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ワジュロと、センダンの実 1441

2014.02.06 15:00

 

倭棕梠(わじゅろ)に、

栴檀(せんだん)の実(み)の、取り合わせが、悪くありません。

 

日本の本土に、自生するヤシ科は、棕梠(しゅろ)だけでしょう?

沖縄や小笠原は、本土でない、と言うと、怒られるかな。

 

棕梠は、南九州原産と言いますが、

自生しているだけってのと、原産とは、どう違うの?

 

日本列島の昔は、海でしたから、

有史以来、日本に持ち込まれた記録がない、

ということでしょうか。

 

こそっと持ち込まれて、栽培された植物が、

自生するようになると、原産かな。

 

唐棕櫚(とうじゅろ)は、葉が小さく、厚いので、

葉先が垂れません。

 

栴檀(せんだん)は、

関東以南の、太平洋側の温かい地方に、自生しています。

 

紫の細かい花の季節は、息を飲む美しさです。

5月末~6月初めの、梅雨入り直前に、

大きな木が、雲のように紫色になります。

 

花が細かく、花とわかりませんから、

絵巻物のように、信じられない光景です。

 

それの、成れの果ての、鈴なりの実(み)ですが、

寒さに落ちて、少なくなると、

独特の風情(ふぜい)を、醸(かも)します。

 

樹木の寿命は長く、

大きな木ほど、草花のような品種改良が、稀(まれ)です。

 

何百年という単位が、

年を取ると、人間の心の季節に、馴染(なじ)んで来ます。

 

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