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コセンダングサの種子 1342 

2013.10.29 15:00

小栴檀草(こせんだんぐさ)の種子は、

代表的なひっつき虫の一つです。

 

ひっつき虫の中では、一番きれいと思いますが、

女の子みたいにエステティックで、すみません。

 

真ん中の、黒い花火のような、キク科の帰化植物です。

夕方の5時頃ですので、これ以上の写りは、期待できません。

 

栴檀草は、栴檀の木の複葉に似ている、という和名ですが、

全然、似ていないので、話のタネにもなりません。

 

二股に分かれた種子の先っちょを、よく見ると、

返しや戻りと言われるバーブ barb が、付いています。

 

鎮静剤や麻酔薬のバルビツールや、重量挙げのバーベルなどと、

同じ語源です。

 

ほんとは、種子でなく、痩果(そうか)ですが…

キク科は、蒲公英(たんぽぽ)のように、

頭状花(とうじょうか)ですので、

痩果の集合果が、稔(みの)ります。

 

四股(よつまた)や五股(いつまた)もありますが、

いちおう、Y字型の黒い棒に見えるのが、一つ一つの痩果です。

 

一個の痩果の中に、一個の種子が入っています。

果皮と種皮は、密着して、分離できません。

 

果実の分類は、便宜的ですが、

どうせ、人間の認識能力は、ロマンティックな時代に、

便宜的でなければ、先天的に変更不能とされましたから、

くそったれでした。

 

経験的な便宜を、数学や物理学や宗教のように信じるのは、

精神の病気ですが、みんなと同じ病気でしたら、健常と言われます。

 

先天的に変更不能であるのは、証明されません。

経験的に変更困難であるだけです。

 

パンストを履く人は、

ひっつき虫のある秋の野原(のはら)に、踏み込めませんが、

最近は、犬のうんこがなくなりましたので、

ズボンでしたら、へっちゃらです。

 

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