南アルプス～中央アルプス

白山や御岳や乗鞍は、雲が垂れ込み、よく見えません。

中央アルプスは、ほぼ全域を、見渡せますが、

2600ｍくらいから上の、高山帯は、

すでに、雲に被（おお）われています。

手前の南アルプスは、

聖岳から光岳に掛けての、奇麗な稜線が、

まだ、はっきりと見えます。

易老岳と光（てかり）岳の間は、

2100ｍぐらいまで、下がりますから、

縦走はしんどい。

中央アルプスの雲行きを見ると、

数時間後の、南アルプスのお天気が、わかります。

御岳や乗鞍が、見えなくなれば、

中央アルプスも、

高いところから順番に、雲となり雨となります。

飛行機の窓際に、座っていると、

お医者さんが、精神障害者を見ているような、

気持ちになります。

わたしは、ロケットに跨（またが）り、

月に行くつもりでしたから、

水を飲みたくなれば、お医者さんの心を、

掌（てのひら）に、掬（すく）いたくなります。

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