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ザクロ 1550 

2014.06.04 15:00

柘榴(ざくろ)って、

イランでは、普通に見掛けましたが、

ザクロス山脈と、同じ言葉です。

 

乾燥地帯の樹木ですので、

種(たね)が、果汁に包まれているのは、

水分を貯蓄する方法かも知れません。

 

鳥が、取り合いをしますから、

種を運んでもらうために、決まっていますけれど、

生物の変化を、目的論的に理解するのは、

物語でなければ、認識できない人間の、

脳や文化のせいなのですが…

 

この種を搾った油に、

エストロゲンが含まれているそうです。

果汁には、含まれていません。

どうせ微量ですから、ホルモンとしての作用は、

期待できません。

 

柘榴の種皮には、

シュウ酸やクエン酸やリンゴ酸が多いそうで、

こいつを、銅鏡の研磨に使いました。

錫(すず)と水銀と砥(と)の粉(こ)と、

酢漿(かたばみ)や柘榴や梅などの、酢(す)を、

使ったそうです。

 

銅の表面を、錫アマルガムにより、メッキします。

なんで、酢漿や柘榴や梅でなければ、

いけないのかは、よく知りません。

 

表面が酸化して、曇った鏡を磨く時に、

柘榴の酢を、使うのでしょうか、

それとも、鏡を鋳造した時に、

表面が酸化して曇らないように、

柘榴の酢で、磨いておくのでしょうか。

 

お風呂屋さんの、浴室の入り口を、

石榴口(ざくろぐち)と、言ったそうです。

 

明治の初め頃までは、

浴槽が小さく、お湯が少なくても、

湯気を籠(こ)もらせて、温かくして、

浴室を暗くして、男女混浴にしていました。

 

湯気が逃げないように、人間の出入口を、

茶室の躙口(にじりぐち)のように、

低く小さくしましたので、

屈(かがん)んで、浴室に入りました。

 

屈み入(い)るので、

お風呂屋さんの浴室の出入口は、

石榴口(ざくろぐち)と言われたそうです。

鏡鋳(かがみい)るです。

 

入ると言うのは、要るでなく、鋳ると思うのですが…

 

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