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アブラチャン 786

2012.04.15 15:00

クスノキ科クロモジ属の、油瀝青(あぶらちゃん)ですけれど、

瀝青(れきせい)をチャンと読みます。

 

チャンは、chian でして、ギリシャのキオス島の意味です。

瀝青(れきせい)は、

chian turpentine のことを言っています。

テレピン油ね。

 

ウルシ科の ピスタキア属の

Pistacia terebinthus という樹木から

テレピン油が採(と)れます。

英語では、Turpentine tree と言います。

 

この木が、ギリシャのキオス島に、たくさんありますので、

テレピン油のことを、

Chios turpentine や

Chian turpentine と言います。

 

油瀝青(あぶらちゃん)は、

キオス島のテレピン油のような油の採れる木なので、油チアンね。

 

ピスタキア属って、日本にも、

楷樹(かいのき)というのがあります。

東京の湯島(ゆしま)聖堂や、

岡山県備前市の閑谷(しずたに)学校などに

植わっています。

 

中国の曲阜(きょくふ)の、孔子のお墓に、弟子の子貢が植えて、

現在にまで、植え継(つ)がれているそうです。

日本各地の孔子を祀る施設に、楷樹(かいのき)が植わっています。

 

でも、油瀝青(あぶらちゃん)は、

クスノキ科のクロモジ属ですので、全然、違う木です。

似たような油が採(と)れる、という意味みたい。

 

早春に、黄色い小花が密集して咲くので、よく目立ちます。

この写真は、

もうくたびれて、花びらの端っこが黒っぽくなっています。