Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

ニセアカシア 1834 

2015.05.05 15:00

針槐(はりえんじゅ)が、標準の和名ですが、

ニセアカシアのほうが、通りが良い。

 

日本で、普通に、アカシアと言われているのは、

こいつです。

 

この写真の付近一帯は、

皆、針のない園芸品種でしたので、

ハリエンジュと、言いにくい。

 

もの凄い量の、花を咲かせますので、

花の終わりの、今頃の季節は、

色の褪(あ)せた花びらが、落ちて、

道に、敷き詰まっています。

 

咲き始めは純白ですが、咲き終わりは黄ばみ、

落ちる時は、色が抜けて、ごく淡い黃緑色です。

 

純白の花を、探しましたが、残っていません。

黄ばんだ奴ばかりが、ぶら下がっていました。

 

成長が速く、大木になりますので、

昔は、街路樹に使われましたが、

剪定が大変ですので、廃れました。

 

日本の町並の美しさは、

傾いた電信柱と、弛(たる)んだ電線の、

人情や幾何学の景観ですから、

大きくなったニセアカシアは、伐(き)られます。

 

根粒菌のよく繁殖するマメ科ですので、

緑化のボランティアが、盛んに植林しましたが、

生態系を守るボランティアに、伐採されました。

 

植林した人が、伐採する羽目になりましたが、

好きな人には、持って来いのレジャーです。

 

北海道では、薪炭材として、植林されたそうですが、

わたしは、

ニセアカシアの炭って、記憶がありません。

函館の生まれですが、

ロケットに、木炭を使う予定が、ありませんでした。

 

でも、備長炭のように、緻密な炭は、

撥(は)ねますから、

家庭用の暖房や調理には、

成長の早いニセアカシアのほうが、良いでしょう。

 

漆(うるし)に負ける人は、

樹木の伐採が、出来ません。

山仕事は、無理です。

植林されたニセアカシアには、

蔦漆(つたうるし)が、びっしりとくっつきます。

 

        ***          ***