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初声漁港 891 統合失調症の核心の症状

2012.07.29 15:00

 

 

統合失調症の原因は、

素質と経験的なものが、半々と言われています。

 

時間的には、素質が先にありますけれど、

素質がなく、経験的な事情だけでも、

統合失調症と酷似の症状が現れますので、

その症状を、変更できなくなる素質のある人だけが、

統合失調症と診断される、と言っても構いません。

 

素質だけでは、統合失調症を発症しませんので、

わたしたちが統合失調症と言っている症状は、

統合失調症でない症状である、と言うと、きっと怒られます。

 

短期間の、妄想や幻聴や、支離滅裂な精神状態って、

健常な人の心に、よく見られます。

もしかしたら、自分一人だけの苦境に立てば、

そうなる人のほうが、多いかも知れません。

 

精神的な苦しみが、

長期間続きますと、厄介なことになります。

幻聴や、支離滅裂になる症状は、

すでに長期間に及びつつある徴(しるし)かも知れません。

いわゆる心因反応です。

 

他人やお薬によって、

強制的に、生活や脳の機能を、変更されなければ、

自力で変更できなくなりますと、

心因反応でなく、統合失調症と言われます。

 

ここまで行くには、

精神的に苦境に弱く、ストレスに脆(もろ)い、

と言えるような、生れつきの素質があるに違いない、

と思うのでしたら、

神経細胞を変形する能力が低く、変わり身が悪く、変化に弱い、

と言っているのかも知れません。

 

みんなと一緒にすることが、しんどくなりやすい素質や、

孤立しやすい素質と、もしかしたら同じです。

 

いずれにしろ、妄想や幻聴や、支離滅裂になる症状って、

統合失調症の診断要件の一部ですけれど、

発病の仕組みの、核心を突いていないかも知れません。

 

妄想や幻聴だけでなく、支離滅裂になるような認知障害も、

統合失調症の肝心要(かんじんかなめ)の症状でない、

と言い出すと、収拾がつかなくなりますので、きっと怒られます。

 

古い言い方をすると、神経細胞の可塑性の低さが、

統合失調症になりやすい素質かもしれません。