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ユリノキの翼果 1425

2014.01.21 15:00

花びらのように見えるのが、

モクレン科の、百合の木(ゆりのき)の翼果(よくか)です。

 

楓(かえで)や、楡(にれ)や、トネリコなども、翼果ですが、

モクレン科は、

たくさんの翼果が、一個の花に由来していますから、集合果です。

 

多数の雌しべが、それぞれに独立して、

たった一つの花托(かたく)に、くっついています。

雌しべと雌しべが、癒着していません。

 

百合の木は、花びらを落とした後も、

雌しべの熟した翼果が、花びらのように見えます。

 

雌しべの根元(ねもと)の、どこからが子房で、

どこまでが蕊(しべ)なのかは、よくわかりません。

 

花の頃から、雌しべや子房に、ひと続きの翼があり、

菊の花びらのような形の、心皮(しんぴ)が、

一つの花托に、何枚も、くっついています。

 

モクレン科の花托(かたく)は、長く、花軸と呼ばれますが、

花托の英語の、サラマス thalamus は、

脳の視床と同じで、覚えやすい言葉です。

 

植物は、棒に葉がつき、

葉が、胞子や配偶子や種子などを、生産します。

 

棒の先っちょの、巣や寝室のような場所が、サラマスです。

ここに、雌しべや、雄しべや、花びらなどの、葉が着きます。

 

心皮は、胞子のできる葉です。

 

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