Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

ナワシログミ 1471

2014.03.10 15:00

 

苗代茱萸(なわしろぐみ)は、春茱萸(はるぐみ)とも、言います。

夏茱萸や秋茱萸も、そうですが、

実(み)の、赤く熟する季節を、表わしています。

 

苗代茱萸と、大葉茱萸(おおばぐみ)と、蔓茱萸(つるぐみ)は、

日本のグミ科の中の、3種限りの常緑低木です。

他は、落葉します。

 

茱萸の実は、

萼(がく)の根元のほうの、筒状の萼筒と言われる部分が、

厚く膨らみ、果実として食べられるようになったものです。

いわゆる偽果です。

 

実の中の、ラグビーボールよりも細長い種(たね)が、

本当の果実と、言われます。

 

子房が膨らんだ果実でなければ、真花と、言ってもらえませんので、

無花果(いちじく)や苺(いちご)や

林檎(りんご)や梨(なし)などは、いずれも偽果です。

 

写真の苗代茱萸の実は、これから、赤く熟します。

11月頃に、とても甘い香りの花を咲かせ、

そのまま、花びらを閉じて、落ちずに、

3月になっても、蕾(つぼみ)のような格好で、残っています。

 

花や実の斑点は、褐色の鱗状毛(りんじょうもう)です。

鱗(うろこ)のようでも、毛が変化したものですから、

毛と言います。

鱗が変化して、毛になったので、ないのかしら。

 

生物の体だけでなく、

その体の微細な部分や、化学物質の構造に至るまで、

進化論により、名前が付けられています。

 

みんなと一緒のことのできない心に、

病気や犯罪の名前を付けるのも、同じような分類の仕方です。

 

進化論は、自分や他人の、見えない心を、

評価するための分類に、由来しています。

進化って、珊瑚礁のように、

脳の中で、遺骸になった価値観の一つですから、

事実や科学技術が、何者であるかは、言うまでもありません。

 

神経や化学物質などの、繋がり方やくっつき方が、

文化的に取捨選択されて、品種改良されるように、遺伝します。

 

脳の中の、神経や化学物質などの、繋がり方やくっつき方が、

流行の文化的な価値を判断して、分類しますので、

論理と言われます。

 

分類の枝分かれの、筋道(すじみち)だけを、

使い回しが効くように、抽出すると、数学と言われますが、

100~50年ほど前は、記号論理と言われたこともあります。

コンピュータの、ハードウェアやソフトウェアなどの、

プログラムを作りました。

 

数学は、幾何や統計などとも、言われるかも知れません。

 

具体的な価値判断なのに、流行の価値を抜きにして、

判断の筋道だけを使い回すのは、判断のコピーの方法の一つです。

 

コピーって、DNAが複製されるのと、似たような意味ですが、

化学物質のくっつき方のようなものです。

 

茱萸(ぐみ)の鱗状毛には、褐色と白色がありますので、

褐色の部分が、斑点に見えます。

 

精油を多く含む組織と、聞いていますから、

斑点が多いほど、良い香りがするのかも知れません。

茱萸の精油の、化学物質の名前は、薬屋さんに聞いて下さい。

老人ボケに効くそうです。

 

茱萸の、白っぽい鱗状毛に被われた葉や、褐色の斑点や、

他を寄せ付けない刺(とげ)や、

密(ひそ)かに人を誘う香りなどから、

常緑の苗代茱萸(なわしろぐみ)は、

茶室の庭に凝る人たちに、よく愛されます。

 

渋い味わいです。

赤坂の迎賓館は、苗代茱萸を刈り込み、

露地庭と小道との、境栽に仕立てていましたので、

皇室の庭師は、茶道が好きかも知れません。

 

チャンスというアメリカ合衆国の映画では、

知的障害の庭師が、上流階級の人たちに、高く評価されました。

苗代茱萸の生け垣は、茶道の通(つう)が好みます。

 

関東から西に育ちますが、ほとんどが植栽されたものです。

海の見える低い山で、自生している個体を、見掛けますが、

植栽されたものが、放置されているのかも知れません。

 

           ***          ***