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禅宗と大学 1728

2015.01.20 15:00

去年(2014年)の年末の、京都東福寺の三門です。

禅宗様式の伽藍の、標準的な規格ですが、

15世紀の初めですので、国宝になっています。

 

鎌倉時代や室町時代の、禅宗の建物は、

よく燃えましたので、あまり残っていません。

 

僧兵の根拠地になりましたから、

戦争の時に、真っ先に狙われました。

 

鎌倉の建長寺の三門も、並べて置きます。

これは、18世紀の再建ですので、明らかに華奢です。

太い柱を、調達できなかったのでしょうか。

 

京都のお寺に比べて、田舎の鎌倉は、

少ししか、荘園を持っていませんでした。

鎌倉政府の財政基盤が、ひ弱でしたので、

まともな柱も、調達できない。

 

江戸時代の再建ですので、

荘園の栄華は、夢のまた夢。

鎌倉のお寺は、お金がなかった。

 

ついでに、東京大学工学部8号館の、

似たような建物を、並べて置きます。

こっちのほうが、まだ、しっかりしていますが、

地震が来たら、どうなるかは、知らん。

 

阪神大震災みたいに、1階がぺしゃんこになれば、

設計した人は、どこに隠れるのでしょうか。

 

東福寺の三門の柱の下に、

どうして、四角い穴が空いているのかって、

いろいろと、言われていますが、

見た感じでは、桁(けた)が入っていたと、

思います。

 

こんな所に、桁を差し込んでいると、

かえって弱いって、文句が出たはずです。

 

わざわざ、鋸(のこぎり)で切り、

桁を抜いたのでは?

戦争の時に、火をつけられるしね。

 

昔の禅宗の寺院と、今の大学は、

似たような役割でしょう?

真っ先に、原子爆弾をぶち込まれます。

 

箸にも棒にも懸からん極楽蜻蛉(とんぼ)かな、

ここの大学。

レインボーブリッジと台場の、設計を見れば、

よくわかります。

戦争の標的ばかりを、作っとる。

 

 

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