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ヒュウガミズキ 759 ギリシャ・ローマ

2012.03.18 15:00

日向水木(ひゅうがみずき)ですけれど、マンサク科です。

水木(みずき)という名前になっているのは、

 

 

古代ローマが、なぜ繁栄したのかって、

現代人には、実感できませんけれど、合理主義なの。

自然の仕組みは、論理に一致する、っていう考え方ね。

 

現代人にしてみれば、当たり前のようですけれど、

昔の人の論理って、なんとなく、いい加減でしたのに、

古代ギリシャのアリストテレスの考え方では、

ほぼ現代人と同じになっています。

 

論理って、1才ぐらいの幼児の頃に、すでに完成していて、

あとは、磨いても、能力が伸びない、と言われています。

ほとんど、生まれつきの能力ですが、

これの優秀な人が生き残り、劣等な人が死に絶えて行くように、

文化を作った、と言うのです。

 

古代ギリシャ・ローマは、奴隷制の社会ですから、

実際に畑仕事をして、食料を生産するのは、

戦争に負けた民族でした。

 

戦争に勝った民族が、都会の消費生活に没頭して、

負けた民族が、奴隷のようにこき使われて、

都市の繁栄を支えていました。

 

古代ギリシャ・ローマって、欧米文化の始まりですから、

欧米は、現代アメリカと同じように、

強い軍隊が、自分たちに有利なように、経済のルールを作り、

違反する民族を征服して、

秩序を乱さないように、睨(にら)みを利(き)かせていました。

 

規則違反があれば、アメリカの軍隊が飛んで行って、

イラクのフセインや、リビアのカダフィみたいに、

殺してしまいます。

 

規則違反を取り締まるのですから、正当でしょう?

世界の規則を破った奴が悪い、っていう理屈です。

 

でも、その世界の規則は、先に繁栄した欧米諸国が、

資産を投資すれば、不労所得が得られるような、

不公正な経済ルールです。

黙っていても、生まれつきに豊かなら、いつまでも豊かなの。

軍隊の力が、その不公正な社会を守っています。

 

     これって、よく考えて見ると、ちょっと変なの。

     日本や中国だって、穀物を作る農業をしていますけれど、

     単位面積当たりの収穫量は、エネルギーに換算して、

     欧米よりも、日本や中国のほうが、多いの。

     小麦よりも、お米のほうが、生産性が高いんです。

 

     実際、それだけ、たくさんの人を養えますから、

     日本や中国のほうが、人口密度が高いでしょう?

     東洋だって、やっぱり、

     力の強い者が、弱い者をこき使って、虐(しいた)げて、

     楽をして、生活をしようとして来ました。

      

     でも、日本の江戸時代を見れば、わかりますけれど、

     あれが限界でした。

     もっと税金を上げると、

     小作の農民は、死んでしまいました。

 

     生かさず、殺さずって、江戸時代の政策でしたから、

     極限まで、お百姓を虐(いじ)めて、

     武士が楽をしようとしましたけれど、

     ギリシャ・ローマの都市のような、

     文化的に効率の良い余裕は、生まれませんでした。

 

     ギリシャ・ローマのほうが、征服した地域が大きかった、

     と言う人もいますし、

     あっちは、石造(いしづくり)の都市だから、

     大昔の建築物が残り、

     いかにも立派なように見えるだけ、と言う人もいます。

 

     わたしの感じでは、古代ギリシャ・ローマのような、

     奴隷社会を維持する余裕は、日本にありませんでした。

     それは、ローマに征服される以前の、

     フランスや北欧も、そうでした。

     ローマに征服されなかったロシアは、

     レーニンのロシア革命まで、ずっとそうでした。

 

     農奴と言われるように、小作農を、荘園に囲って、

     こき使うことは出来ましたけれど、

     それは、日本の江戸時代や、中国の清の時代の、

     小作農の貧乏な生活と同じでした。

      

     奴隷という特別な制度を作ることが、出来ませんでした。

     小作農を囲うのが、せいぜいだったの。

     古代ローマって、奴隷の割合は20%ほどです。

 

     奴隷を所有できる人は、お金持ちであったと、

     言われていますが、

     20%も奴隷がいると、大金持ちと言うほどでもなく、

     現代流の言い方をすると、中産階級でしたら、

     奴隷の1人ぐらいを、所有できたのかも知れません。

      

     日本の江戸時代って、

     支配階級の武士は、わずか1%ほどですけれど、

     武士でも、貧乏ですと、

     食うや食わずだったと言われています。

 

