シリブカガシの雄花序 1286

2013.09.02 15:00

ブナ科のマテバシイ属は、

日本に、マテバシイと尻深樫(しりぶかがし)しか、ありません。

 

マテバシイ属の花穂(かすい)は、椎(しい)の木に似て、

棒のように真っ直ぐに伸びます。

 

栗(くり)や椎(しい)の木のように、

マテバシイ属やクリ属やシイ属は、精液の臭(にお)いがします。

虫媒花です。

 

ブナ科のコナラ属の、

樫(かし)や櫟(くぬぎ)や小楢(こなら)のようには、

花穂(かすい)が垂れません。

コナラ属は、風媒花です。

 

9月に咲くブナ科の花は、尻深樫(しりぶかがし)だけですので、

この時期に、間違うことは、ありません。

 

果実のどんぐりは、殻に包まれたシイ属と異なり、

お椀(わん)のあるコナラ属に似ていますが、

マテバシイ属は、

雌花序(しかじょ)の軸に、沢山(たくさん)のどんぐりが、

梯子(はしご)みたいに、くっついていますので、

コナラ属と、すぐに区別が出来ます。

 

写真は雄花序です。

すみません。

 

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