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フェイジョア 833 幻嗅

2012.06.01 15:00

フトモモ科のフェイジョアです。

キウィ、ポポー、フェイジョアって、

ニュージーランドから来た果物(くだもの)です。

 

この写真は、うちの木ですけれど、

日本の果樹のほうが、気が利いているかな。

庭木になりにくいし、果実の味が飽きやすいの。

 

フェイジョアって、花びらまで甘く、小鳥が啄(ついば)みます。

花びらの色は、内側が紫で、外側が白。

木蓮(もくれん)の反対です。

雄しべの様子が、ニュージーランドって感じでしょう?

 

カリステモンと言われるブラシの木と同じで、ふともも科です。

カリステモンって、ギリシャ語の、美しい雄しべ、という意味。

ミルトスと言われる銀梅花(ぎんばいか)も、ふともも科です。

 

昔は、テンニンカ科と言いましたが、

今は、蒲桃(ふともも)科と言います。

蒲桃(ふともも)って、音読みすると、ホトウですけれど、

ここから来たの、蒲桃(ふともも)という植物の名前。

英語の Rose apple の類が、ふともも科です。

 

 

フェイジョアの花って、香りが全然ありません。

薔薇(ばら)でしたら、

庭先の香りが、道に溢(あふ)れ出して来ますから、

隠しようがありませんけれど、

性ホルモン剤を使うと、嗅覚の変わる人がたくさんいます。

 

MtF(male to female 男→女)ですと、

花の香りが、うんこの臭いになるそうです。

 

これって、女性が妊娠した時に、よく似ていますので、

育児には好都合かも知れませんけれど、

MtFなんか、おおかたの人は、育児に関係ありませんから、

花の香りのままのほうが、よさそうな気がします。

 

嗅覚(きゅうかく)が鋭くなるので、

花のように、ほのかな香りが、うんこのように強烈に感じられます。

 

車の排気ガスも、そう。

午前3時頃の、交通量の少ない時って、

車一台の排気ガスが、猛毒のように、

強烈に臭(くさ)く感じられます。

 

その臭(にお)いが、遠くから、幽(かす)かに感じられると、

奥ゆかしい花の香りのように、錯覚します。

 

うんこや排気ガスの悪臭と、花の芳香とは、

化学物質の種類よりも、まず第一に、濃度や感度が異なります。

濃く、あるいは敏感ですと、悪臭に感じられ、

薄く、あるいは鈍感ですと、芳香に感じられます。

 

性ホルモン剤によって、嗅覚が変わります。

初潮の年齢って、文化によって変わるでしょう?

性欲を催す情報が多いと、初潮が早くなります。

 

わたしの子供の頃の、日本の農業は、濃い糞尿を醗酵させて、

使用するときに、水で薄めた液肥を、田んぼや畑に撒きました。

田舎(いなか)の香水と言われたほど、

よく醗酵した下肥(しもごえ)の香りは、

美しく豊かな、日本の農村を意味していました。

 

匂いを嗅(か)げば、醗酵の度合いがわかりますので、

反射的に、よく醗酵した下肥から、美しい田園風景を連想しました。

 

文化の内容によって、 匂いに対する反応が変わります。

人間以外の動物って、

たいてい、空気中に混入された化学物質を知覚して、

性欲を催します。

フェロモンって、動物が化学物質を分泌して、

他の個体や、他の動物が、捕捉します。

 

なんとなく、神経細胞が化学物質を放出して、

他の神経細胞の受容体にくっつくのと、似ているでしょう?

 

フェロモンだけでなく、

化学物質って、人間の言葉のように、情報伝達の主要な手段でした。

犬なんか、目が見えなくなっても、白い杖を必要としませんから、

はっきりと、鼻で、生活しているとわかります。

目隠しをしたイルカも、ちゃんと、障害物を回避します。

 

ドリトル先生によると、犬には、自己同一性がないそうです。

ようするに、自分っていう意識が無い、という意味ね。

悟(さと)りを開いた仏(ほとけ)様のような生き方をしています。

 

どうして、性ホルモン剤を使うと、嗅覚が変わるのかしら。

1950年代のMtF(male to female 男→女)は、

郊外の農村から、都会の夜の遊び場に逃げてきた男性が、

ほとんどでした。

お百姓さんの息子なの。

 

郊外と言っても、東京で言えば、

JRの上野駅から、1.5Kmほど東の、浅草寺(せんそうじ)の周辺は、

見渡す限りの田んぼでしたから、浅草は東京の郊外でした。

 

当時のお百姓さんは、下肥(しもごえ)を使っていましたから、

百姓の息子って、肥(こえ)たごを担(かつ)ぎます。

当たり前ですけれど、それをしないで、

夜の歓楽街に、入(い)り浸(びた)りになっている男の子たちが、

エストロゲン剤を使い、

1960年代には、SRS(性転換手術)を受けるようになりました。

 

肥たごを担いでいた思い出を、尋ねても、教えてくれませんでした。

 

当時は、民家って、みんな汲(く)み取り式のお便所なの。

都会の真ん中の、鉄筋コンクリートのビルだけが、水洗便所でした。

道は、土です。

雨が降れば、水たまりになりますけれど、冬は凍っていました。

氷が溶けると雨になり、晴れると、また凍りますから、

冬の間、ずーっと水たまりでなければ、氷なの。

 

シベリアと同じです。

寒くて凍っているほうが、なんとなく便利な感じで、

暖かい日は、氷が溶けて、どろんこになるので、歩きにくいの。

子供は、どろんこが大好きでしたけど。

 

汲み取り式のお便所って、風向きによっては、

うんこの臭(にお)いが、家の中に充満したままになります。

それが日本の民家の、

麗(うるわ)しく、懐(なつ)かしい香りなの。

湿度の高い日本の、醇風美俗でした。

 

当時、性ホルモン剤を使ったり、

性転換手術を受けたりしたMtF(male to female 男→女)って、

どういうわけか、日本のうんこの臭(にお)いを、嫌いました。 

 

けっして、日本の風俗を嫌(きら)っていたのでなかった、

と思いますが…

まだ、西洋風の夜の遊び場よりも、

日本式のお座敷のほうが、多かった時代ですから、

MtFの人の多くが、昔の遊郭の名残のような、

和服が似合う遊び場に、屯(たむろ)していました。

待合茶屋みたいなものかしら。

現在のような、上品なものばかりでは、ありませんでした。

 

MtF(male to female 男→女)の人の中に、

秋の金木犀(きんもくせい)の香る頃に、

街中(まちぢゅう)が、うんこの臭いに満ちている、と言い出して、

どこかで、あかちゃんの襁褓(おしめ)を洗っているのでないかと、

干されている襁褓(おしめ)を、嗅ぎまわっているうちに、

統合失調症を発症した人がいました。