     公式には、江戸時代に奴隷はいませんでしたが、

     被差別部落の人たちを、奴隷に相当するとしても、

     せいぜい1%ぐらいですし、

     彼らが、だれかに所有されていたわけでもありません。

 

     日本や中国の、農民の生活水準は、

     最低線の限界値でしたから、

     これ以上に厳しい生活水準として、

     奴隷という身分を設けることは、不可能でした。

 

     欧米の奴隷が、日本や中国の、農民の生活水準よりも、

     経済的に低く厳しかったとは、とても思えませんので、

     奴隷を虐(いした)げたことによって、

     古代ギリシャ・ローマが繁栄したと考えるのは、

     眉唾(まゆつば)の可能性があります。

 

     石造(いしづく)りの町は、

     1000年も、壊れず残るから、

     立派に見えるだけなのかしら。

 

     木を使って、家を建てるよりも、

     石を使うほうが、なんとなく、手間がかかりそうです。

     石を切り出すのに、

     すごい労力がかかるのを、厭(いと)わなければ、

     日本にだって、石ぐらい、たくさんありますから、

     立派な建物を造ることも出来ます。

 

     日本では、石の建物を造るだけの、

     経済的な余裕がありませんでした。

     古代ギリシャ・ローマは、

     木がなかったので、仕方ありませんでしたけれど、

     経済的に余裕がなければ、

     木のない土地に、人は住みません。

 

     あっちは、軍隊によって征服した土地が広かったので、

     集められた富も、大きかったのかしら。

     中国やインドも、

     負けず劣らず、大きな地域を支配したのですけれど…

 

わたしは、自然の仕組みと、論理とは一致する、

という合理的な考え方のせいと、思っています。

論理って、実は生まれつきに近い早熟の能力でなく、

ただの定義なの。

 

言葉と同じです。

赤ちゃんは、単語を丸覚えしなければ、仕方ありません。

その時に、単語だけでなく、

単語と単語の繋がり方も、丸覚えします。

この繋がり方に相当するのが、論理ですけれど、

文法って、必然的なものでありません。

わざと作った定義の体系に過ぎません。

 

論理ってのも、けっして必然的なものでなく、

文化の一種の、定義の体系にすぎません。

つまり、生まれつきの能力でなく、

こつこつと、丸覚えをして、

石を積むように、組み合わせて行くものなの。

 

論理能力って、人間の内側に備わったものでなく、

こつこつと覚えて行く勤勉さと、丸覚えの容量に支えられています。

勤勉さって、ようするに習慣ね。

記憶容量を精一杯に使う習慣を覚える人が、選ばれて、

そうでない人たちが、間引かれて、絶えて行く文化を、

古代ギリシャ・ローマの人たちは作りました。

 

自然は論理に一致するっていう考え方は、そういう文化なの。

この文化は、古代ギリシャが地中海貿易によって栄えたのと、

同じことです。

貿易実務を習得して、海運業を経営する勤勉さのことなの。

合理性と言いますけれど、

ギリシャが廃れて、ローマが栄える頃には、

ユダヤ人が貿易の実務を支えていました。

 

古代ギリシャとフェニキアの、海運業や金融業を、

ユダヤ人が受け継ぎ、古代ローマを通じて、

ユダヤ人が経済の実務を握るようになりました。

 

ローマに国土を盗られましたから、

実務能力によって身を立てなければ、仕方なかったの。

古代ギリシャ・ローマの繁栄って、

ユダヤ人の合理主義なんですけれど、

彼らは、みんなに憎まれて、ホロコーストになりましたから、

まだまだ、合理主義が足りませんでした。

 

フランス革命とアメリカ合衆国が、

ユダヤ人の合理主義を継承しましたけれど、

アメリカのユダヤ財閥って、滅び行く運命なのかしら。

黒人が政権を執りましたものね。

 

わたしは、フランスやアメリカの、

エステティックな考え方は、黒人大統領の誕生によって、

だんだんと廃れて行く気がしますけれど、

個人主義ってのが、

古代ギリシャ・ローマの繁栄からは、遠い、と思っていす。

 

エステティックと個人主義って、

自然の仕組みと論理の関係に、一致しません。

個人主義を、インターネットのような手口で壊して行くのかしら。

GID(性同一性障害)の性転換を見ていると、

壊すどころか、かえって、

エステティックを信奉するようになりつつあるのかも知れません。