浮上(ふじょう)した時に、発電して、充電します。

潜(もぐ)った時は、電気モーターで進むの。

ガスタービンエンジンって、発電効率が低く、潜水艦に使えません。

 

福島の原発が壊(こわ)れたので、久里浜の発電所は、

急遽(きゅうきょ)、

ガスタービン発電機を動員(どういん)して、電気を作っています。

 

性転換(せいてんかん)みたいに、

 

 

絶対に怒られることを書きます。

 

津波の時に、防災無線のアナウンスをしていた娘さんが、

津波に呑まれて死にました。

 

小中学校の、道徳の教科書に紹介されるそうです。

天使の声だとか。

その通りと思います。

 

防災対策庁舎には、危機管理課というのがあり、

当時、30人の職員が働いていたそうです。

いよいよ津波が来た時に、屋上に逃げましたけれど、

三階建ての屋上よりも、さらに2mほど上まで、

津波に浸(つ)かったそうです。

 

屋上には、アンテナが二本ありましたが、

高さ4mほどの、一本足の鉄棒が立っているだけです。

鉄棒から、一般民家のテレビアンテナのような、ひ弱な腕が、

数本伸びています。

 

このアンテナに、30人は、しがみつけません。

たぶん、10人が、せいぜいです。

実際、20人が流されて死にました。

 

どうして、地震のあと、大津波警報が出ているのに、

30人もの職員が、庁舎に残っていたのかしら。

建物を見れば、わかりますけれど、

オフィスや放送施設などがあるだけです。

 

放送の人が2人と、連絡員が数人ほど、オフィスに待機して、

あとは、忙しそうに出払っていても、よさそうですけれど、

30人の人が、オフィスに残っていました。

 

巨大地震のあとの非常事態に、何をしていたのかしら。

警報が出ているのに…

きっと、津波の直後の対策のために、

津波が来るのを、待っていたのよね。

 

たぶん、こんなに大きな津波が来るとは、

防災対策庁舎の、危機管理課の職員も、予想していませんでした。

だから、庁舎に残って、

最後まで防災無線の放送をしていました。

 

こんなに大きな津波が来ると、わかっていたら、

死ぬのに決まっていますから、居残るわけがありません。

それでもアナウンスを続けていたのでしたら、自殺行為です。

 

知らなかったから、最後まで放送を続けました。

高(たか)を括(くく)っていたから、

放送を続けていたのでないかしら。

他の29人も、同じと思います。

 

ほんとうに、最後まで放送を続けたのは、

褒(ほ)められるべきことだったのかしら。

非常時にも、いつも通りに仕事を続けて、待っていたのは、

きっと、褒められるべきと思います。

 

でも、大津波警報が出ているのに、

高を括って、逃げずに放送を続けていたから、

たくさんの人が、犠牲になったのかも知れません。

 

だって、放送をしている人が、逃げないのだから、

町の人も、高を括って、逃げません。

 

津波の恐さを教えて、対策を実行しているはずの専門の職員が、

津波なんか恐くないと、高を括る態度でしたから、

町の人が、見習ったのでないのかしら。

 

お役所仕事の嘘が、人災を呼び込んだだけかも知れません。

三陸の町は、何度も津波に襲われていますので、

家を流してしまうほどの、本物の津波が来る土地であることは、

誰でも知っています。

 

巨大地震の直後ですから、あとは、高さの問題だけです。

防災関係の職員が逃げなければ、

津波が来るとしても、高さは低い、と言っているようなものです。

 

防災対策庁舎の、危機管理課の職員が、

津波を馬鹿にしていたので、町民が、見習ったのかも知れません。

褒(ほ)められるべきことなのかしら。

 

地震の直後に、すでに記録的な巨大地震であったと、

気象庁が発表して、大津波警報を出しています。

津波の規模も、

明治三陸地震や、昭和三陸地震ぐらいは、覚悟するのが、

当たり前と思います。

 

明治のは、15~20mぐらい、来ています。

南三陸町の防災対策庁舎の屋上では、足りません。

なぜ、専門の職員が、高(たか)を括って逃げなかったのか。

生き残った人たちから、はっきりと聞き出すべきです。

天使の声などと、

道徳の教科書に、歯の浮くことを書いているのは、あほです。

 

総理という名前の人が、演説で褒(ほ)めていたそうです。

死んでも喇叭(らっぱ)を放しませんでした。

安っぽい美談です。