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浦賀水道 752 屈辱

2012.03.11 15:00

横須賀の裏山から、

浦賀水道の向こう側の房総半島が、ちょとだけ、見えています。

午前中は晴れていましたけれど、霞(かす)んでいるので…

 

 

 

三島由紀夫って人のことを、なぜ書くのかと尋ねられました。

わたしの世代の人でしたら、だれでも知っている有名人ですけれど、

市ヶ谷の自衛隊で切腹しましたので、

たくさんの、彼の知り合いや精神科医が、

なぜ死んだのかって、分析しています。

 

市ヶ谷の陸軍大講堂は、極東国際軍事裁判の開かれた所でした。

うちのGID(性同一性障害)の人にも、

彼の知り合いが、数人いましたので、

わたしも、一度だけ、会ったことがあります。

 

右翼と言われていますけれど、見かけに凄く凝る人でして、

武士道や服装の趣味なども、小説を読めばわかりますように、

女性の憧れる男性像を、主人公の男性が標榜しています。

母親が男の子に躾(しつ)けた男らしさを、

いつまでたっても脱皮できません。

女子供(おんなこども)の言う男らしさなの。

 

これって、男女を問わずに、

GID(性同一性障害)と同じですけれど、

中曽根っていう不沈空母の総理大臣が、

おもちゃの兵隊と言ったように、

三島さんの描く武士や軍人たちは、

エステティックサロンに通っていたのかも知れません。

 

不沈空母の人も、マスコミや政界の評判では、

風見鶏(かざみどり)と言われたほど、不誠実な人でした。

見てくれを売りに出して、濡れ手で粟(あわ)のように、

女性票や浮動票を掴(つか)んだそうです。

 

若い頃からボランティアで生きて、働かずに舶来物を買い、

余生は年金を投資して、外国で暮らしましょうと、

国民に訴えました。

1980年代に、不労所得で暮らせる時代が来たと、

国民に思い込ませて、バブルを招いた張本人です。

 

その時に、青年だった世代の半分ぐらいが死ぬまで、

日本は落ちて行きます。

2050年ぐらいまで、日本経済は沈み続けます。

アル中や、統合失調症や、GID(性同一性障害)などの、

精神の病気の理屈と、同じです。

 

とんでもない政治家でしたけれど、

その人に、玩具(おもちゃ)と言われたぐらいですから、

三島由紀夫って人の、精神の病気は、

バブルの時代に青年期を過ごした人たちに、似ています。

 

お腹(なか)を切って、自殺をしてまで、

エステティックのダメ押しをしなくても良いと思いますけれど、

みんなに思われている通りの自分に、

吸い込まれたのかも知れません。

 

石原裕次郎と彼が、第二次世界大戦後の、

日本の精神障害者の雛形(ひながた)でした。

欧米の猿真似が、日本人の心に染み込んだのは、

原爆や進駐軍や憲法のように、

アメリカの言いなりになる屈辱に、目を瞑(つぶ)らなければ、

情けなくて生きていられなかったのかも知れません。

 

釜を掘るという言葉がありますけれど、

戦後の日本の男性は、全員、釜を掘られて、無理やりに

MtF(male to female 男→女)にさせられたようなものです。

いまさら、性転換や切腹をする必要もなかったのに…

 

日本の男性は、玉がありません。

三島さんは、それを地(ぢ)で行った人でした。

 

切腹って、日本的と思う人もいるかも知れませんけれど、

フェノロサが、日本美術の恩人と言われたように、

日本の精神と精神障害を、識別できなかった遊び人の言うことです。