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鎌倉 1658

2014.11.01 15:00

鶴岡八幡宮(つるがおかはちまんぐう)の、

南の正面の参道を、

段葛(だんかづら)と、言いますが、

周囲よりも1段高い道ですので、

段の意味は、簡単です。

 

葛(かづら)の語源が、不明です。

 

昔の鎌倉の町の、メインストリートですが、

山を切り開いて、作った町ですので、

雨が降ると、水が集まり、川になりました。

 

事実上の首都ですから、具合悪い。

石を並べて、基礎を作り、

土を盛り上げて、堤防を作る要領で、

1段高く、新しい道を作りました。

 

葛石(かずらいし)は、

屑石(くずいし)のことです。

 

どろどろの土に、

無茶苦茶に、石ころをぶちこんでも、

ぐにゃぐにゃになるだけで、

固くしっかりと、締(しま)りません。

 

建物の基礎を作るには、

穴を掘り、石を、奇麗に並べて入れます。

 

それも、川石の丸いのは、

土の中で、動き易(やす)く、

山の崩れた石や、切り石の破片などの、

鋭い形のほうが、締(しま)り易い。

 

割栗石(わりぐりいし)ですが、

ようするに、

石切場(いしきりば)の屑石(くずいし)です。

 

穴を掘り、こいつを並べて、

隙間を、砂利で埋めてから、

その上に、大きな岩を置き、建物の礎石としました。

礎石の上に、柱を立てますから、しっかりとします。

 

関西空港の地盤沈下や、

東日本地震の液状化だけでなく、

堤防の土が、激流に攫(さら)われるのも、

避けなければ、いけません。

 

葛(かずら)は、葛(くず)ですが、

蔓(つる)性ですから、絡(から)み付きます。

そうでなければ、いけません。

 

この参道を、段葛(だんかづら)と呼ぶのは、

江戸時代からの、最近のことらしく、

もしかしたら、単に、道を高くしただけでなく、

割栗石を、何段にも、積み重ねたのかも、

知れません。

 

道を作ったのは、鎌倉時代ですが、 

徳川政権は、川の付け替え工事が、得意でしたので、

堤防を作る技術にうるさく、

現代の土木用語の多くが、江戸時代の初めに、

定義されたようです。

 

桜の紅葉(もみじ)は、もう、遅かったのかしら。

 

横須賀から鎌倉まで、

片道が、1時間ちょっとですので、

よく歩きます。

 

横須賀の街は、三浦半島の東側ですが、

西側の相模湾側まで、横須賀市です。

 

三浦市や葉山町まで、暇があれば、歩きますが、

三浦半島の西の付け根が、逗子市で、

その西隣りが、鎌倉市です。

 

鎌倉まで歩くと、往(い)き帰りの、どちらかに、

電車を使えますので、雨の日に、便利です。

 

写真の右奥に、JRと江ノ電の、鎌倉駅があり、

背中が、鶴岡八幡宮です。

 

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