呼吸を正しく理解しましょう
毎週火曜日はブログを更新しています。
これまではずっと「ラッパの吹き方」というブログを書いていて、これまでにおよそ500記事ほど書きました。
期間にして10年!
書くことはたくさんあるのですが、10年も経つと最初の頃に書いた内容がとても稚拙で、場合によっては間違っていたり、今と解釈や主張がだいぶ変わっていのも気になっていました。
しかもブログって書いた記事がどんどん過去に追いやられてしまうので、最初の頃に書いたいちばん基礎的な記事の存在を誰にも気づかれないのは、トランペットを吹いている方の一部かそれ以上が知りたいと思っている内容を手に入れにくいのも、自分としても残念です。
なので、場所を変えてもう一度最初から書き直そうと思っています。一番ベーシックなところをまずは重点的に。
って話は今日したかったことではなくて(前置き長すぎ)
昨年より"note"というサービスで、もうひとつのブログを書き始めました。
ここでは、今後出版する「ハイノート本」の原稿を少しずつ先行公開しようという試みで、10年目を迎えた「ラッパの吹き方」と「ハイノート本」原稿と毎週交互に公開していく流れに変えました。
いきなりハイノート本を出版!でもよかったのですが、以前出版した「ウォームアップ本」を出版してから、もっとこうしたほうがよかったかも、この部分はこう書いたほうがわかりやすかったかも、など自分の中でいろいろと思うことがたくさんありました。
それに、本にしてしまうと文字数も考慮しなければなりません。でもブログだったらそれを気にせずまずは伝えたいことを全部しっかりと書き出すこともできて、さらには動画も貼れる。
こうして万全の準備のもと、ネット上で完結したら出版にとりかかる方向でやってみよう、ということにしました。各記事を有料にしたのも、その出版のための資金を集めたかったのもそうですが、お金を払ってでも見てくださる方が納得していただけるものを作ろうと、気を引き締める目的でもあります。
だからと言って「ラッパの吹き方」を適当に書いているわけではありませんが、やはりハイノート本原稿は文字数も非常に多いし(1記事1万字くらい)、できるだけ誤字脱字がないように、構成能力は低いですが読みやすいようにこころがけて時間をかけて書いています。
昨日公開した「呼吸の原理」の記事も頑張って書きました。
呼吸って、あまりに身近で無意識に行われていることなので、知っているようで知らないことがたくさんあります。
また、きっとそうだろうと思いこんでいたことが実は全然違った、という勘違いも目に見えない体内のことなのでよく起こります。
よくわからないけど、きっとこうでしょ→これがだんだん辻褄が合わなくなり、間違った方向へ発展を遂げてしまうのです。
例えば、吸気(体内に空気を取り込む行為)ってどうようにして行われているか説明できますか?
僕はトランペットのレッスンで必ずこの質問をしますが、正しく説明できた方はほとんどいらっしゃいません。生まれてからずっと、そして今も止まることなく続いている呼吸なのに、知らないことだらけなんですよね。
トランペットを吹く人が知らないのは、百歩譲ってまだ良いのですが、講師とか指導者といったいわゆる教える人が仕組みをきちんと理解していないのは大問題です。
その大問題が発生したまま何十年と経過しているのが、多くの学校の吹奏楽部です。
オカルト的と言いますか、都市伝説的と言いますか、不思議な言葉が飛び交ってる驚愕の環境下で軍事教育みたいなことが行われていることもあります。
お腹に空気を入れて!(はい!)
たくさん吸って!(はい!!)
楽器に空気を入れて!(はい!!!)
腹式呼吸!(はい!!!!)
おまえがやってるのは胸式呼吸だ!ダメだ!(はい!!!!!)
肺活量が足りないんだ!(はい!!!!!!)
(4拍子だとして)1!2!3!ブレス!(1拍目から音を出す)
え?何がダメなの?いつもこうやって教えてるよ。
と思った方、相当危険ですよ。
それが原因で演奏が上手くいっていない生徒さん、たくさんいるはずです。いや、そこにいる全員かもしれない。
ってか生徒さんも、なんでそんな返事するの?ロボットなの?躾けられてるの?本当に理解して、納得して「はい!」って言ってるの?そうじゃなかったらその「はい!」って違う捉え方になっちゃうよ。マイナス要素だよ。
というのは今回の趣旨とは違うのでこれ以上書くのはやめておきますが...。
呼吸の原理は別に難しいことではありません。ロクに勉強もしていない指導者が、間違った解釈や過去教わった受け売りを伝言ゲームしてしまうから、教える人の理解が断片化してしまって、その穴をイメージで埋めてしまうのです。
結果、支離滅裂なオカルト的、都市伝説的になってしまうというわけ。
また、内容は合っていても、その理論を説明できなければ、そこからオカルト的になるんです。
僕が高校生のとき、だれかがどこかで手に入れてきた情報だけで、イスに座った状態で前かがみになり(顔が膝に付くように)して、両手を腰(背中側)に手を当てて息を吸うんです。
腰が吸気によって膨らんだことを確認する、というものでしたが...
え?それで?これ何?ナンノmeaningガアルノ?って思っていましたが、誰もそれを正確に解説できる人は当然いなくて、情報を持ってきた人が、
「う〜ん...腹式呼吸で吹けるようにするだめじゃない?」
とか
「肺活量を増やすためじゃない?」
とかテキトーな事言いだしました。多分情報を持ってきた責任を感じてるのでしょうか。
ほら、もうオカルト的。
しかもこれ、毎日やらされていました。目的が明確でないのに!
こういうの本当に多いんですよ。
今回の記事はそれを払拭できるものだと思います。僕が高校生だったときの前かがみ吸気が一体何だったのかも、記事の内容を理解して、考えればわかると思います。
"note"に書いた呼吸の記事は、トランペットに限らず、管楽器を演奏されている方、吹奏楽指導をされている方、声楽の方、
さらには演劇や運動をされている方にも参考になりますので、ぜひたくさんの方に読んでいただきたいと願っております。
有料ですが200円で正しい知識を手に入れられるわけですから、お得だと思います。
ということで宣伝になっちゃったんですが、頑張って書いたのでどうぞよろしくお願いします!
下の画像から行けます。
荻原明(おぎわらあきら)