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レンゲソウ 1168

2013.04.27 15:00

蓮華草(れんげそう)と、雀(すずめ)の鉄砲(てっぽう)は、

昔から、よくある取り合わせです。

 

今は、蓮華(れんげ)の種(たね)を蒔(ま)きませんから、

どうでも良いのですけれど…

 

マメ科の蓮華草(れんげそう)の根は、根粒菌と共生しますので、

空気中の窒素ガスを使い、

水に溶けるアンモニアの化合物を、効率良く作ります。

 

根粒菌の分泌するニトロゲナーゼという酵素(こうそ)が、

触媒になります。

 

共生って、細いひげ根(ね)に、

直径数mmの粒々(つぶつぶ)が、一杯できていますから、

レンゲを引き抜けば、よくわかります。

 

蓮華草が肥やしになっても、

雀の鉄砲のほうは、田畑の雑草ですので、

二つが一緒に育つと、あまり良くありません。

 

ギリシャ神話では、

妖精の宿る蓮華草の花を、知らずに摘んだ女性が、

草にされてしまった話があります。

 

日本でも、女の子の摘む草花の代表は、蓮華草でしたけれど、

昔の田畑は、下肥(しもごえ)を使っていましたので、

土に、新聞紙の断片が、漉(す)き込まれていました。

 

わたしの子供の頃は、

まだ、都会の人も、古新聞を、便所紙に使っていましたので、

寄生虫の卵が一杯でした。

 

今は化学肥料を使いますので、

蓮華畑を見ることも、滅多(めった)にありません。

 

東京では、横須賀や厚木の進駐軍が、

生(なま)野菜を食べるために、周辺の農家と契約して、

下肥を使わずに、化学肥料と農薬だけを使った野菜を作り、

清浄野菜と名付けました。

 

当時は、

人間の頭から、DDTの粉を振り掛けていたぐらいですから、

農薬の怖さを、アメリカ合衆国の軍人は、知りませんでした。

 

日本人が生野菜を食べるようになったのは、

サラダという言葉と、マヨネーズが流行(はや)った時代ですから、

1960年頃と記憶しています。

 

それまでの日本人は、野菜を、生(なま)で食べませんでした。