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サカキの実 1264 

2013.08.11 15:00

榊(さかき)って、芽が、鈎型(かぎがた)に曲がっていますので、

すぐにわかります。

小枝を、神棚に供えます。

 

Cleyera japonica でなければ、榊と言わないのでなく、

昔は、神聖な意味合いの木を、全部、榊と言いました。

 

この種(しゅ)が、代表的でしたので、

鎌倉時代の末頃に、種(しゅ)の名前になりました。

 

寒さや直射日光に弱く、東京よりも北では、自生しませんが、 

常緑ですので、神事に便利です。

 

ツバキ科の、Cleyera サカキ属 は、

オランダの医師の名前に因(ちな)んでいますが、

japonica ですので、覚えやすく、

漢字の榊も、日本で作られました。

 

榊の語源に、定説はありませんが、

記紀や万葉集の時代から、使われていました。

 

賢木(さかき)と書きましたから、賢(さか)しい木です。

賢(かしこ)く、畏(おそ)れ多く、盛んである、

という意味ですけれど、

常緑樹が、神木(しんぼく)として、祭り事に使われれば、

その意味になるのは、当然です。

 

賢(さか)しい木なので、榊(さかき)という当たり前の意味から、

一歩も遡(さかのぼ)れませんので、

語源の由来に、定説がないのも、当然です。

 

鈎型(かぎがた)の芽を持ち、一目瞭然に識別できるのは、

この種(しゅ)が、

榊の具体的な木として、指定された理由かも知れません。

 

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